イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密

【イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密】
(2014/THE IMITATION GAME)


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第87回アカデミー賞シリーズ その3

アカデミー賞8部門(作品/監督/脚色/主演男優/助演女優/編集/美術/作曲)ノミネート。
脚本のグレアム・ムーアが受賞した。
監督は、モルテン・ティルドゥム。
3月13日公開。4月のあたまにミタ。

@みゆき座

第2次世界大戦下の1939年イギリス、若き天才数学者アラン・チューリングはドイツ軍の暗号エニグマを解読するチームの一員となる。高慢で不器用な彼は暗号解読をゲーム感覚で捉え、仲間から孤立して作業に没頭していたが、やがて理解者が現れその目的は人命を救うことに変化していく。いつしか一丸となったチームは、思わぬきっかけでエニグマを解き明かすが……。
時代に翻弄された男の秘密と数奇な人生とは?!


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アラン・チューリングという名前を知ったのは、たぶん2年くらい前、Googleのトップ画像でチューリングが取り上げられていた時だと思う。
コンピューターの基を作り、ナチスドイツの暗号を解読したという天才数学者でありながら、同性愛者であった為その功績は国家機密として闇に葬られた。
そのアラン・チューリングの物語。

冒頭、泥棒が入ったと通報があり警官がとある家に駆け付ける。部屋は荒らされ明らかに何者かが侵入したにも拘らず、家主は何も盗られていないと言う。
なぜ彼はそう主張するのか?

というところから観客は引き込まれる。
事情聴取の為連れて来られた警察署で、彼は自分の過去を語り始める――

物語は、警察署にいる「現在」、戦争終結の為暗号解読に挑む「戦時中」、パブリックスクール時代の「少年時代」が交錯して描かれる。
グレアム・ムーアの脚本はよく出来てる。

天才ゆえに、同性愛者ゆえに他と違うこと、”スペシャル”であることが彼を苦しめる。
コミュニケーション能力がなく不器用なアランは、他のメンバーと衝突を繰り返す。
チームの紅一点ジョーンは、アランとメンバーのつなぎ役となり、また彼の心の支えとなる。
ジョーンの人物造形がよく出来ていて、物語のアクセントになっている。
その後アランとジョーンは婚約するのだが・・・。(えっ?)

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アランは暗号解読のための「チューリングマシン」を構築する。(TOP画像 後ろに見えるのがマシン)
アランにとってそのマシンは、時にわが子を育てるように、時に恋人のように寄り添う。
アランはマシンに「クリストファー」と名前を付けていた。
それは少年時代の初恋の相手の名前。そのエピソードがせつなくて泣ける・・・。

メインのパートとなる暗号解読に取り組むチームの奮闘ぶりがスリリングで大コーフン!
ミステリ&サスペンスドラマとしても楽しめる。

苦難の末戦争終結。
エニグマ解読は、戦争終結を2年以上早め、1400万人以上の命を救う。
しかし、アラン・チューリングは逮捕される。同性愛者であるがゆえに。
”治療”を強制され、1951年に41歳で自殺。
その功績は封印され、そのことをブラウン首相が謝罪したのは2009年、2013年に女王が恩赦を発効した。


UKが誇る俳優陣が素晴らしい。
ベネディクト・カンバーバッチがはまりすぎ。

インタビューで、
「なぜあなたは天才の役ばかりやるのでしょう?」という質問に、
「監督に聞いてくれ!」 というコメントに笑えた~~

アランの良き理解者となるメンバーの一人、ヒューを演じたマシュー・グード。
ちょっとすかした色男をやらせたら、今やマシューの独壇場!! イイネ!

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ステキ☆おやじたちも見逃せません!

お馴染み マーク・ストロング

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が、オヤジスキー チロルのイチオシは チャールズ・ダンス!

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===
オスカーを受賞したグレアム・ムーアのスピーチが話題になった。

――16歳の時自殺未遂を起こした。でも今ここに立っている。
この場を居場所のないこどもたちに捧げたい。
人と違っていてもいいのです。
そして今度はあなたがここに立って伝えて欲しい。


このスピーチの後、グレアムはゲイだったのか・・・と言われたが、ゲイではないとコメントした。

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===
今年ロンドンのプライドにアラン・チューリングの遺族が参加した。
チューリングは プライド・ヒーローの一人に選ばれている。

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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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