ザ・サークル

【ザ・サークル】
(2014/スイス/Der Kreis/The Circle )


circle01.jpg


【第24回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(2015)上映作品】


キンチョーの夏、日本の夏、映画祭の夏。
今年も東京国際レズビアン&ゲイ映画祭が始まった!
今年は、シネマート新宿と青山スパイラルホールの二ヶ所で上映。

今年の一発目はこの作品。
2014年ベルリン国際映画祭テディ賞(ドキュメンタリー部門)受賞作。
監督は、シュテファン・ハウプト。スイス映画です。

@シネマート新宿




1950年代が舞台の”ドキュメンタリ”なのに、なぜ美しいスチールがあるかというと、「ドキュドラマ」を使った作品だからなのね。
要するに「再現ドラマ」部分を俳優が演じ、リアルな二人(今はおじいちゃん)が過去を振り返り語るというもの。

circle02.jpg


あまり知ることがない1950~70年代のチューリッヒの同性愛者をめぐる「歴史」が、あるゲイ雑誌とともにエルンストとロビのラブを通して描かれる。
1950年代、ドイツには”あの”悪名高い「刑法175条」があり、同性愛者は厳しく取締られたが、スイスでは同性愛者に対する法はなく、犯罪の対象ではなかった。
なので、チューリッヒで週末を楽しむゲイたちが大勢いて、金曜のフランクフルト→チューリッヒ便は「ゲイ・エクスプレス」と言われていた(笑)

それでも世間の同性愛者に対する偏見が根強いことに変わりなく、みなひっそりと暮らしていた。
ゲイ雑誌「ザ・サークル」はゲイたちの心のよりどころだったのだ。

エルンストはけっこー大胆で、見ているこちらがヒヤヒヤ。
周りの人の方が、「君は教師なんだから、自重した方がいい」と心配する始末(笑)
ところが! パーティーのトイレで、校長と鉢合わせ!じぇ!

circle06.jpg


組織のパーティーで歌うロビにエルンストは一目ボレするんだけど、残された写真で見るリアルなロビの方が(悪いけど)ずーーっと美しい!
俳優よりリアルな方が美しいってどうよ!?
ロビを演じた Sven Schelker は、けっこゴツいんだよな。

↓ リアルロビ、ほんとにきれい。
circle05.jpg


エルンストの積極的なアタックで二人はラブラブに。(ラブのはじまりにワクワク)

circle03.jpg


そんなある日、高名な音楽家が若い男娼に惨殺される事件が起きる。
その後も殺人は続き、「ザ・サークル」の仲間も被害者に。
これを機に、世間はゲイたちをバッシングし、当局は取り締まりを厳しくする。
バーでパーティーをしていたところを踏み込まれ連行された人々は全裸にされ道路を歩かされたという実話に胸が痛む。

映画の中では「ドキュドラマ」の部分と、リアルな二人のインタビュー部分が交錯する。
二人の話だけではわかりづらいところもドラマにすると臨場感が出るし、二人の口から語られるとそれは単なるドラマではなくて、実際に起きたことなんだと実感できる。


数々の苦難を経て、二人はスイスで初の同性婚カップルとなったのだった。
もう80代くらいだよねえ。二人とも肌の色つやもよく、とってもお元気そう。
二人を見ているとこちらも幸せなキモチになる。

この作品が今年のアカデミー賞外国語映画賞スイス代表って・・・。
やっぱりヨーロッパは進んでるな。うらやま。

circle04.jpg

関連記事:
ドキュメンタリ 【刑法175条】

スターライトの伝説PageTopヴィオレッタ

Comment

これすごく良かったです。
ほんとにリアルロビの若いころの美しいこと!
チューリッヒの美輪様とでも。

今のロビはすっかりおじいちゃんだけど、化粧して歌うと何とも言えない妖艶さが・・・。

ロビを演じた俳優はちょっと太り過ぎ、エルンストを演じた俳優はもう少し若くても・・・とは思ったけど、2人が恋に落ちるところはよかった。

そしてずっと隠れていた2人が70歳を過ぎてカムアウト、皆に祝福されて結婚式を挙げる(リアル映像)ところで胸がいっぱいになりました。

途中、三角関係?みたいなのはさらっと流し、いろいろあったのかもしれないけど、仲良く寄り添う老夫婦の現在は性別を超越してる。長生きしてよかったね。

■ゆっきー

> これすごく良かったです。
> ほんとにリアルロビの若いころの美しいこと!
> チューリッヒの美輪様とでも。

よく出来ていたよね。
うまい!美輪様!
あんなに美しかったらみんなにちやほやされるよなあ。

> 今のロビはすっかりおじいちゃんだけど、化粧して歌うと何とも言えない妖艶さが・・・。
ドレスアップしてステージに立つこと、歌うことがほんとに好きなんだよね。
見守るエルンストじいちゃんもうれしそうだった。

> ロビを演じた俳優はちょっと太り過ぎ、エルンストを演じた俳優はもう少し若くても・・・とは思ったけど、2人が恋に落ちるところはよかった。
うん、エルンスト、ちょっと老けてたね(特に生え際w)
ロビの役者と違って、こちらはリアルよりはイケてたしな(笑)

> 途中、三角関係?みたいなのはさらっと流し、いろいろあったのかもしれないけど、仲良く寄り添う老夫婦の現在は性別を超越してる。長生きしてよかったね。
あの三角関係は、あれ?あれ?ってかんじだったけど、ぼくたちもいろいろありました。っていう意味で必要なエピソードだったね。
そういえば、エルンストのママはかんじ悪かったけど、インタビュー場面に登場した妹はかわいくてかんじいい人だった。

Commentの投稿

 管理人だけに表示する

プロフィール

ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
過去記事へのコメントも歓迎です。
尚、宣伝目的や記事に関連のないリンク・コメント・トラックバックなどはこちらで削除させて頂きますので、ご了承下さい。

追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

リンク
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ(タブ)

最近のトラックバック
カテゴリ
カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

ブログ内検索

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
QRコード

QRコード

RSSフィード