彼は秘密の女ともだち

【彼は秘密の女ともだち】
(2014/フランス/Une nouvelle amie)


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6月27日 フランス映画祭に行ってキタ。
フランソワ・オゾンの新作です。
8月8日ロードショウ公開されます。

@有楽町朝日ホール



親友ローラを亡くし、悲しみに暮れていたクレール。残された親友の夫ダヴィッドと生まれて間もない娘の様子が気になり家を訪ねると、
そこにはローラの服を着て娘をあやすダヴィッドの姿があった。


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えっ・・・ 驚くクレール(場内は爆笑)
帰ろうとするクレールを引き止めたダヴィッドから「女性の服が着たい」と打ち明けられる。
家の中でならいいんじゃないの?とクレール。
それからある日、ダヴィッドからショッピングにつき合って欲しいと言われる。

二人は一緒に香水を選んだり、ドレスを試着したり、スリリングな一日をダヴィッドのみならずクレールも満喫する。
クレールは”彼女”を「ヴィルジニア」と名付け、夫ジルに内緒でひんぱんに会うようになる。
ヴィルジニアはクレールにとって「新しい女ともだち」となったのだ。

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と、ここまでが前半。
オゾン作品ゆえ、このままでは終わらない。

ヴィルジニアのことはジルにもローラの両親にも秘密。
クレールはジルに嘘をついて、ヴィルジニアとローラの家の別荘に出かける。
ところがその嘘がばれてしまう。
「もう会うのはやめましょう」と言ったものの、ヴィルジニアのことが恋しくてならない。
そして――

最初は”滑稽”だったダヴィッドの女装も、日を追うごとに上達しエレガントになって行くのに あっぱれ!
美しく着飾ったヴィルジニアと過ごすことが刺激となり、クレールも変わって行く。
最初はぽややんとしていたクレールだったのに、生き生きと美しくなっていく。

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クレールには、ヴィルジニアの向こうにローラの存在があるのだ。
それはつまり、クレールにとってローラは単なる幼なじみや親友ではなく、もっと強い愛情の対象だったということ。

ロマン・デュリスは役作りの為、おそらくけっこーな減量をしたはず。
主演のアナイス・ドゥムースティエによると、ロマン・デュリスはずっと女装の役をやってみたかった。だから願いが叶った!と喜んでいたとか。

アナイスは新作のオファーが絶えない人気女優だそうで、いかようにも変われるような不思議な魅力。チャーミング~☆
「アランドロンの再来」というキャッチコピーの、ラファエル・ペルソナ。
そのイケメンぶりはオゾンのおメガネに叶ったようで。
イケメンなのになんだか「惜しい」感・・・。そんなとこがジルという役にぴったりだった。
ジルはイケメンで仕事が出来て優しくて・・・満点の旦那さんなのに・・・という役なんだよね。

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ところで、少女時代のローラ役のコが超美少女!
ところが大人になったローラは・・・えっ、これがローラ?
美少女オーラはどこに行ってしまったの?(涙)っていうキャスティングだった(チロル的に)

尚、オゾン監督がヒッチコックばりにカメオ出演しています。
マジか?!という役ドコロなのでお楽しみに・・・。

===
上映終了後、ゲストのアナイス・ドゥムースティエが登壇、Q&Aに応えた。
(ほんとはオゾンも来る予定だったけど、新作のスケジュールの関係で中止に・・・)

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映画の中のクレールとはまた別の顔、若くてキュートなアナイスちゃん。
フランス映画祭の質疑応答のレベルの高さはいつも感じるところ。
お客さんの質問はもちろんだけど、司会進行の矢田部吉彦さんのツボを得た質問がナイッスなんだよね。

いろいろな監督と仕事をしているアナイスに、オゾン監督が他の監督と違うところはどんなところかと聞いた。

――オゾン監督はとにかく撮るのが早くて、いつも急いでるような・・・パッションに溢れている人。
(毎年新作を作っているから)早く撮って次のことをしたい!と思ってる。ちょっとこどもみたいなかんじ(笑)


ほえ~ なんかわかる気がするわあ。

この作品のラストは意味深長な、判断は観客に委ねるつくりになってる。
こういう映画は多いけれど、イタリア映画祭などで監督に聞くと、けっこう明確な意図を教えてくれることが多い。
今回ラストのことを聞かれ、アナイスが観客に「AとB(ネタバレ回避!)みなさんはどちらだと思いますか?」と質問。
観客の反応は半々。

――私はAだという認識でした。監督も同じだと思う。

この世にはいろんな愛のかたちがあるというお話。

Q&Aで手を挙げた人が、
「僕はゲイで、周りにダヴィッドのような友だちがいっぱいいる。最初の女装で笑いが起きた時、僕は笑っていいのか戸惑った」
という意見が印象に残った。フランス映画祭らしい。

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  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

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