あなたと私の合言葉 さようなら、今日は

「あなたと私の合言葉 さようなら、今日は」
(1959/大映)





市川昆初のカラーシネマスコープ。
平凡連載の久里子亭の原作を映画化。
「久里子亭」(=くりすてぃ)とは、監督市川崑を中心とする脚本家の共同ペンネームと初めて知った。

何も考えずに楽しく見られると思ったのに、なんだかアイロニー漂う作品であった。


和子はカーデザイナー。彼女には半次郎という許婚がいたが、結婚を断ってくれるよう親友の梅子に頼む。
和子は半次郎のことが嫌いになったわけではないが、結婚する気持ちがないという。
半次郎は納得できない(そりゃそうよ!)

↓この和子のキャラはカリカチャライズされてて市川昆っぽい
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↓京マチ子、あっぱれな貫録!
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冒頭、和子の勤める会社の男性社員三人が結婚について話している。
「お勤めしている女子社員はみな会社に結婚相手を探しに来ているのさ」
今だったらフェミニズム&ジェンダー論的に全くアウトなこと言ってる左端の男は柴田吾郎(=田宮二郎)。チョイ役。

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とはいえ、この時代、男も女も結婚することに前向きなのはたしか。
「自分は結婚したい人です!」と表明していないとダメなんだよな。

ところが和子は世の風潮に逆らって、結婚する気はないと言う。
この時代には珍しく、仕事がしたい女性なのだなと思っていたら・・・。
和子の想いは違うところにあるのだった。

自分も仕事が好きだし結婚したくない気持ちはわかると言っていた梅子だが、半次郎に会い一目惚れ。猛アタック開始!

菅原謙次ファンのチロルとしては、文子サマの許婚が菅原謙次でウッホウホだったのに・・・。
なんなのよぉ~この展開・・・(がっくし)。

現在大阪赴任中の半次郎の元に、大阪出張の和子が訪ねて来た。
和子は実は半次郎のことが好きだったのだ。じぇじぇ~

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このシーン、萌え~ はあはあ

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↓ フラれ男三人が酒場でたまたま隣り合わせる (菅原謙次ステキ!)
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これは、いわゆるひとつの小津映画的なアレなのだった。
佐分利信が笠智衆で、文子サマが原節子。
父は娘の結婚が気になるが、心のどこかで嫁に出したくないと思っている。
娘は自分が結婚した後、残された父のことが気がかり。

カメラワークもそれっぽい。
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市川昆自身も小津の演出を参考にしたと言っている。
とはいえそこは市川昆、結末といい、ひねりのあるセンスが活きている。

↓ 妹役(客室乗務員)野添ひとみのみごとなプロポーション(左端)
hello06.jpg

===
DVDのジャケ写(TOP画像ご参照)、文子サマは菅原謙次をふって川口浩とくっつくように思うじゃないのお。
ミスリードだわよ。
この時代、文子サマと川口浩はゴールデンコンビだった。

小説 横道世之介PageTop氾濫

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  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

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