毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記

「毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記」
北原 みのり


毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記
北原 みのり
朝日新聞出版
2012-04-27



2009年の首都圏連続不審死事件で男性3人に対する殺人罪などに問われ1、2審で死刑となった木嶋佳苗被告の上告審で、最高裁は4月14日被告人の上告を棄却し死刑が確定した。

ってことで、キジカナ本をUPしてみた。

いやあ、おもしろかった。
事件当時はマスコミにあおられて、なんとな~く眺めていたけど、後日通しで裁判を追うと全く違う捉え方が出来る。

この事件を見る時、男性と女性では見方が違う。
「あとがき」で著者自身も語っているように、”女性目線”の記事というのは感じた。

――男は、佳苗はブス、デブと言い、
「自分は絶対だまされない」
で話を終わらせてしまう


というのには吹いた!

社会に置かれている男女の立場を明確にしたのが本書。
なるほど~そういう見方もあるのかと目からウロコ。

男性の結婚観の古さ。
介護、料理、尽くすとかそういう言葉に易々と引っかかる。
自分の世話をしてくれる女性を求めているだけ。
その男性の”カン違い”をカナエは利用した。

男女の結婚観の隔たり。
女はもう「白馬の王子などいない」とわかっている。
しかし、男は未だに、待っていれば
「従順で貞淑な”姫”が馬車に乗って嫁に来てくれる」
と思っている。

要介護の親と同居する60歳。
80歳で婚活サイトに登録する男。
そこに嫁に来てくれる34歳の女がいることに疑問を持たないのだろうか?
(金がある人はいいとして)

――男性が金銭的な援助をするのは当然だと思っていました。

――私がして差し上げたことで喜んでいただけたのだから、お金はいただいていいと思っていました。


そうか、そうだよね、という気になって来る。
男は相手が結婚相手となると、こんなに容易く金を出してしまうんだ。

男性がなお、おとぎ話のような結婚観を持ち続ける限り、このような犯罪はまた出て来ると思う。
にしても、カナエの才能、素質、スキルとテクニックに感嘆。

しかし、カナエは明らかに人格障害と見る。
この「罪の意識のなさ」、「良心の呵責皆無」は尋常ではない。

別海から来た女――木嶋佳苗 悪魔祓いの百日裁判PageTopクライム・ヒート

Comment

ざ おんな カナエ

「礼賛」「毒婦」ヤバイですよね
下卑てるけど面白かったわ
>カナエの才能、素質、スキルとテクニックに感嘆。
感嘆と共に、世の女性は嘲笑い嫌悪感を抱くと同時に、嫉妬を覚えるのではなかろうか
男性は、拝んでみたいものだと興味深々

カナエは人格など持ち合わせてはいない、人として云々のレベルで彼女に対するのは問題外よ
変態生物femaleだからね

人として裁かれ、死刑判決が下ってもカナエは理解できず納得など出来ないのでしょうね

■けんちゃん


お久しぶりです。元気だった・

> 感嘆と共に、世の女性は嘲笑い嫌悪感を抱くと同時に、嫉妬を覚えるのではなかろうか
ここまでやれちゃう女って一体・・・。と女なら絶対思うよね。

> 男性は、拝んでみたいものだと興味深々
男の半分はデブブス、俺はだまされない。
残りの半分は、だまされてもいいから来てほしいと思ってるかもね。

> カナエは人格など持ち合わせてはいない、人として云々のレベルで彼女に対するのは問題外よ
> 変態生物femaleだからね
おお~けんちゃん、言い切りますね!

> 人として裁かれ、死刑判決が下ってもカナエは理解できず納得など出来ないのでしょうね
まっタコ、イカにも

この後、
> 「礼賛」「毒婦」
続きます。

記事を読んでさっそく図書館で借りてきました。私も当時の男目線のマスコミ記事にすっかり洗脳されていたので、本書の分析を興味深く読みました。

ところで検索してたら、本人が獄中から送った原稿をUPしているブログにヒットしたんですが(本物なのかしら?)、とっても字が奇麗なのです。本の中では彼女のメールの手練手管を取り上げていたけど、こんな字で手紙が届いたらちょっと心が動いちゃうよなあ、と思ってみたり・・・。

■アラスカさん

> 私も当時の男目線のマスコミ記事にすっかり洗脳されていたので、本書の分析を興味深く読みました。
ワイドショーをはじめとして、世の中の論調が一辺倒だったですよね。
違う切り口で報じたところはあったのかな?

> ところで検索してたら、本人が獄中から送った原稿をUPしているブログにヒットしたんですが(本物なのかしら?)
拘置所からのブログですね。
カナエが拘置所で手書きしたものを、支持者がブログにUPしているという。

字のきれいさは彼女の武器の一つ。
ティーンエイジャーの頃からこの”達筆風”文字を書いていたと言います。
じじいなんてこの字でメッセージでも書かれたら、コロッと一発!
しかも優しくかつ気の利いたこと書くのがうまいんですよね。
文才もセンスもあると思います。
ある意味 無双。

Commentの投稿

 管理人だけに表示する

TrackBack

http://agorass424.blog43.fc2.com/tb.php/1258-fac35539

プロフィール

ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
過去記事へのコメントも歓迎です。
尚、宣伝目的や記事に関連のないリンク・コメント・トラックバックなどはこちらで削除させて頂きますので、ご了承下さい。

追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

リンク
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ(タブ)

最近のトラックバック
カテゴリ
カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

ブログ内検索

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
QRコード

QRコード

RSSフィード