美女と野獣(1946)

「美女と野獣」
(1946/フランス/La Belle et la Bête)



bandb46-01.jpg


格調高いジャン・コクトー版「美女と野獣」を見てみました。



オープニングクレジットがちょっとこっていて、コクトー自ら出て来て、出演者の名前を黒板にチョークで書くと、今度はその出演者が登場して消すという・・・楽しい!

ストーリーはボーモン夫人(1756年)の原作を基にしているのね。
なので、ディズニー版とはずいぶん違う。
ボーモン夫人原作の特徴は、父親が大きな船を持つ裕福な商人で、ぼんくらな兄と根性の悪い姉たちがいるということ。
嵐で船と積み荷を失い、一家は財産を失う。にも拘らず兄と姉たちは遊び惚け、家のことはすべて末娘のベルがやっている。
この構図はまるで「シンデレラ」のよう。

ベル役ジョゼット・デイが美しい・・・。
bandb46-02.jpg


あとこのコクトー版の話のポイントは、兄の友人アヴナンがベルに求婚するところ。
求婚するところはガストンの役どころだけど、アヴナンはハンサムで性格もよさそう・・・。
→ これをジャン・マレーが演じている。→ジャン・マレーは野獣+王子と三役やってる!

しかし、ベルは父のそばにいたいからと拒絶。
ベルはとんだファザコン娘。(モーニング娘。みたいに「。」入れてみた)なのだ!
なので、父の代わりに自分が身代わりになり、城の囚われ人となる。

で、城にやって来たベルに野獣は一目ぼれ!!
この野獣は超ヘタレ!
まるでベルの僕、M男!!
優しい野獣にベルも少しずつ打ち解けていくんだけど、野獣の求婚に、

――私たちは友達よ。それ以上はないわ

ビシッとはねつけるベルはまるで 女王様
コクトーってMなのかも・・
しゅんとなる野獣がヘタレてカワイイ☆
この野獣、クマちゃんのぬいぐるみみたいなのだ。

父の容体が心配というベルに、野獣はベルを自由にする際、1週間で城に戻るようにと期限を与える。

――あなたが1週間で戻って来なければ、私は寂しくて死んでしまうだろう

ベルは姉の謀略で引き留められ、急いで城に戻るとほんとに野獣は死ぬところだった。

って、寂しくて死んでしまうって、おまえはウサギか!?

でも、最後には魔法が解けて めでたしめでたし

王子に戻ったジャン・マレーのキラキラ感がハンパなく、コクトーの愛が感じられるのだった。

bandb46-03.jpg

結局、ジャン・マレーのキラキラ王子を撮りたい為だけにこの映画つくったんじゃねえの?w


1946年なのでCGはもちろんなく、城の生きた燭台や魔法の手袋でトランスポートするベルとかいろいろくふうして見せるところが楽しい~!
「オルフェ」(1950)もそうだったけど、コクトーの映画って、セリフが詩みたいなんだよね。
よかったでした。

昔の女優って今と違って若いのに成熟していたわよね。
原節子さんや北原三枝も成熟した大人の女性というかんじだった。
ジョゼット・デイもそんなかんじで、この時一体いくつだったのかしら?
と調べてみたら・・・

32歳だった・・・。

あ、けっこーそれなりの年齢だったのね~ (シツレイ)


美女と野獣(2014)PageTop美女と野獣(1991)

Comment

美女と野獣、といえば私はこれ。城の生きた燭台って、白塗りした人間の手じゃなかったっけ?。うろ覚えだけど、岸恵子がこの映画が好きで「王子様、一緒に空を飛びましょう。私怖いものが好きですわ」というセリフを何かのインタビューで引用してたのを覚えてます。おフランスらしい美しい映画でした。

■アラスカさん

> 城の生きた燭台って、白塗りした人間の手じゃなかったっけ?。
まあそんなとこです(笑)
テーブルの穴から白塗りの手が出て来て、ワインをついでくれたり。
古典的というかこどもだましというかw

ベルが家にやっと帰って来て、パパの手を取り涙を流すと
涙がダイヤに変わるとことかすごくうまく出来ていて、
このシーン、大好き!!

>岸恵子がこの映画が好きで「王子様、一緒に空を飛びましょう。私怖いものが好きですわ」
いい話ですねえ。

Commentの投稿

 管理人だけに表示する

TrackBack

http://agorass424.blog43.fc2.com/tb.php/1272-4827b1e4

プロフィール

ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
過去記事へのコメントも歓迎です。
尚、宣伝目的や記事に関連のないリンク・コメント・トラックバックなどはこちらで削除させて頂きますので、ご了承下さい。

追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

リンク
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ(タブ)

最近のトラックバック
カテゴリ
カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

ブログ内検索

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
QRコード

QRコード

RSSフィード