男として死ぬ

「男として死ぬ」
(2009/ポルトガル+フランス/Morrer Como Um Homem/To die like a man)


die01.jpg


なんとな~くゆるい恒例になった 

映画で旅するヨーロッパ
EUフィルムデーズ2017


に行ってきた。

@東京国立近代美術館フィルムセンター

ポルトガルの ジョアン・ペドロ・ロドリゲス監督長編3作目。
日本劇場未公開。
2013年回顧展上映アリ(→アンスティチュフランセ 地中海映画祭2013と思われ)
カイエ・デュ・シネマ誌による2009年の年間ベストテンに選出。
第83回アカデミー賞外国語映画賞ポルトガル代表。



かつてはリスボンの夜の女王だったが、今は落ち目の中年ドラァグ・クイーン、トニヤ。若い愛人ロザリオと出かけた旅で森に迷い込み、謎めいた元歌姫に出会う――

すご~くヨーロッパ的な映画。
なんというか、ただストーリーを描くのではなく、行間や文脈の裏に真実があるような。

トニアは様々な矛盾を抱えている。
敬虔なクリスチャンでありながら、神に背き本来の”性”ではない、ドラァグ・クイーンをしている。
で、性転換手術を考えるが、神の教えに反すると断念。
かつて胸にシリコンを入れたが、下はそのまま。
いわゆる「あり・あり」(胸あり・サオあり)

心は”女”なのに、昔結婚していて息子がいる。
その息子は父親を憎みながら、どうやら自分はゲイだ。

トニア、TOP画像はきれいだけど、かなりデカくてゴツい。

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ある日トニアは胸に違和感を感じる。その後乳首から出血が・・・。
いやあ、出血ってヤバいでしょ。
旅行なんて行ってないで、早く病院行って~~!

結局トニアは胸のシリコンが破裂し、それが元で感染症になり死んでしまう。
しかし死ぬ時は、神様の与えてくれた「性」で死にたいと、スーツを着て ”男として死ぬ” ことを望んだのだった。

森の元歌姫・マリア・バッカーは、ドラァグ・クイーン、ゴンサーロ・フェレイラ・デ・アルメイダの作りだしたオリジナルキャラクター。
ドラァグ・クイーン界で絶大な人気を誇るキャラだそうです。

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トニアのワンちゃんが、ウェストハイランドテリアで超ラブリーだった!!

die05.jpg



今回の字幕を担当したのが大寺眞輔さん。先日のアラン・ギロディ監督特集上映でも登壇した方であります。
上映終了後、大寺さんが登壇、ロドリゲス監督のインタビュー映像を見せてくれました。

チロルは全然知らなかったんだけど、ロドリゲス監督はオープンリーゲイの監督で、クイアな作品を撮っているようです。
監督はパートナーのプロデューサー(たぶん、joão rui guerra da mata)とインタビュー映像に登場。
その後大寺さんの解説を聞いて初めてこの映画のいろんなことがわかった部分多かったとです。

大寺さんはギロディ監督だけでなく、ロドリゲス監督も日本に積極的に紹介しているのね。
尚、この作品も興業作品じゃないからか無修正でした。
ロドリゲス監督の作品はやっぱこういう映画祭じゃないと見られないってことですね。
監督の最新作「鳥類学者」(2016)は、昨年の東京国際映画祭上映作品(アンソニーさん情報!)

ロドリゲス監督(左)と joão rui guerra da mata

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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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