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昼下りの情事

「昼下りの情事」
(1957/Love in the Afternoon)


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麗しのサブリナ」で再学習。
やっぱり朝十はいい!!
続いて行ってみた。良かった~
監督&脚本:ビリー・ワイルダー。
脚本はワイルダーの後期の“相棒” I.A.L ダイアモンドとの共作。

@TOHOシネマズ日本橋

学生時代、「映画で学ぶ英語」みたいなクラスがあり、その時の課題作の一本。
あの時毎週見ていたはずなのに、ほとんど覚えていなかった・・・。
やっぱり見た気になっていてはいけないですわ、おねえさま(だから、だれ?)

私立探偵クロードの娘アリアーネは、父親のファイルからアメリカの富豪フラナガンの資料を盗み読み、彼に恋をしてしまう。ある日、フラナガンに逢う機会を得たアリアーヌは、恋愛に慣れたプレイガールのフリをして彼に近づくが……。

アリアーヌはフラナガンに興味を持ち、彼に近づく。ちょっとしたアクシデントで、アリアーヌはフラナガンと念願の“アバンチュール” 

音楽院でチェロを学んでいる、パパと二人暮らしの女の子なんて、フラナガンに相手にされないに違いない。
アリアーヌは“遊び慣れた女”を演じる。
彼女の語るボーイフレンドたちとのエピソードの数々は、みなパパの不倫調査レポートからの引用。

最初は反応の薄いフラナガンだったが、謎めいた私生活の彼女に次第に魅かれて行く。

プレイボーイのフラナガン、壁ドンもあり!
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↑ボートのシーン、ワイルダーはモネの絵画を意識した


そして、彼女の“実在しない”数多くのボーイフレンドたちに嫉妬し始める。
彼女の素性を突き止めようと訪ねた先は、アリアーヌのパパの探偵事務所だった。
パパはフラナガンが語る彼女のボーイフレンドとのエピソードを聞き、その謎の女性は自分の娘だと悟る。

「娘は遊びなれた女じゃない。全部作り話。まだ恋愛のことなど何も知らない普通の娘だ。娘のことを思うなら、もう会わないでやってくれ」

フラナガンがホテルに戻り荷造りを終えたところにアリアーヌがやって来る。
「スウェーデンの双子ちゃんと急に遊ぶことになった」と彼女にうそを言う。

ここから演出の妙で、大嵐がパリを直撃、外は雷鳴がとどろく。空港ではフライトが欠航となる。
どうしても出発しなければならないフラナガンは、列車で行くと言い、アリアーヌはリヨン駅まで見送る。

列車が動き出す。
追いかけるアリアーヌ。

――あなたがいなくなっても私は全然平気よ
ボーイフレンドがいっぱいいるから。


健気なアリアーヌに涙腺崩壊です・・・。

そして、辛抱たまらずフラナガンは彼女を抱き上げ、列車に乗せるのだった。
ホームには二人を見送るパパの姿があった。

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この作品には、「ラブロマンス」だけでなく、「父の娘への愛情」というキモがある。それがこの物語に深みを与える。

さて、オードリーには一貫して相手役との年齢差問題というのがある。このことは「ローマの休日」に書いた。
今回のゲイリー・クーパーとオードリーとの年の差は28歳。親子ほど違う。
先の「サブリナ」のハンフリー・ボガートも同じような年代。

日曜洋画劇場を家のテレビで見ている分には何も思わないところ、大スクリーンのクリアな映像で見ると、さすがにクーパー老けてるなあ、と思った。
この時クーパーは56歳。(ちなみに今のヒロユキ・サナダと同じくらい。現代の俳優は若々しいネ)

クーパーもボギーも当時大スターだったから多少の年齢差はこの時代はセーフだったろうけど、そんなことを知らない今の若いお嬢さん方はどう思うのだろうか。
ワイルダー自身もさすがにオードリーの相手としてクーパーは年を取りすぎていないか気になったと言っている。

「サブリナ」と今作はよく似ている。
金持ちだが愛を知らない、いい年した大人の男が小娘の純情にころっとやられちまう。
結局、小娘オードリーの魅力を引き立たせるには、年の離れた男じゃないとこの脚本は生きて来ないってことなんだ。

さて、「ローマの休日」に続いて下世話な話。
「一線を越えたのか」問題。
昔見た時はそんなこと考えてもいなかった。
今回もそれとわかるシーンがあった。
リッツホテルでのアバンチュールで、帰り支度をしているアリアーヌは、洗面所で髪を整えている。
髪が乱れるほどの何かをしていたということだ。
まさに「昼下がりの“情事”」なのだな。
この邦題を付けた人、すばらしいな。

「魅惑のワルツ」にジプシー楽団。ワイルダーは音楽の使い方も気が利いてるのよ。

↓このジプシー楽団はワイルダーらしいコメディモチーフ
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ワイルダーがパラマウントとの契約が終了した為、イデス・ヘッド女史が衣装担当ではなくなり、ドレスに関しては凡庸。

↓それでも十分チャーミング~☆
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パパ役モーリス・シュバリエとオードリー カワイイ☆
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==
学生時代のこのクラスの先生、もう一本オードリーの作品があり、年度末最後の授業の時に、「先生はオードリーのファンなんですか?」と聞いたところ、
「私はマリリン・モンローのファンです」 
だって!チャンチャン

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Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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