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アルバート氏の人生

「アルバート氏の人生」
(2011/アイルランド/Albert Nobbs)





「映画天国LGBT映画祭」その2

ぼくのバラ色の人生」 からの~
「映画天国LGBT映画祭」のもう一本がこちら。

監督はロドリゴ・ガルシア。
「彼女を見ればわかること」など女性を描くのがうまい。

尚、放送された4本の内、その他の2本は以下通り。
既に記事を上げているので、今回はスルー。
あしたのパスタはアルデンテ
パレードへようこそ


19世紀、アイルランド、ダブリン。
ホテルで働くアルバート・ノッブスは細やかな気遣い、丁寧な接客で客の評価も高い有能なウェイターだった。
しかし、彼には秘密があった。
アルバート・ノッブスは女性だった。


19世紀のアイルランドを舞台にしたLGBT映画。
女性として生まれながら、男として生きるアルバート・ノッブスの物語。
もともとはグレン・クローズがキャリアのはじめ、1982年に舞台で演じたもの。その後30年かけ、グレン・クローズ悲願の映画化。で、彼女が、製作・主演・脚色(共同)を務めた。

この時代、女性に仕事の口はなく、一人で生きて行くためにノッブスは男として生きることを決めたのだった。
ある日ホテルの塗装工事で、ペンキ職人ヒューバート・ペイジがやって来る。
ホテルの女主人に言われ、ノッブスは工事の間彼を部屋に泊めることになる。
警戒していたノッブスだが、ひょんなことから女であることがばれてしまう。
このことは絶対に言わないでほしいと泣いて頼むノッブス。仕事のない女は救貧院に収容されるという。
ペイジが他言しないと言っているのに、異常にに怯えるノッブス。
そんなノッブスにペイジは胸をはだけて見せる。ペイジも女性だった。

anobbs01.jpg


ペイジはすごい大柄で、この時はだけた胸がまた、ボヨヨ~ン、ボヨヨ~ンの大迫力!
ノッブスも驚き、腰が抜けそうになる(笑)

ペイジ役ジャネット・マクティアは185㎝!
どーりで迫力あった!

同志を得たノッブスは、ペイジに自分の生い立ちを語る。
ノッブスは14歳の時レイプされ、それも“男”として生きることに決めた一因なのだった。

一方、ペイジはかつて結婚していて、横暴な夫にキレて追い出し、今はペンキ職人だった彼になり変わって生きている。
なんとペイジは結婚していて、キャスリンという妻がいることにノッブスは衝撃を受ける。
ペイジの影響を受け、ノッブスは結婚を考える。
そして同僚の小間使い、ヘレンをデートに誘うのだった。
ヘレン役は、ミア・ワシコウスカ。この時まだ22歳。

anobbs05.jpg

この辺りから話はいささかイタい方向に向かう。
前回と同様、映画の前に、
映画ライター よしひろまさみち氏
虹色ダイバーシティ代表 村木真紀氏
日テレ「映画天国」「金曜ロードSHOW」担当 谷生俊治プロデューサー
三人による“解説”あり。
そこで「悲しい話」という言葉が出たので、どんな悲劇に向かっていくのかとひやひやとしながら観たとです。

ノッブスはチップや給金を貯めて、いつか小さなタバコ屋を開くという夢を持っていた。(もうすぐ600ポンド、というその金額がかなりのものというのがわかる。ン千万単位)
いい年をしてどこか純粋なところのあるノッブスは、結婚したヘレンがその店で働いている姿を勝手に妄想したりする。

ところがヘレンには性悪男ジョーがいて、こいつがヘレンに、「ノッブスにうまいこと言って金を巻き上げろ」と焚きつける。
ジョーはアメリカに渡るという野望があり、その為に金が要るのだった。
ああ、ノッブスは貯めていた金を若ゾー二人に巻き上げられちゃうのかなあ。ハラハラ
ジョー役は、アーロン・テイラー=ジョンソン。→ TOP画像ご参照

つーか、本当のひやひやハラハラはそこではなく、女なのにヘレンと結婚できると思っているノッブスにある!!
(キャスリンはおそらくレズビアンなので、ペイジとうまくいっていたんだろう)
さて、ノッブスは――

たしかに悲しい話ではあったけれど、最後に救いがある。
生きるために自分を偽り続けなければならない。
そしてマイノリティーとして生きることの生きづらさ。
その辺のところがよく描かれていたと思います。

村木さんも、自分がレズビアンと自覚して、「結婚して男に頼る」という道はないんだと、なんとか自立して生きて行かなければともがいた時期があったと言う。

ジェンダー論 溝口子先生が以前話していた。
二十代半ばを過ぎてレズビアンを自覚した女性の嘆き。
自分は就職して、結婚して、出産してとなんとなくそんな人生を歩むと思っていたら、その選択肢はないと気づいた時が遅かった。せめて二十歳くらいの時にわかっていれば、資格を取得するとか違う選択肢があったのに。で彼女は結局遅まきながら資格取得の勉強をしているという。

この作品、地味ながら脇役陣が充実。
ホテルの同僚ポリー:ブレンダ・フリッカー
→「マイレフトフット」でアカデミー賞助演女優賞受賞
遊び人の子爵:ジョナサン・リース=マイヤーズ
→ ビッグネームなのにチョイ役だった
ホテルのドクター:ブレンダン・グリーソン
→ ドーナル・グリーソンのパパ

anobbs04.jpg


ロドリゴ・ガルシア監督をはさんで
anobbs03.jpg

ジャネット・マクティア 別人!
グレン・クローズって顔がデカいから大きい人なのかと思ってたらそうでもなかったのね(ちなみに165cm)
“彼ら” のなりきり演技で二人はアカデミー賞にノミネート。
同時に彼女たちをみごとに“彼ら”にしたメーキャップ賞もノミネートされた。このメーキャップは見事だったとです。


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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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