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売買ボーイズ

「売買ボーイズ」
(2017/76 min/Boys for Sale)


boys01.jpg


12月1日は世界エイズデー。
WHO(世界保健機関)が1988年に制定したものです。毎年12月1日を中心に、世界各国でHIV/AIDSに関する様々な啓発活動が行われています。
東京では 11月24日(金)~26日(日) TOKYO AIDS WEEKS 2017 が開催されました。
(今年は中野区内で日本エイズ学会学術集会開催のため、今年のイベント会場は中野になったということです)
今年初めて映画上映イベントに行ってみました。
新宿二丁目で「売り専」として働く男たちを取材したドキュメンタリー映画です。
監督:板子


新宿二丁目で働く「ウリ専」と呼ばれるセックスワークに従事する男の子たち。彼らへのインタビューから、彼らがいかにして雇われたか、その職務や生活状況、彼らの体験が今、明らかとなる。 東京・新宿二丁目を舞台に、売春行為は江戸時代より今日へと続く。

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エイズウィーク2017では、いくつか映画上映があるけど、この作品、大行列の大盛況!
これは異例のことだとか。スタッフの人が驚いてた。入場できずに帰った人もいました。

ウリ専たちを追うドキュメンタリつったって、取材OKなわけぇ?顔出しは?と思ったら、「売春禁止法」では、 “異性間”のみ対象で、“同性間”だと無問題なんだって!びっくらでした。
なので、顔出しOKですよ~という人、取材は受けるけど顔出しNGでマスク着用(仮面舞踏会みたいなヤツ)の人、いろいろ。

さて、そのシステムはこんなかんじ:
バー形態の店に入ると、カウンターの中にボーイ(彼らはこう呼ばれる)がずらーっと並んでいる→お客さんは気に入ったボーイを指名→テーブルに呼び一緒に飲む→500円払う→店内に連れ出す→店外サービス料として大体13000円(相場)払う→店側が5000円、ボーイは8000円の取り分→近くのホテルなどに行く

驚いたのは彼らのセクシュアリティで、ノンケ9割、ゲイは1割!!
彼らは一様に「仕事は正直つらい」と言う。

ではそのつらい仕事を彼らはなぜやっているのか?
早い話が“金”。そりゃそうよね~
この仕事を始めた理由は、職に就けない、住むところがない、前科持ちの人もいるという。

震災で東京に出て来た人が二人いた。

――地元で高校卒業して、地元で就職して、と思い描いていたものが全てなくなった。
もし震災がなかったらボーイはやっていなかった


震災の影がここまで及んでいたとは。

彼らは店が用意した部屋で暮らす。
7畳くらいの部屋に二段ベッドが三つ。けっこー劣悪な環境と思うけど、「毎日が修学旅行で楽しい」と言うボーイ。

ボーイの上限は25歳くらいまで。とにかく若いコが求められる。
映画の中のボーイたちも20歳前後が多い(中には、え~ほんとに21歳⁉と思った人も・・・)。
そう長くは出来ないから、割り切ってやっている人もいそう。
しかし、その後どうするんだろう?と心配しちゃう。
才覚があり、金を貯めて店を持ったコウさんという人が登場するけど。

そして後半、“病気”に関することを聞く。
TOKYO AIS WEEKS2017 だからね。そこがキモよね。

――部屋に二人きりになった途端、追加で払うからナマでやらせてくれ、というお客さんが必ずいる。いやだけどゴーインに押し切られてやってしまう。

ダメ、ダメ~!!
ボーイもヤバいけど、お客さん、ヤバいでしょ!

ボーイの一人はエイズの知識が全くなかった。どうやって感染するのかもわかってない。もちろんそれはエイズだけでなく、性病一般についても同じ。
店は病気に関しては、全くタッチしていない。

――エイズに感染した人の話なんて聞いたことない。感染したとしても、そういう人はやめていっちゃうからいつの間にかいなくなってる。だからわからない。

映画では、込み入った内容をイラストやアニメを使ってわかりやすく見せる。三味線の音楽もユニーク。
二丁目の成り立ちなど歴史的背景を証言する二丁目の重鎮たちも登場。

上映終了後、プロデューサーのイアン・トーマス・アッシュ、出演者のコウさん(前述)が登壇。進行はaktaの岩橋さん。
この映画を製作しようと思ったきっかけや海外の映画祭の反響など、エピソードを語った。

===
「HIV/エイズに関するイメージをアップデートしてください」

このイベントには、こういう提案がある。まさにそれだなあと思いました。
’80〜’90年代、フレディやキース・へリング、ロバート・メイプルソープなど著名人が次々と亡くなり、その時代を知っている者はHIVに対する意識がある程度は高い、つうか単純に”怖れ”があった。でももはやそのこどもの世代になると、危機感がないんだなと実感した。
今やHIVは不治の病ではなくなった。それがかえってよくない。当事者意識や危機感の欠如につながるという話も。
有意義なイベントでした。来年も参加したいです。

===
当日会場には、レスリー・キーによる「OUT IN JAPAN」の作品が展示されていて楽しかった。これは、日本のLGBT、市井の人々を含むポートレート。カミングアウトしたい人を受け止め応援するものです。Webはこちら→ OUT IN JAPAN

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映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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