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デトロイト

「デトロイト」
(2017/DETROIT)


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ハート・ロッカー」「ゼロ・ダーク・サーティ」 と、問題作を次々と手掛けるキャスリン・ビグロー監督の新作。
1月26日公開。
@TOHOシネマズシャンテ

巨大な東京ミッドタウン日比谷(TOHOシネマズ日比谷)が出来つつありますね。3月29日オープン。


こわかった~~ マジこわかった・・・。

1967年ミシガン州デトロイトで起きた暴動は、死者43人、負傷者千人を出した。
その暴動3日目に、アルジェ・モーテルで起きたある事件を描く。

アルジェ・モーテルで銃声を聞いたとの通報を受け、大勢の市警と州兵が殺到した。そこで警官たちがモーテルに居合わせた若者へ暴力的な尋問を開始。やがてそれは異常な“死のゲーム”へと発展していく――

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当時のニュース映像を織り交ぜ、どこがリアルでどこが作り物かわからない迫力あるシーンの連続。
発端はモーテルから黒人青年カールがおもちゃのピストル(運動会で使うスターターピストルみたいな)を警官隊に向けて発砲したことから。
「あいつらをちょっとビビらせてやれ」くらいのものだった。
ところが、一触即発のさなか、狙撃手に狙われたと反応した警官らはモーテルに踏み込む。

差別主義者の警官クラウスはカールを射殺。
その正当性の為、残りの若者たちを尋問して行く。
こうして“恐怖の40分”が始まった。

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↑クラウス役のウィル・ポールターがほんとにイヤったらしい

最近こんなにいやなドキドキを味わったことってない。
もうほんとに、動悸息切れ救心ってかんじ。
小心者のチロルが感じた違和感は、暴動という異常事態、外出禁止令も出ている中、アルジェモーテルだけはまるで別世界のように何の危機感もないということ。中には二人の白人女性もいた。

そんなことしてないで、家で静かにしていた方がいいんじゃないのぉ?と老婆心ながらハラハラ。
若者とはそういうものなのかしら?それともこんなことで日常生活の自由を奪われたくないとでも思っているのかしら?

たしかに銃声がした。その証拠の為に銃をみつけたい警官たち。
しかしいくら捜索しても銃は出て来ない。若者たちもいくら尋問しても「銃はない」と言う。
クラウスたちはヒートアップ。現場に来た州兵らも人権を無視したひどい尋問に顔をしかめるが、市警とのトラブルを嫌い見て見ぬふりで去って行く。
この事件で黒人の若者三名が死んだが、後の裁判で警官らは無罪になった。

尋問を受けた若者の一人、コーラスグループ「ザ・ドラマティックス」のラリーは、事件のショックで以降ステージに立つことはなかった。
才能ある若者の人生を変えてしまったということは、見ていてとてもつらかったです。

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製作された2017年は、事件から50年にあたる。
キャスリン・ビグローのコメント
――誰もが積極的に動かなければ、人種差別が勝手になくなることはない。デトロイト暴動は明日にもまた起きうる話だと感じた。
――私にとって映画は社会問題を浮き彫りにするための道具。


===
2月2日NHK-BSで、ドキュメンタリ「デトロイト暴動 真実を求めて」(DETROIT REVEALED)が放送された。
事件後、ピュリッツァー賞受賞のジャーナリスト ジョン・ハーシーは「アルジェズモーテル事件」を書いた。その孫キャノン・ハーシー(アーティスト)が事件を振り返るというもの。
アルジェズモーテルは’79年に取り壊され、今は公園になっていた。
このドキュメンタリを見て、映画を観た時抱いた疑問が晴れました。

デトロイトは黒人と白人が隔離されて住んでいるところ。黒人の若者は人生の選択肢がない。
犠牲者の一人オーブリー・ポラードの妹によると、(人生の)行き場のないオーブリーの前にアルジェズモーテルがあり、そこが心の拠り所だったという。

あと、ジョン・ボイエガが演じた守衛のディスミュークス。
事件の時現場に入って行き状況を目撃するが、後に容疑者になってしまう。(ひどい話!)
映画ではモーテルの向かいの食料品店の夜警で、部外者なのによく現場に入れるよな、どうして警官は彼をとがめないのかなと思ってた。
ドキュメンタリには彼へのインタビューがある。実際はモーテルの守衛だった。それならわかる。映画ではどうして設定変更したんだろう。

ドキュメンタリでは、警官クラウスのモデル、デヴィッド・セナックのその後を追う。
インタビューを申し込んだが実現しなかった。
今70代の彼は、教会や刑務所のボランティアをしており、地元の人たちに尊敬されているという。
Facebook には家族に囲まれた彼の幸せそうな画像がUPされている。

ジョン・ハーシーはこう言っている。

――アルジェズモーテルで起きた犯罪の、
我々みなが”共犯者”なのだ

――何かが間違っている。
この国はどうなってしまったのか

50年経った今何も変わっていないということに愕然としました。

ジョン・ハーシーは、20世紀アメリカジャーナリズムのTOP100の第1位に選出されていた!

The Algiers Motel Incident
John Hersey
Johns Hopkins Univ Pr
1997-11-19



Hiroshima
John Hersey
Lightning Source Inc
2014-01-29


ハッピーボイス・キラーPageTopトム・オブ・フィンランド

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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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