イカロス

「イカロス」
(2017/Icarus)


icrs02.jpg


2018年アカデミー賞特集 その1

今年のアカデミー賞も終わり、その前後でアカデミー賞関連作品をいくつか観ました。

祝アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞受賞!!

ってことで、観てみました。

スポーツ界を揺るがす大規模なドーピング計画
衝撃のドキュメンタリでした・・・。
Netflixオリジナル。
監督:ブライアン・フォーゲル



「ツールドフランス」7連覇のランス・アームストロングが引退後ドーピングが発覚。過去の名誉がはく奪された。
それを見たブライアン・フォーゲルは考えた。

現役生活の間に何度もドーピング検査を受けたはずなのになぜ検査をパス出来たのか?

そこでブライアンは自らドーピングをして、いかに運動能力が上がり、そして検査をすり抜けられるものか実験することにした。
薬物検査の無意味さを照明しようと思ったのだ。

はじまりはそうだった。
私もそういうドキュメンタリーだと思っていたのね。
でも事態は思わぬ方向に展開して行く。

専門家の協力のもとテストステロンなどを摂取、かつ検査をパス出来る方法のアドバイスを受ける。
運動能力が上がって行き、アマチュア版ツールドフランスに出場・・・
という流れの中、当初協力していたドン・キャリントン(UCLAオリンピック研究所)が尻込みし出して、別の専門家を紹介してきた。それがグレゴリー・ロドチェンコフ。モスクワのラボの所長だった。

それが運命の分かれ道!!

グレゴリーはフランクでユニーク、二人は友情を築きつつ、LAとモスクワで連絡を取りながら“実験“に取り組んでいた。
ところが2014年12月ドイツ公共放送がロシアの陸上選手のドーピングに関するドキュメンタリを放送。これを受けWADAが調査を開始。
ロシアが国家ぐるみでドーピングに関与したとする報告書をまとめた。
その中心人物がグレゴリー。

突然辞任に追い込まれラボも閉鎖。このままだと身の危険があると、急きょブライアンのいるLAへ。

↓尿のサンプルを前にレクチャーするグレゴリー(左)
icrs03.jpg


LAで身を隠している間に、ロシアの友人が急死したというニュースにグレゴリーはショックを受ける。ロシアのドーピングを告発する本を書くつもりだと言っていたのだ。

グレゴリーによると、この時のロシアスポーツ相ムトコは「人を始末することなどなんとも思わない男」だと言う。(←なんせ元KGB

本当にヤバいと感じたブライアンはグレゴリーと戦略を練る。
グレゴリーが持ち出したデータを整理、NYタイムズのインタビューを受けることにした。優秀な弁護士も付けた。
その間に夜中に突然グレゴリーのもとにFBIがやって来たり、見ていてドキドキ。
アメリカ政府から大陪審への召喚状も来る。起訴される可能性も。


ブライアンはWADAの独立調査会に出席。
グレゴリーのデータには、ソチ五輪でいかに不正が行われたか、また過去の大会に遡ってロシアのどの選手のサンプルが不正か、誰が何を摂取したかが全て記されていた。

icrs01.jpg

↑このWADAの調査会、よくカメラを許可したと思う。
にしてもこの会の委員のメンバー、女性の割合が高かった!

グレゴリーによると、過去の北京やロンドン大会で獲得したロシアのメダルは半分は不正=ドーピングによるものだという。
この映画を見る限り、ロシアのアスリートでクリーンな選手はいないと見た。
リオの時、涙ながらに自分はクリーンと言っていた選手(美人のあの人)がいたけれど、今はウソだと思うわね。
つーか、ロシアの選手は薬物を拒める状況じゃないでしょ。


なぜグレゴリーは、ブライアンに協力したのか??
それは最後の方にわかる。
ソチ五輪ではロシアは33個のメダル獲得。政府の支持率は上昇。その後ウクライナ侵攻。ソチの成功がプーチンをつけ上がらせたと、グレゴリーは責任を感じていたのだった。

グレゴリーに証人保護プログラムが適用されたところで映画は終わっている。
その後ムトコは副首相に昇格(←プーチンの親友!) ヤバい~


今思うとソチ五輪後しばらくして(この映画によると2016年)、ソチでのロシアの国家ぐるみの不正のやり方=尿サンプルのすり替えなどの詳細が報じられたけど、あれってグレゴリーの情報だったのね。

そして今年の平昌オリンピックは、ロシアの選手は国としての参加は許可されなかった。
一方、この映画でドーピング検査は全くあてにならないということがわかったのでした。
その点ではブライアンの当初の目的は達成されたってことね。
ブライアン、あっぱれ!

ナチュラルウーマンPageTopゾンビ・ファイト・クラブ

Comment

Commentの投稿

 管理人だけに表示する

TrackBack

http://agorass424.blog43.fc2.com/tb.php/1354-f098b7f3

プロフィール

ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
過去記事へのコメントも歓迎です。
尚、宣伝目的や記事に関連のないリンク・コメント・トラックバックなどはこちらで削除させて頂きますので、ご了承下さい。

追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

リンク
最近の記事
最近のコメント
ブログ内検索

月別アーカイブ(タブ)

最近のトラックバック
カテゴリ
カレンダー

05 | 2018/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
QRコード

QRコード

RSSフィード