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あの頃、この時

「あの頃、この時」
(2014/台湾/我門的那時此刻/The Moment)


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【 台湾巨匠傑作選 2018 】 その1

4月28日から6月15日まで、新宿K’s cinema にて「台湾巨匠傑作選2018」開催中!
3本見ました。
台湾金馬奨50周年記念作品として制作されたドキュメンタリ映画。
ナレーションは桂綸鎂(グイ・ルンメイ)
監督: 楊力州(ヤン・リーチョウ)



今回の「台湾巨匠傑作選2018」の我的目玉はキンフー先生の作品で、このドキュメンタリは軽い気持ちで観たとですよ。
予想ガ~イに素晴らしく感動!!
上映終了後には拍手が起きました。

金馬奨のはじまりは1962年という歴史ある映画賞。
しかし、「台湾映画」はその国の成り立ちゆえに、歴史や政治、社会に翻弄されてきた。

常々金馬奨って台湾の賞なのに、多くの香港映画が受賞するってなに?! 「???」と思っていた。
その辺の疑問がこれを観て払拭されました。

50年の歴史の間には、台湾映画の低迷期があり、香港映画に独占された時もあった。まるで香港映画のための賞!これでいいのか?という声も上がった。
金馬奨は台湾映画の現状を受け入れ、香港映画の力を借り賞を盛り上げ、香港映画から学び模索していった。
金馬奨が香港映画に席巻されるというシーンは、けっこー多く出て来るんだよね。
香港映画のスターが広東語でスピーチし、会場は広東語だらけに。
また、彼らが無理してとんちんかんな台湾語でスピーチするシーンも。
台湾の人たちがこの現状をまるっと受け入れているわけではないですよ、という監督の意思が伝わって来る。

なにはともあれ、美しいマギーねえさん
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それにしてもこの作品で一番思うのは、台湾映画界の懐の広さ。
2012年、グイルンメイが「GF*BF」で最優秀女優賞を受賞した。
この作品は大ヒットし評価も高かったが、この年台湾映画が受賞したのは2部門だった。
それなのに金馬奨はさらに大陸の中国映画も対象に加える。
金馬奨は、どこかの国の知事みたいに「排除します!」なんてことを言わないのだ。

2012年授賞式のグイルンメイちゃん
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さらにさらに驚いたのが、50周年の記念の年、作品賞を受賞したのはシンガポール製作の「イロイロ ぬくもりの記憶」。
シンガポール人のアンソニー・チェン監督は、金馬奨に感謝のスピーチをした。
チロル、未見だけど、なんでも低予算で製作されたという。

日本だったらさー、50周年に“ふさわしい”大作を選びましょうと、”忖度”働くよね、きっと。
そのあたりが、金馬奨はもっとも公正な映画賞といわれるゆえん。

とにかく金馬奨の公正さ、公明性を保とうということはこの賞の歴史の中、ずーーーっと言われていた。
なので、香港のスターたちもみな金馬奨をリスペクトし、受賞を本当に喜んでいる。
特にアンディ・ラウのスピーチが素晴らしかった(涙)
(2000年「桃さんのしあわせ」の時と思われる)
客席のスー・チーも何度も涙を拭っていた。(この時となりにダニエル!!)

成龍(ジャッキー・チェン)は、
――アクション俳優なんて賞とは無縁と思っていた。でも金馬奨が最初に賞をくれたんだ!うれしかった!

1993年の授賞式、ジャッキーへのプレゼンターがレスリー・チャン。
レスリー、なんてキュート!
(この時ジャッキーは「新ポリスストーリー」で受賞)

多くのドキュメンタリと同様に、この作品もそーそーたる面々がインタビューに登場する。けど、そんなこと忘れちゃうくらい作品自体がよく出来ていた。
この作品がいいのは、その一方で、“普通の人々”=市民の影迷のインタビューも盛り込んでいるところ。
これがいいアクセントになっているし、金馬奨は映画ファンと共にあるとわかる。

↓そーそーたる面々
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さらに泣けるシーンあり。
若手(中堅かな?)の監督のインタビュー(名前わすれた。ごめんなさい)
――これ(受賞作)を作っている時、トラブルがあり資金も尽きて頓挫。あきらめかけたところにエドワード・ヤンの訃報が入った。「俺、何やってるんだろう。エドワードヤンに怒られる」そこから死にもの狂いで資金を集めて完成させた。

もう一人、戴立忍 (レオン・ダイ)監督(「あなたなしでは生きて行けない」(2009) 初ノミネートで受賞。彼もエドワードヤンの講義を取っていた。
――当初はピンと来なかったことが後になってよくわかった。すごく役に立った。感謝している。

台湾映画には、こうした映画の血脈や財産がたしかに受け継がれていることを羨ましく思った。
李安(アンリー)もたしか台湾にスタジオ建てて、後進の育成をしていたよね。

それにつけても日本の映画界、日本アカデミー賞ってどうなってるの?
邦画をろくに観ないおまえが言うな~!はい、すみません。
こういう作品を上映してくれたK’s cinema さん、ありがとう

桂綸鎂(グイ・ルンメイ)ちゃんは、50周年の特使(? )を務めました
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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