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プリンセス・シド

「プリンセス・シド」
(2017/Princess Cyd)


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【レインボー・リール東京 (2018)
第27回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭 上映作品】



数々の「2017年LGBT映画ランキング」に上位ランクインしている作品。
これはチェックしておかねえとな。
2017年シカゴ国際映画祭作品賞、カレイドスコープLGBT映画祭監督賞等受賞。

監督:スティーヴン・コーン



父親との関係がうまく行っていない高校生のシドは、著名な作家の叔母ミランダの家で夏休みを過ごす為、サウスカロライナからシカゴにやって来た。二人が次第に関係を深めて行く中、シドはカフェの店員ケイティを意識し始める――


と~~ってもよかったです。

何もかもが自然。
シドが同性のケイティに惹かれるのも、おばさんに「私、ケイティとセックスしてみたい」と話すのも。それをおばさんが戸惑いながらも受け止めるのも。
一方で、隣家の青年とマリファナで盛り上がり、なんとな~くその先にハッテンしていくのも自然。
シドが思春期に体験するいろんなことが、きらきらとみずみずしく描かれる。

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冒頭、ある事件の描写。
自宅で幼いシドが寝ている間に家族が殺される。
誰が殺され、犯人は誰なのか?
明らかにされないまま話は進む。
こういうところもうまい。
やがて、殺されたのはシドのママで、その時シドは8歳だったとこまではわかった。

ママの妹であるミランダは、8歳のシドと葬式で会ったきりだった。
ティーンエイジャーの姪とおば、当初はかみ合わない二人だったが、やがて互いにかけがえのない相手となって行く。
また、シドはミランダの住むママの生家で、ママの思い出をたどるのだった。

ミランダが毎月自宅で開く「定例会」。
親しい友人が集まり、映画を観たり文学の朗読などで盛り上がる。
ミランダの友人は進歩的な人が多く、レズビアンのカップルやゲイ(おそらく)もいる。年齢層も幅広い。
自分の知らない世界にシドは刺激を受ける。

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レズビアンカプルの息子リドリーがイケメ~ン! Matthew Quattrocki

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ミランダも大胆なティーンエイジャーに刺激を受け、鏡の前で自分の裸をしみじみと映してみたりする。
ちらっと見えるマダムのヌードも自然だ。こういう描写は海外の映画はいいなあと思う。(日本映画ではまずない)
ついでにミランダを演じたレベッカ・スペンスもハリウッド女優のよなうなナイッスバディではなく、"それなりな"体型なのもリアルで自然。

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ここでは、同性に魅かれる葛藤も迷いもない。
かといって、それが“きれい事”に描かれているという違和感は全くないんだよね。
でもノー天気な話ではなく、それは終盤に明かされる母の死の真相=暗い影のせいかも知れない。

シド役ジェシー・ピニクが生き生きとしてかわいかった。
何もかもが過不足ない、秀作でありました。
今年の映画祭のベストのひとつ。
こういう作品を上映してくれる、レインボー・リール東京 多謝多謝。

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映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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