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「傷」
(2017//南アフリカ+ドイツ+オランダ+フランス/Inxeba/The Wound)


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【レインボー・リール東京 (2018)
第27回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭 上映作品】


南アフリカを舞台にした作品。あらすじに「割礼」のワードがあったせいか、ハードなお話が敬遠されたようで、お客さんの入りがやや悪かったです。
アカデミー賞外国語映画賞南アフリカ代表作品。
過激な内容ゆえ国内で上映中止に追い込まれた問題作。そんな作品をアカデミーの代表作品にするって一体・・・。
すばらしいな、南アフリカ。
監督: ジョン・トレンゴーヴ

南アフリカに伝統として残る「割礼」の儀式
山奥のキャンプで男たちの秘密が明らかに…

南アフリカのコサ人に成人儀礼として伝わる「割礼」。毎年10代の少年たちが山奥のキャンプにこもって割礼を受け、先輩の若者たちから大人の男としての規律を学ぶ。工場労働者のコラニはヨハネスブルクから来た少年クワンダの教育係になるが・・・


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↑ コサニ役 Nakhane Touré は、蔡明亮監督のミューズ 李康生にちょっと似ている。

南アフリカにまだまだこういった因習が残っているということは驚かない。しかし、ヨハネスブルグのような大都市と地方との格差はどえりゃあものがある。
ただ一人ヨハネスブルグからやって来たクワンダは明らかに浮いている。
キャンプに参加してる他の子は裸足なのにアディダスはいてるし。

「割礼が終わったら2週間もここにいる意味なくね?」とか長老たちに発言してひんしゅく買ったりする。

「家には衛星放送とかあるの?i-phoneも持ってるの?すげ~」と村のこどもたちは興味津々。

クワンダはゲイで、父親はそれに勘づいている。それで息子の性根を叩き直してもらおうと(そんなことで解決しないんだけどね)キャンプに参加させたわけね。

一方、コサニは先輩教育係のヴィジャと再会。会っていきなり森の掘っ立て小屋でFxxx。
ヴィジャは結婚してこどももいるが、コサニは彼と会う為に毎年仕事を休んでこの教育係をやっているのだった。

ありゃりゃ、これこそ 「ブロークバックマウンテン」南アフリカ版 だった!

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コサニの強すぎる思いを知り、ヴィジャは腰が引けてしまう。彼を拒絶するのだが・・・
事態は二転三転する。

その“秘密”をクワンダに知られてしまい・・・。

終盤の畳みかける展開にはア然。

若者ってなぜこんな傲慢なんだろう。それが若さの特権なのかしらね。

はあああ~

ほんとに「ブロークバックマウンテン」ばりの純愛物語でした。

最初は、こんな儀式ありえねぎし! だったのが、見ている内、非衛生的なやり方は改めた方がいいけど、このキャンプ自体は“通過儀礼”としての意義はあるなと思いました。

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コサニにしてもクワンダにしても、南アフリカでゲイであることはハードな道でありましょう。
思えばこの映画祭でもアフリカ映画ってまず観る機会がない。
「割礼」というワードがひとり歩きした感あり。実際はモチーフのひとつで、そこから先にひそむドラマが本筋であり、よく描かれていた。

ジョン・トレンゴーヴ監督 南アフリカ出身
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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