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ベルベット・バズソー 血塗られたギャラリー

「ベルベット・バズソー 血塗られたギャラリー」
(2018/Velvet Buzzsaw)


velvet02.jpg


ジェイク・ギレンホール主演、LAのアート界を舞台にしたホラー映画です。
@Netflix
監督: ダン・ギルロイ(「ナイトクローラー」)


ロサンゼルスの画廊で働くジョセフィーナは、同じアパートの住人の老人ディーズが死亡しているのを発見する。ディーズの部屋には、彼が生前に描いた大量の絵画が残されていた。
不気味な魅力を持つその絵画が類まれな傑作であることに気付いたジョセフィーナは、勤務先の画商ロドラとともに高値で売ろうとする。
一方、美術評論家のモーフは謎の多いディーズに興味を抱き調査を開始する。
老人が遺した絵画で儲けようと目論むすべての人間に悲劇的な結末が待っていた・・・。


ジェイク・ギレンホールがボディはマッチョなのに、顔はエルトン・ジョンのようなキッチュキャラ(笑) 
気になるわあと見始めたのね。
ジェイク演じるマーフは期待通り、マッチョなブラック(スポーツトレーナー)と同棲中。
しか~し、ヤリ手画商ロドラ(レネ・ルッソ)の助手ジョセフィーナ(ゾウイ・アシュトン)とも“関係する”。
要するにどっちもイケるのだった。

ゾウイ・アシュトンとジェイクは「ノクターナル・アニマルズ」で共演してたね。撮影ではすれ違いだったか?
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ジョセフィーナのアパートで老人が急死する。
発見者のジョセフィーナは、老人の部屋に大量の絵画を発見する。
老人は無名の画家で、その作品は傑作だった。

「遺品は全て焼却して欲しい」

老人の遺言を無視し、野心家のジョセフィーナは作品を盗み出し市場に出そうとする。
そこにモーフやロドラも加わり・・・。

ええええええ~ それは犯罪だよぉぉ~
しかもその価値はミリオン単位。ハンパねぇっす。

と、ここまではゴーカで渋い俳優陣(他にトニ・コレット、ジョン・マルコビッチ)もいて、良質ミステリドラマの体。
キャスティング、ファッション、美術などゴージャス感。

ところがここからホラーに!!!

作品に魅入られ、金儲けしようとする人たちが次々に死んで行く。
マーフが死んだ画家を調べて行くと、暗い過去があった・・・。

これをホラー映画として見ると、物足りないと思うかも知れない。
芸術ってなんだろう?芸術の価値って?
ひとつの画が何億円もする。誰が決めるの?
そして描いた本人はもうこの世にいない。

ホラーから視点をずらすと実は深い。

芸術家=表現者というのは、自分の作品を人に見てもらいたいものなのだろうか?
「天才作家の妻」のグレン・クローズは、自分の作品を誰かに読んでもらって、評価されたかった。
でも今回の老人はそうではない。
自分の過酷な人生や懊悩を、描くことで昇華していった。
それは自分の内面そのもので、それを人の目にさらしたくない。
老人が全て焼却して欲しいと言ったのはもっともなことだったのね。

老人のモデルは、ヘンリー・ダーガーと言われています。
ってことでダーガー本を読んでみました。

たしかに、ダーガーの人生と作風はこの老人そのものだった。
ここまで寄せていいのか?っていうくらい。
ダーガーを思うと、老人の人生が深い悲しみを持って捉えられるのだった。




画廊の下っ端助手 ナタリア・ダイアー。
TVドラマシリーズ「STRANGER THINGS」では拒食症?つうやせすぎが心配だったけど、元気そうで安心しました。

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新進気鋭の芸術家は、デヴィッド・ディグス。
「ワンダー君は太陽」のブラウン先生だった!
この人やっぱりチャーミング。

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芸術家よ、悪魔に魂を売るな
心は自由なままに


という一作。

【 追記: 2019/05/27 】

前述のダーガー本、「ヘンリー・ダーガー 非現実を生きる」の巻頭、ダーガーの顔写真と共にこんな言葉がある。

――金鉱の金をもってしても、世界中の銀をもってしても、
いや全世界をもってしても、これらの絵を買うことはできない。
盗んだり破壊しようとする者には、復讐が、
ひどい復讐がなされるだろう。


この映画の作り手は、このダーガーの言葉からインスパイアされたに違いない。

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