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ラター・デイズ

「ラター・デイズ」
(2003/USA/ Latter Days)


latter_days_german.jpg


自慢のルックスと体でゲイライフを楽しむクリスチャンは隣に越してきた4名の若者の1人、キュートなアーロンに目をつける。
だがアーロンたちはモルモン教徒で厳格な戒律に従って生活していた。
冗談半分にアーロンを誘いまくるクリスチャンだが、純粋なアーロンの内面にふれるうち…。
各国の映画祭から火がつき絶賛された話題騒然のピュア・ラブストーリー。豪華脇役陣も必見!


【第15回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(2006)上映作品】

ストーリーを見る限り、今年の映画祭で、我的最大期待作がこれだった。
ヤリヤリのプレイボーイが、果たしてノンケ男を落とせるのか? こういう話は大好物。


前半の焦点はまさにそこで、

「お堅いノンケ男は、悪魔のユーワクに勝てるのか?」

に ワクワクドキドキ☆

ところが、途中から物語は違った様相を呈してくる。
どうやらアーロンは、内面にゲイの要素を押し隠していることがわかる。

ここから 怒涛のストーリー展開 であります。

クリスとのキスを教徒仲間に見られたアーロンは、故郷に強制送還、追いかけるクリス。

ソルトレイクでのトランジットで捕まえて、そのまま空港のホテルで 

ホットな一夜!

翌朝姿を消したアーロン、故郷での審問、破門、そしてアーロンの自殺・・・失意で立ち直れないクリス。

昼メロか韓国ドラマのような展開に、息を詰めて見入ってしまいました。

latterdaysclr.jpg


――君には、SEXは握手と同じだろ。でも僕は違うんだ。


手近な男を片っ端から食いまくり、その記録を自分のケータイ日記に細かにつけてるようなサイテー男 クリス。
が、ピュアなアーロンと接する内、「本当の愛」 に目覚めていく。
友人に誘われ渋々行ったボランティアで、AIDS末期患者の男性と知り合い話す内自分をみつめるようになる。
夜遊びもやめた。
「本当の愛」 で、一人の男が変わっていく様が見ていて心地良い。

一方、故郷アイダホに戻ったアーロン。
アーロンの家は代々モルモン教教区長を務めている。
アーロンが戻ったおかげで、家族は町の人々に避けられるようになる。
教区長の父親は家に帰って来なくなった。母親に責められるアーロン。

モーガン・スパーロック の 30days> (6・27) でも感じたけど、宗教ってほんとに怖いと思った。
アーロンにとって、ゲイとして生きるということは、故郷も仕事も宗教も家族も捨てる、ということ。
また、自分の全人格を否定されるということである。

アメリカでは、十代のゲイの自殺率は、10%とも20%とも、というデータを読んだことがある。
一番の原因は、家族の拒絶・無理解である。 十代のコが、家族に受け入れられなかったら、「帰る場所」がなくなってしまう。
アーロンは二十代の青年だが、モルモン教の中でここまでここまで育って来たのだ。
宗教は人に生きる希望を与えるが、同時に死に追いやることもある。
日本は節操のない無宗教の国だが、このいいかげんさがありがたいとほんとに思う。


クリスの職場 :ハリウッドのレストランのオーナーがなんと、
ジャクリーヌ・ビセット!!

いやあ~、老けたなーと思ったものの、しわの一つ一つに味わいがありきれいだった。
整形でしわひとつないテカテカの顔よりずーーーっと美しいよ。

latterday02.jpg


さて、結末は? (以下 ネタばれ含みます)


一人の青年が、この女性オーナーを訪ねて来る。以前彼に助けられた時、店のネームカードを渡していたのだった。
青年はアーロンで、自殺は未遂、その後矯正施設に入院させられたが、逃げ出して来たのだ。
店で再会するクリスとアーロン。

もうここで
 マジ泣きっす!!

 タオルを握りしめて 号泣・・・。

こういう作品を映画祭の最終日に観られて良かった。
上映終了後、場内は 拍手・拍手に包まれました。

こういう話って、キャスト命だと思うのね。
その点、この作品は、ナイッスキャスティング~!
クリスはイケてるし、アーロンは清潔感があって、好青年。
ほんと、ピュアなラブストーリーにぴったりでした。

latterdays05.jpg


P・S
この脚本、なかなかよく出来ていて、舞台がハリウッドということで、映画好きがうれしくなるようなくすぐりが随所にあり。

――アン・マーグレットが二流女優なんて・・・。
   <トミー>の名演を見たらわかるだろ。

とか

――今のは <サイコ> のセリフだね。

とか。

トミートミー
(2006/01/25)
ロジャー・ダルトリー

商品詳細を見る

→ 後日この作品は一部で絶大な支持を得ている、というのがわかった。
mixi でも、このコミュあるし。
日本で是非 DVD化して多くの人に観て欲しいと思います。

[ 追 記 ] (08/6/10)
今年の 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭 は、この C・Jay・Cox 監督の新作 
<誓いのkiss?>(kiss the bride) が上映されます。
当日は、監督も舞台挨拶予定。

latter06.jpg
C・Jay・Cox 監督 あら、いい男じゃない!?

関連記事:
「誓いのキス」

ユー・アイ・ラブPageTopサマー・ストーム

Comment

アホ役じゃないのか!

早速レビュ-を拝見。なかなか奥深い作品のようですね。
なんかね、観た時の感動の勢いに溢れているというか、
すごくいい映画なんだなーってのが解ります。
ああ、観たかったなあ。
実際に見た監督、優しそうな人でしたね。

そうなんすよ!!

>アホ役じゃないのか!
って、爆笑!!!!!
真面目なモルモン教青年で、今回<誓いのkiss?>のアホ役とのギャップに驚きますた!
<latter days>ファンの人が見たら、みんなびっくらこくだろうなあ。
んでまた、例の画像検索をすると、ヤバ目の画像、ザックがざっくざく(意味なし!)で、またびっくらこきました。
<latter days>は、sureなファンをつかんでいるので、その監督の新作は注目されていたと思います。

しっかし、ここにUPした監督の画像、一体いつんだよ!?というくらい、これまたGAPがあったよね。
この画像、いい男だよねえ。すごい好み☆
でも、実際の監督もmyタイプだから良かったけどさ。
知的で誠実な感じでナイッスですた。

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