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ヒストリー・オブ・ゲイシネマ

「ヒストリー・オブ・ゲイシネマ」
(2007/Germany, Netherlands, Finland, Australia/
Schau Mir In Die Augen, Kleiner/HERE'S LOOKING AT YOU, BOY )


history.jpg ガス・ヴァン・サント

映画ファンなら見逃せない!“ゲイ映画” のカミングアウト
1995年に製作された 『セルロイド・クローゼット』 はハリウッド映画において同性愛がオープンに描かれなかった歴史を検証した。
それから13年、 『ヒストリー・オブ・ゲイシネマ』 は約20年前から現在までに同性愛を描いた映画の数々をふりかえる。
『マイ・ビューティフル・ランドレット』 から 『ブロークバック・マウンテン』 まで、より自由で幅広い表現について、ガス・ヴァン・サント、ティルダ・スウィントン、ジョン・ウォーターズ、フランソワ・オゾンといった豪華な顔ぶれが証言する。



【第17回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(2008)上映作品】



会場を 青山スパイラルホール に移しての 第二ラウンド。
こちらでも 4本観ました。 ぼちぼちと UP予定。

<セルロイド・クローゼット>のファンなので、「その後の<セルロイド・クローゼット>」 というべきこの作品、とっても楽しみにしていました。
今を生きる監督たちのインタビューも楽しみだし。


名作 <セルロイド・クローゼット> は、「ゲイ映画の歴史」 ではなく、
「ハリウッド映画において、ゲイがどう描かれたか」 
というひねった切り口の作品であったが、それから13年後のこれは、クローゼットから出たゲイ映画をシンプルに提示した作品となっている。

この作品の一番のウリは、何といっても、カミングアウトした監督や映画関係者のインタビューにある。
ガス・ヴァン・サントって、やっぱりそうだったのぉ~?
ティルダ・スウイントンって、そっち寄り?

また、亡くなった監督たちについて、関係者が語るのも興味深い。
ティルダ・スウィントンが語る、愛情溢れる デレク・ジャーマン の話は、胸がいっぱいになる。

その他、ファスビンダーは女もイケた、とか、パゾリーニは 真性ゲイ ではなかった、といった新証言には、へぇ~  の連発であった。

監督が語る映画のエピソードというのもおもしろい。

ガス・ヴァン・サントが語る <マイ・プライベート・アイダホ>

――<マイ・プライベート・アイダホ> の、リバー・フェニックスの役は当初、単に ”性経験が豊富な男娼” という設定だったが、リバーのアイデアで 「ゲイ」になった。
リバー自身、同性愛経験はある、と言っていた。 彼がゲイなのかどうかはわからなかったけど。


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これリバーとキアヌ・リーヴスの3Pとかあって、けっこシゲキ的な作品だったよな。


又、<ブロークバック・マウンテン> についての ガスの証言も。

――これの映画化の話は、早い段階で僕の所に来たんだよ。
僕が撮っていたら、あんなに大ヒットしなかっただろうね(笑)
ゲイでない アン・リー が、ゲイでない俳優を使って撮ったから良かったんだ。


へぇ~へぇ~へぇ~へぇ~

たしかに、ガスが撮ってたら、全然違う映画になっていただろうなあ。


フランス人監督のコメントが興味深かった。

――<ブロークバック・マウンテン> についてはがっかりした。
ゲイの最期は 「死」 という古い概念が又も繰り返されたから。


そういう見方もあるのねえ。
たしかに 「ゲイの末路は 『死』 」 というのは、<セルロイド・クローゼット> でもさんざん繰り返されたことだけど。

なぜこの人がこんなコメントをしたかというと・・・彼の映画作りのコンセプトを聞くと納得する。

――私がなぜ映画を作るのか?
それは、私の映画を観たゲイの人たちが、ゲイであることに誇りを持って欲しいから。


そしてこの監督の映画の一場面が紹介されるわけだが、ポジティヴな作品だった。
いいじゃない! いろんな監督がいて、いろんな映画があって。(註)

註 (2012/9/16):
この時このフランス人監督のことを認識していなかったのだが、後に 
オリヴィエ・ドゥカステル&ジャック・マルティノー だとわかった。
<愉快なフェリクス> (2003年東京国際レズビアン&ゲイ映画祭上映作品) の監督だった。
また、この時紹介されていた作品は、<マリスコス・ビーチ> でありました。


<マイ・ビューティフル・ランドレット> のスティーブン・フリアーズのインタビューもある。
この人って、<プリック・アップ> とかも撮ってるし、やっぱりゲイなの?

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我的に一番嬉しかったのは、私の大好きな監督たちの近況がわかったこと。

ジョン・ウオーターズ さすがに老けたなあ~ラブ 
相変わらず毒吐いててチャーミング

――<ブロークバック・マウンテン> の唯一の問題点は、年に2回しかSEXしないこと


ギャハハハ~~~~!! ステキ☆JW!

history02.jpg


敬愛する ロブ・エプスタインとジェフリー・フリードマンのカップルも出て来た。
J・フリードマンがすごくやせてたんだけど、大丈夫かな。心配。

――僕は軍隊なんて嫌いだ。 ゲイは軍隊が嫌いなんだ。

というジェフのコメントが印象深い。

あと、Q・アラン・ブロッカ <BOY CULTURE>   <リック&スティーブ>) のナマしゃべりも観られて嬉しかった。
それまで画像でしか見られなかった人たちのしゃべる姿が見られて、チロ☆カンゲキ!

そういえば、ポール・バホーベンがゲイ映画を撮っていたことに びっくり! だよ~
しかも主役が <Uボート>艦長 ユルゲン・プロホノフ だったし。(スキ☆)

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この作品の特徴として、グローバルにゲイ映画を取り上げていることが新しい視点だ。
ギリシャ、インド、イスラム圏の監督のインタビューもある。
《宗教と同性愛》 は根深い問題である。
インドでは4年前まで同性愛は犯罪で、さらにHIV感染も犯罪であった(んな、バカな!)
こういう問題提起は、ドキュメンタリならでは。


今や、レズビアン界のクイーン グィネヴィエ・ターナー も登場!
この人 今話題の <Lの世界> に出てるのね。

history03.jpg

グィネヴィエ・ターナーについては、この後 <不思議の国の女たち> の記事で後述予定。

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<セルロイド・クローゼット>を作った ロブ・エプスタインとジェフリー・フリードマン のドキュメンタリ映画は秀作揃いです。強力 プッシュ!!
ロブ&ジェフ作品の 当ブログの過去記事 以下通り。 ご参考まで。

<ハーヴェイ・ミルク> → この作品にも冒頭シーンが出て来て、又涙ぐんじまった。

<刑法175条> → これ スキ☆



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