妖夜廻廊

「妖夜廻廊」
(2003/Hong Kong/Night Corridor)


night30.jpg


写真家としてロンドンに住むサムは、双子の弟が事故死したという知らせに、数年ぶりに香港に帰国した。
ところが、帰国したサムの周りには、不可思議なことが次々に起こる・・・。


何か映画が観たい・・・。
けれど、なかなか時間が取れない。
そこで、仕事場にDVDを持ち込んで、PCでちょっくら観てしまった。

これ、ダニエルファンの間で、
ダニエルが とにかく エロい!
と評判だった作品。

以前、香港に行った時、HMVでみつけたんだよね、これ。
だけど、リージョンコードがドメスティックだったので、スルーしてしまった。
後から、ああ、買っておけば良かった・・・と後悔。
その後、昨年どうしても <四大天王> が観たくて、ネットで注文しようと検索していたら、なんと

「DVDを3枚買うと、リスト内のDVD1枚プレゼント」 

のリストにこれがあるではないか!?
ムリクリ3枚にして、GETしたのだった。

ダニエルがみごとなゲイ役を演じた <エンター・ザ・フェニックス> についてのインタビューで、
「ゲイ役を演じるのはこれで3度目」
という件があった。
1度目はもちろんデビウ作の <美少年の恋>。
3度目が、<フェニックス> で、その ”2度目” というのは、この作品に違いないと、おカマの勘!(ダレが!?)

ダニエルがエロい! という、そのエロスのベクトルはどっちに向いているのか?
♀ or ♂ ??
果たして――


冒頭、しどけなくソファで眠る半裸の ダニエル! (パンイチ!)

このオープニングを見ただけで、「あ、ソッチ系の映画ね」と確信。
しかもその後のオープニングクレジットを見ると、
プロデューサーに スタンリー・クワン の名が!

スタンリー・クワンといえば、香港で初めてカミングアウトした映画監督ですよ!
ゲイ映画の珠玉の名作 <藍宇> の監督でありますよ!
(今回、ダニエルも共同プロデューサーに名を連ねてるのね)

情熱の嵐 ~LAN YU~情熱の嵐 ~LAN YU~
(2004/09/24)
フー・ジュンリィウ・イエ

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え、これって日本で発売されていたんだ!?
しかし、「情熱の嵐」 って・・・西城秀樹か?!


”ソッチの方” は、置いといて――
観終わって、頭の周りに 「?」 が、10ケくらい浮かんでたわよ。
なんじゃあ、こりゃあ!
怪作 と言っていいんじゃあないでしょうか?
わっけ わからんしぃ。

サムが帰国すると、ママはゴリラのような ♂ と再婚していた。
(これがボブ・サップみたいなヤツで、しかもすごい毛むくじゃら)
夜な夜なやりまくりで、サムはうなされる。
神父はサムに、早くロンドンに帰った方がいいと言う。
(神父は誰かに脅迫されているし)
みな、サムに、なぜ帰って来たんだ? という態度。
父の自殺の原因も、何か謎が隠されている。
弟の 「事故死」 は、勤めていたカントリーパークで、無数の ”サル” に噛み殺されたと知る。

この辺までは謎がいっぱい、スリリングなホラー映画の展開で、けっこ引き込まれてしまった。

ところが、ヴィンセントという、今はスターになったサムたちの友人が出て来たあたりからおかしな方向に。
ヴィンセントとサムは恋人同士だったのだが、サムはヴィンセントに捨てられたのだ。
それでもヴィンセントのことが忘れられず、サムは銃を手に、放送局の裏口で彼を待ち伏せする――

この後の展開が、やたらに唐突!
ヤバいよ、ヤバいよ! ってかんじっす。

ヴィンセントに銃を突きつけたサムは、いきなり自分のジッパーを下げて、ヴィンセントをひざまずかせ・・・(以下自粛)
その後サムは自ら後ろを向いて、バックの体制になり、早く、早くとヴィンセントに・・・(以下自粛)

たしかにエロいんだけど・・・うーーん。

↓ みょーに スタンリー・クワン臭 がするシャワールームのシーン:
night23.jpg
左のマッチョが、ヴィンセント(呉振宇 アラン・ウー)


「謎の男」ヘンなおっさんがちょろちょろと出て来る。
エンドクレジットで、そいつが監督の 李志超(ジュリアン・リー) と知り、合点がいった。
この人ってゲイだよ。間違いない。
<美少年の恋> の楊凡(ヨンファン)監督にかんじが似てるし。(楊凡もゲイだしな)
この人、<美少年の恋> を観て、
「ボクもダニエルにあんなことやこんなこと させたい」
と思ったに違いない。
ダニエル、魔性の男!  
(冒頭のシーンも、監督が単にダニエルのパンイチ姿を見たかっただけかも)

「あんなことやこんなこと」 のひとつ。
おそらくこのシーンが、この作品の目玉。
レースの寝具の中、ヴィンセントのポスターを自分の体になすりつけながら、なにやら右手の運動にハゲむサム。
レースの模様が全身刺青か、何か人間ではない美しい生き物のようで、
”ザ・お耽美” !!

night27.jpg
あ、なにがなんだかわからん画像!
(あえて顔のUPを避けてみた)
うう・・と身悶えている状態のサムの図
下の白っぽいのがヴィンセントのポスターです
ダニエルって、セクシーなのどぼとけだな。


なんでも、李志超(ジュリアン・リー) も楊凡と同じ経歴 = 写真家出身で、映画に使われているアートっぽいフォトは監督自身の作品らしい(→ゲイくささ ぷんぷんのフォト

night22.jpg
ダニエルの後ろのフォトがそれと思われ

ファンに囲まれるヴィンセント。
そっくりのシーンが <美少年の恋> にあった。
超 デジャヴ感!
あの時のスター役はテレンスだったけど。
ロケ現場も同じ界隈。
ちなみに、ダニエルの役名も同じサム!
(この後ろのポスターを1枚はがして、家に持って帰ったサムであった)
night25.jpg


と、ことほどさように、
この作品、いろんな映画からのパクリで出来てるみたいなかんじ。
目指したのは、ロマン・ポランスキーの路線らしいけど・・・。
香港映画らしくない、ヨーロッパ映画のテイストを狙ったそうな。
その狙いに関しては、まあ達していたかな。
ストーリーの大筋は、<ローズマリーの赤ちゃん> みたい。
悪魔主義ってことだったのね。
観終わってしばらくしてやっと気づいたよ~
あ、そっか、これって、ポランスキー作品だったもんね。
なんかね~、作り手の自己満足、己に酔ってるかんじがしてさ、
いかがなものかと思うのよね。

ローズマリーの赤ちゃんローズマリーの赤ちゃん
(2007/08/24)
ミア・ファロージョン・カサベテス

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あといろいろ詰め込みすぎ。
前半で風呂敷広げすぎて、後半で収拾がつかなくなったのか。
だから、前半の謎や伏線っぽいものが、全然意味がなかったり。
なにより、ごちゃごちゃと、見ていてわけわからんし。

神父の小児性愛、悪魔主義、フゼーリの絵画
阿片商人が建てた商館 サル ・・・

自分の好きなモチーフを並べたかったのかしらね。
でもそういうテイストがツボにはまった人には楽しめるのでは?
ま、ダニエルを見る映画、と思えばいいわね、きっと(と、〆ておこう)。

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DVDのパッケージ
いかにも、ホラー映画!! ってかんじだけど

ルートヴィヒ PageTop左近の桜

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ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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