イングリッシュマン・イン・ニューヨーク

[イングリッシュマン・イン・ニューヨーク]
(2009/England/ An Englishman in New York)


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~自らの信念を曲げずに生きた老作家が掴んだ栄光、そして挫折~
イギリスの売れない老作家、クェンティン・クリスプは、出演したテレビ番組がまさかの大当たり。一夜にしてイギリスの有名人となる。しかし、ゲイに批判的なイギリスを離れニューヨークへ。彼のユニークな言動やライフスタイルは、ニューヨークで人気の的に。
そんなある日、彼のある発言が、物議の的になってしまう。真意を理解されない彼への風当たりは、ここでも激しくなっていく。そんな時、才能にあふれる若い芸術家と知り合う…。
1970年代以降のニューヨークを舞台に、スティングの同名曲のモデルとなった老作家の、品格あふれる人生を描いた話題作。主演は、名優ジョン・ハート。



【第18回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(2009)上映作品】



この作品は今年2月 ベルリン国際映画祭 特別テデイ賞(テディ賞=LGBT映画に与えられる)を受賞した。
このニュースを見て、見たいなあ と思っていた。

ありがとう 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭!

ところで今回の 「特別テデイ賞」の 「特別ってなに!?」 と思われた方もいるのでは?
今回の 「特別賞」 は、ジョン・ハートの卓越した演技に対して贈られた、とある。
やっぱり余人を以って換え難いってことですね。他の誰がクリスプを演じるかってのよ!?って話。


An Englishman in New York

このタイトルを見て、誰もが頭に思い浮かべるのは、STINGの曲だろう。
その曲にモデルがいたこと、そのモデルが クエンテイン・クリスプ であったことを今回初めて知った。

イギリスの作家 クエンテイン・クリスプ の晩年を描いた。

「男のおばさん」
かつて、おすぎとピーコが、永六輔をこう呼んだが、映画を見ている間中、この言葉が頭の中に渦巻いてました。
ジョン・ハートがなり切り演技で熱演するが、実際のクリスプが美しいことにオドロキ!

↓役者よりホンモノの方が美しいってありなのか?!

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今年のムーヴメント 「ゲイと子育て」 だが、裏テーマが 「ゲイと老い」。
なので、”ラブ” 要素はないのだが、唯一若い男が出て来るエピソード:-

クリスプを慕って来る孤独な青年 パトリック・アンガス。
画家志望の彼の為に、クリスプはモデルになり、個展開催に協力する。
アンガスの個展は最初無視されたが、エドワード・ホッパーが買い上げたことから人気に火が点いた。
アンガスはその2年後にエイズ合併症により亡くなった。

うん、なるほどね。
たしかにアンガスの画は、エドワード・ホッパーの流れを感じる。
ホッパーと言えば、GANDYが 「My favourite painter」として、名をあげていたよ。
趣味がいいぞ、GANDY!
アンガスの画は こちらのサイトに。 ね、ホッパーっぽいよね。



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アンガス役 ジョナサン・タッカー
どこか不安定なアンガス役 はまっていた。ちょっとあやうげなかんじもいい。
Imdbによると、ジョナサン・タッカーの父親は、印象派、特にクロウド・モネの権威だそうな。
よくデキた話だわね。

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ジョナサン・タッカー
ちょっと、チロちゃん、これじゃあ顔がわかんないじゃないのー!?


→ ジョナサンの顔を見たい方、アンソニーちんのサイト に行ってみてね☆ いい画像がいっぱいあるよ。(チロちゃん、いいかげんだなあ)


後半 クリスプと組んで仕事をするパフォーマー ・ペニー・アーケイド役を演じるシンシア・ニクソン。
彼女はレズビアンであることを公言してます。

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婚約中のパートナー クリスティン・マリノーニ (右) と


パーティのはしごして、シャンパンとピーナッツで飢えを満たし、狭くてコ汚いアパートに一人暮らした。だけど、「資産が100万ドルあった」って、かっこよすぎるよ、クリスプ!

映画の中で、長時間のフライトは体が心配と、ペニー・アーケイドがクリスプのイギリス行きに反対するシーンがあるが、データによるとクリスプは1991年11月21日 イギリス・マンチェスターで息を引き取っている。90歳。


こういう伝記作品は、「かつて クエンテイン・クリスプ という作家がいた」 と後世に伝える役割を持つ。
クリスプについて何も知らなかったのでありがたかったです。

エンディングに流れるSTINGの名曲。
あらためて歌詞を見ると、なるほど、クリスプのことを歌っていたというのがよくわかった。
映画を観終わってもずーっとこの曲が頭の中をエンドレスで流れてまちた。
尚、STINGとクリスプは、<ブライド>(’85)で共演している。
(あんまりおもしろくなかったよな。STINGが出る映画ってハズレが多い気がする)

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クリスプは、映画<オルランド>でエリザべス一世を演じた。

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Comment

こんにちは

>こういう伝記作品は……
そうだよね。
日本でもSTINGの歌は知ってても、クリスプはほとんど知られてないものね。

どこかで公開しないかな……と思います。

TBお願い!!

素敵な記事ありがとうございます~!

おもしろかったです!

若いクリスプ美しい!
作家…日本では出版されてないんですよね。
どんな作品書いてたのかな?と思ってしまいます。

アンガス素敵ですね。

■アンソニーちん

>日本でもSTINGの歌は知ってても、クリスプはほとんど知られてないものね。

終わってみたら、イギリス映画らしい、良くいえば堅実な、悪くいえばいささか地味めな作品でした。
欧米での認知度というのはどんなもんなのか? 

昔、この曲がオープニングに使われた映画を見た記憶があるんだけど。
検索してみたけれどよくわからなかった。何だったんだろう?気になってる。

■かなかさん

> おもしろかったです!
なんか感想が書きづらい作品で、例によって本筋とは関係ないことをつらつらと挙げて、だましだまし記事にしたという。(→言い訳!?)

> 若いクリスプ美しい!
きれいだよね! 私もびっくりしました。
若い時にはさぞモテモテくんだったんだろうな。

> 作家…日本では出版されてないんですよね。
> どんな作品書いてたのかな?と思ってしまいます。
邦訳は出てないのかな?晩年はしゃべくりばかりで、もはや創作活動はしてなかったよ。

> アンガス素敵ですね。
アンソニーちん宅のホンモノ・アンガスを見ると、似ても似つかないかんじだけど。
老人が若い才能に手を貸す、というエピソードはいいな、と思ったです。

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  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

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