リトル・ミス・サンシャイン

「リトル・ミス・サンシャイン」
(2006/LITTLE MISS SUNSHINE)


リトル・ミス・サンシャイン [DVD]リトル・ミス・サンシャイン [DVD]
(2008/11/07)
アビゲイル・ブレスリングレッグ・キニア

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[ルビースパークス] をUPしたところで、<リトル・ミス・サンシャイン>の記事が下書きに入ったままなことに気づいた。
記事は2007年に書いたものです。
ってことでひとつ。
===

子役のアビゲイル・ブレスリンが、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされているので、授賞式までにとりあえず見ておこうと。


“負け組家族”が、オンボロのフォルクスワーゲンに乗り込んで、アリゾナから美少女コンテストの開催地カリフォルニアを目指す、コミカルで、ちょっぴり感動的なロードムービー。
“リトル・ミス・サンシャイン”とは、美少女コンテストの名称。


おもしろい! 予想以上におもろかった。
笑いすぎて涙が出た。 こんなの <少林サッカー> 以来。

この一家のキャラクターが ”個性的” だ。

ポルノとクスリ(ヘロイン)が大好きなエロじじい。
9ヶ月間、無言を通しているおにーちゃん。
失恋して自殺未遂の、ゲイのおじさん。
美少女コンテストに出るけど、どう考えてもブスでデブかわいいオリーブちゃん。
しかし、一番ムカつくのは、全てを「勝ち組と負け組」理論にするパパ!
救いはしっかり者のママ。

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映画は、おじさんが退院して来て、オリーブちゃんの家に来るところから始まる。
こんな家で、病み上がりのおじさんは大丈夫なのか?と心配するが、だんだんと、「こんな家」だから良かったのではないか?と思えて来る。
ヘンな人たちなので、おじさんも ”居場所” があるのだ。

この人たちの個性はキョーレツなのだが、人物造形は深い。脚本がよく出来ている。
おにーちゃんは、ニーチェ信奉者で、 「ツアラトラウスはかく語りき」 なんぞを読みながら、筋トレしてる。(とはいえ、にーちゃん、アンガールズみたいでキモい)
必要な時だけ、メモ帳にひとこと書くのだが、これが哲学的で深いのよ。このおにーちゃんのメモ、気に入った!

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じーさんは、おにーちゃんに言う。
「経験者としておまえに言う」 どれだけリッパなアドバイスかと思うと:――

―― 若いうちはヤリまくれ! 一人じゃダメだ、大勢とヤれ。
ヘロインは若いヤツがやったらクセになる。ダメだ。年寄りはいいんだ。


なるほど、そりゃいえてるかも・・・。
このエロじじいが、なんと、 アラン・アーキン なのよね。
言われるまでわからなかった・・・。

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おじさんは、プルースト学者で、時にウンチクを語ったり、イヤミなことを言ったりします。
ゲイにいそう・・・ってかんじ。キライじゃないです☆
(おすぎは 「男にフラれて、自殺するオカマなんて、許せないわあ~!!」 と言ってました)

このヘンな人たち、ジョン・アーヴィングの世界-「ホテル・ニューハンプシャー」あたりをちょっと思い出しちゃった。

ホテル・ニューハンプシャー〈上〉 (新潮文庫)ホテル・ニューハンプシャー〈上〉 (新潮文庫)
(1989/10)
ジョン アーヴィング

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ラストの美少女コンテスト、周りはみなジョン・ベネ風。どう考えても、キューピー体型のオリーブちゃんに勝ち目はあるまい、と観客はみな思う。
コンテストの結果は? どういうオチをつけるのか?というところが、この作品のもう一つのキモである。
さて、それは、見てのお楽しみ。

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デブかわ☆オリーブちゃん


しかしさ~、美少女コンテストって、なんなのよ?!
おぞま~!
こういうのをやっているアメリカ人ってやっぱり、病んでいると思うよ。
ここの”ジョンベネちゃんたち”を見ていると、かなり”問題あり”なこの一家が、とても健全に思えて来る。
美少女コンテストをおぞましいと描いているこの映画に、「アメリカはまだ大丈夫」と思う。
こういったセンス: ブラックな笑い、湿っていないユーモアがこの映画の持ち味なのだ。

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”ジョン・ベネちゃんたち”

最後には家族の絆を取り戻す再生の物語。
ほのぼのして、見てよかったあ~、と思える映画。

===
結局アカデミー賞は、
アラン・アーキンが助演男優賞、マイケル・アーントがオリジナル脚本賞を受賞した。

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ゼロ・ダーク・サーティーPageTopルビー・スパークス

Comment

好き好き大好き映画!!!

はよアップせんかっ(苦笑)

今書いてたら絶対あの子がでてくるよね。

実はジョンベネって字面読んだとき、
はにーぶぶ子が出てきてたよ。

そういやジョンベネママも亡くなったんだよね。
あの事件は結局・・・・

ってリトルミスサンシャインはよい映画でした。

さて、アラン、二度目のオスカーなるか!

■ばるこ白みるくさん

> はよアップせんかっ(苦笑)
はっ、ねーさん、すんませんでした!

> 今書いてたら絶対あの子がでてくるよね。>
> はにーぶぶ子が出てきてたよ。
ほんまですな。チロルもはにーぶーぶー子のことを
追加すべきか?と逡巡がありました。
この映画のぶさカワキャラは、ぶーぶーに確実に受け継がれてますね。

> そういやジョンベネママも亡くなったんだよね。
> あの事件は結局・・・・
迷宮入りだよね。時効がないからコールドケースってヤツですか。
あれからも脈々と異常な美少女コンテストは続くのだった、アメリカよ。

> ってリトルミスサンシャインはよい映画でした。
この後まさか6年も沈黙していたとは知らなかった。
この夫婦監督はイイネ!

> さて、アラン、二度目のオスカーなるか!
ざんねんでした。
でも最後の作品賞で元気にステージに上がってました!

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ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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