パルプ・フィクション

「パルプ・フィクション」
(1994/Pulp Fiction)


Pulp Fiction: Music From The Motion PicturePulp Fiction: Music From The Motion Picture
(1994/09/27)
Various Artists

商品詳細を見る


アメリカの低級犯罪小説であるパルプマガジン的なストーリーをコンセプトに殺し屋たちの話を3つの物語が交錯するように語られるコメディあり、ヴァイオレンスありのドラマ。
第67回 アカデミー脚本賞(クエンティン・タランティーノ、ロジャー・エイバリー) 及び
第46回 カンヌ国際映画祭パルム・ドール  受賞


先日見た <フェティッシュ> の主役 アンジェラ・ジョーンズが似たような役で <パルプ> に出ていると知った。
最近読んだ某作家のショートストーリのタイトルが <HONEY BUNNY AND PUMPKIN> だった。(→ ハニーバニーとパンプキンは映画の冒頭に出るチンピラカップルの名前

もう一度観たいなあと思っていたら、先日TVで放映されたのだった。

いやあ、これは スゴい!! あらためて感じ入った。  傑作!!

→ カテゴリ 「Q・タランティーノ」 も作っちゃったし。





この作品を観て一番思うところは、脚本の素晴らしさだわよ。
そうか、これアカデミー賞脚本賞を取っていたのか。
こういうエッジイな作品も公正に評価しているとは、さすがだ、アカデミー。

基本は三つのクライムストーリーから成る。

① 冒頭レストランで強盗の相談をしている若いカップル : 
パンプキンとハニー・バニー

pulp01.jpg


② ボス マーセルスの下で働く殺し屋コンビ  : 
ジュールスとヴィンセント

pulp02.jpg


③ マーセルスに八百長を持ちかけられたボクサー : ブッチ


pulp03.jpg


この三つのストーリーが時に交差し、さまざまなエピソードの積み重ねで成り立っている。
そしてもっとも大きな特徴として、エピソードの時系列が前後するのだ。
これがすごくおもしろい!
こうやって文字で書くと、複雑で 訳わかんね、な印象だが、脚本が練られ整理されているので、ちょっと 「?」 と思いながらも、なんだか受け入れられる。
この構成力の見事さがこの脚本のキモといえる。
パズルがぴたりとはまり、最後に全てのシークエンスがつながり収束していく様はカイカ~ン!

脚本の骨組みは以上でありますが、タランティーノなのでディテイルにももちろんこだわりがある。
延々と繰り広げられる取るに足らない会話。
たとえばヴィンセントとジュールスの間で交わされる会話:

――パリでは、クオーターパウンド・チーズバーガーは何ていうと思う?
―― ・・・
――「チーズ・ロワイヤル」 
――じゃあ、ビッグマックは何なんだよ?
――「”ル”・ビッグ・マック」 さ


ほんとかよっ!? と、見ながらついツッコミ!

また次には、ボス マーセルスの女房のお守りをして足をマッサージした男が、4階から突き落とされた話だの、くだらねー噂話、要するにヨタ話。
これが聞いてておもしろい! しかしこれは実はのちの布石となっているのだな。
女のコだったら、「ガールズトーク」だわね。
これがタランティーノの得意の手法というのが今回よくわかった。

一番有名なシーン、マーセルスの女房 ミアとヴィンセントのダンスシーンは、何度見ても楽しい。
さすが、トラちゃん! <サタデーナイト・フィーバー>の面目躍如。

pulp04.jpg

Saturday Night Fever [DVD] [Import]Saturday Night Fever [DVD] [Import]
(2002/10/07)
John TravoltaKaren Lynn Gorney

商品詳細を見る


踊っているところは、ハリウッドのレストラン <Jack Rabbit Slim's> (という設定)
受付のオヤジは、”エド・サリバン” だ。そっくり!
他、マリリン・モンロウ、怪傑ゾロ、ジェイムズ・ディーンなどなどがウエイターをやってる。
いかにもハリウッドらしい店なのよね。ステキ!

ヴィンセントたちのテーブルを担当するのは バデイ・ホリイで、これがなんと、スティーヴ・ブシェミだった!
クレジットを見るまで気づかず。
ことほどさように全編遊びゴコロに溢れている。
スリリングでエキサイティング! シビれる~~~!

Buddy Holly CollectionBuddy Holly Collection
(1993/09/28)
Buddy Holly

商品詳細を見る


又、この作品の魅力は、キャスティングにあると言えましょう。
ティム・ロス、アマンダ・プラマー、サミュエル・L・ジャクソン、ジョントラ、
ユマ・サーマン、ブルース・ウィリス、ハーヴェイ・カイテル、ヴィング・レイムス、
エリック・ストルツ、ロザンヌ・アークエット・・・
と、ひとクセもふたクセもある芸達者揃い。だけど、オスカーなんか縁がない人たち・・・あ、一人いました、受賞者が。
クリストファー・ウオーケン。

ブルース・ウイリスが、この時はまだ体しまっててかっこいいです 

pulp07.jpg


あ、ところで <フェティッシュ> のアンジェラ・ジョーンズは、後半ブッチのエピソードに登場します。
今回の役は エスメラルダ、タクシードライバー。
八百長の試合でブッチは相手のボクサーを殺してしまう。
ラジオで中継を聞いていた彼女は、試合会場に急行! ブッチを乗せる。
そして・・・

――ねえ、どんなかんじ?
―― ・・・
――人を殺した時の気持ちよぉ、どんなかんじ?


殺人フェチのキャラそのまま。生まれはコロンビアという設定もいっしょ。
なお、製作年としては、<パルプ>が'94年、<フェティッシュ>(’96)より前の出演となっている。

後半、タランティーノ自身も出演しているよ。
日本刀も出て来て、お約束 タランティーノの日本フェチがうかがえます。

タランティーノらしく、映像と音楽のセンスは最高にイカしてる!!
次の世紀に残すべき名作。

サントラは昔買いました。 シーンのセリフも入っていて楽しい。
パリのマクドナルドのヨタ話もありまっせ。
あのダンスシーンの曲は、チャック・ベリーだったのか。 → [YOU NEVER CAN TELL]

Pulp Fiction [12 inch Analog]Pulp Fiction [12 inch Analog]
(2008/12/09)
Original Soundtrack

商品詳細を見る


ということで、先日の <キャデラック・レコード> からの流れもあり、チャック・ベリーも聴いてみた。
へぇ~ ブルージイな曲もあるんだ。楽しいわ。
しかし数あるヒット曲の中から [YOU NEVER CAN TELL] をチョイスするとは、さすがタラちゃんだな。
[NO PATICULAR PLACE TO GO] 曲もいいけど、なんてったってタイトルがかっちょいいじゃん☆

ベスト・オブ・チャック・ベリーベスト・オブ・チャック・ベリー
(2006/01/25)
チャック・ベリー

商品詳細を見る


ショーン・オブ・ザ・デッドPageTopA SINGLE MAN

Comment

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

■Mさん

コメントありがとうございます。

> 痛快にして軽妙、粋な遊び心があふれてる
うまい!! 言い得て妙。

「レザボア・ドッグス」は、また原型ならではの魅力がありますが、この作品は格段に洗練されてました。
たしかに
>圧倒的完成度の高さ

>レザボアのほうにはかなり萌えをそそるシーンがあるのが楽しかったですが・・・。
え、そうだったっけ・・・?(記憶が・・・まずい・・・)

この作品も全く覚えてなかったけど、いきなりカ○掘られるシーンが・・・(笑)
そか、そういえばこんな展開があったんだ・・・と、新鮮な驚きがうれしかったです(笑)

そう言われてしまっては、<レザボア> 見直すか。

Mさん、2回目のコメントの件、大丈夫ですよ。ご心配なく。無問題。

パルプフィクションやっと覚醒

もうどうにもストーリーと画像が合致しないので、DVD借りてきたし
わい、スナッチと混同しておった
絶賛としか言いようがないよね
脚本から俳優から全て皆様が評価してくれております
禿同!!
全てがタランティーノマジック、ブラボウざます
わい、特に言う事なし

トラボルタは相変わらず猫背でコケティッシュな動き(わいのイメージ)
modesty blaise持参でトイレに入る事で展開が左右されたよね
サミュエルジャクソンは相変わらず説法(何かを信念に持ち語ってる)垂れてるし(わいのイメージ)
ブルースウィルスは相変わらず肉体労働者だし

そうそうあのメガネのボーイは見た事あるぞ、誰だってな
スティーブ・ブシュミ、彼には悪いけれど森下能幸を髣髴させたよ

金時計、軍服着たクリストファー・ウォーケン出てきて笑ったよ
彼のおけつに内臓され、5年の間ハノイで収容収されてたってさ
出演納得だわよ
わいが青少年の頃に見た「ディアハンター」彼は美しく気高かったのよ









■けんちゃん


> 絶賛としか言いようがないよね
おそらくみな昔一度は見たことがあると思うけど、
本気出してもう一度見ると、この作品が傑作であることがわかると思う。
チロルもそうだった~

> そうそうあのメガネのボーイは見た事あるぞ、誰だってな
> スティーブ・ブシュミ、彼には悪いけれど森下能幸を髣髴させたよ

ぎゃはは! ウケる~~ 涙出て来たw

> 金時計、軍服着たクリストファー・ウォーケン出てきて笑ったよ
> わいが青少年の頃に見た「ディアハンター」彼は美しく気高かったのよ
クリストファー・ウォーケンは「ディアハンター」のイメージを脱してよかったよね。
彼も個性派俳優として大活躍!
若く美しい時から、いかに次のステップへと進めるか、
これが出来ずに消えていった人たちがなんと多いことでしょう。
→ヘルムート・バーガーとかね(悲)

Commentの投稿

 管理人だけに表示する

プロフィール

ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
過去記事へのコメントも歓迎です。
尚、宣伝目的や記事に関連のないリンク・コメント・トラックバックなどはこちらで削除させて頂きますので、ご了承下さい。

追記・その他

  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

リンク
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ(タブ)

最近のトラックバック
カテゴリ
カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

ブログ内検索

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
QRコード

QRコード

RSSフィード