イングロリアス・バスターズ

「イングロリアス・バスターズ」
(2009/Inglourious Basterds)


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ナチス占領下のフランスの田舎町で、家族を虐殺されたユダヤ人のショシャナ(メラニー・ロラン)はランダ大佐(クリストフ・ヴァルツ)の追跡を逃れる。一方、“イングロリアス・バスターズ”と呼ばれるレイン中尉(ブラッド・ピット)率いる連合軍の極秘部隊は、次々とナチス兵を血祭りにあげていた。やがて彼らはパリでの作戦を実行に移す。


タランティーノの新作がブラピ主演の戦争映画、と聞いて、
チロ 「・・・」
戦争映画は苦手だし、ブラピは my食わず嫌い王だし。
とはいえ、そこはタラちゃんの新作。
はりきって初日に行ってキタ!

14:50@新宿ピカデリー

新しくオープンした新宿ピカデリー、行ってみたいと思いながらこれまで機会なく。
たしかに新しくてきれい。
6回見たら1回タダ!というメンバーカードサービスはいいですね。
でも、シネコンって・・・、シネコンってどこも同じに見えちゃうのは私だけ?


フランスの田舎、男が庭で薪割りをしている。
そこにジープが近づいて来る。
男は娘に家の中に入るように言う。


この冒頭のシーンが実にうまい。これだけで不穏な空気が張りつめるではないか。
このシーンは、セルジオ・レオーネのマカロニウエスタンからの「イタダキ」だそうで、言われてみると なるほど・・・ってとこだが、そんな元ネタは知らなくても楽しい。

ジープからナチスの制服を着た男が降りて来る。

この軍服だけでヤバいよねえ。
実はこの家の床下にユダヤ人一家をかくまっているのだ。ドキドキ

そして、”ユダヤ・ハンター”ランダ大佐は、いなくなったユダヤ人一家について男に尋ねるのだが・・・。

このあたりのシーンでランダ大佐がどういう人物かわかる仕組みになってる。
知的でエレガントだが冷酷非道。言語を巧みに操る狡猾な手口に唖然とするばかり。

かくして一家は殺されるが、娘・ショシャナだけ生き延びる。

ここまでが前ふり。そこから3年後1944年のパリに話は飛ぶ――

やっぱり脚本がよく出来てるのよね。
いくつかのシークエンスが交錯し、ラストに流れ込むといういつもの黄金パターン。

① ショシャナはパリで映画館主になっている。
② アルド中尉をリーダーとする反ナチ連合軍部隊=バスターズがパリで暗躍
③ ランダ大佐もパリに。

ある映画のプレミア上映会が、ショシャナの映画館で行われることに。
ここにナチス幹部(ヒムラーからヒトラーまで)も終結、ショシャナはナチス撲滅作戦を企てる。
果たして作戦は成功するのか?

私たちは史実として、ヒトラーがこんなとこで死んでない、ということを知っている。
それじゃこの作戦が成功するわけないじゃん。
先が見えている展開に、タラちゃんはどう来るのか?! ってとこがこの作品のミソ。
えええええーーーっ、そう来るか!?


さて、ふたを開けたらブラピは脇の人で、主役はランダ大佐を演じた 
クリストフ・ヴァルツ であった。
4ヶ国語(ドイツ語・フランス語・英語・イタリア語)を操り、第62回のカンヌで最優秀男優賞を受賞した。
たしかにランダ大佐の語学力は笑っちゃうくらいにスゴい!
この人って、オーストリア人なのね。なんか納得。
オーストリア人って、地理的なこともあり、そういう器用なとこあるよね。
ヘルムート・バーガーも4ヶ国語しゃべってたし。

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この作品、言語に徹底的に拘ったそうで、アメリカ資本だと全編英語にされちゃうから他で調達。日本の会社が資金出したらしい。

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<ワルキューレ>のナチスは全員英語をしゃべってる。

舞台はヨーロッパ、タラちゃんには完全アウエイ。
そしてナチス、これまたタラちゃんには異質のモチーフ。
今までのタランティーノ作品のノリとはひと味違う。
タラちゃんの新境地を見た。

タラちゃんだから、戦争反対! とか 戦争万歳! とかそういうメッセージはないわけよ。
ただ私が感じたのは、戦争の前には 「個の命」は、はかないものだな、つうこと。
ま、これに限らずタランティーノ作品は人があっさり死ぬか?!

この作品、タランティーノ作品史上最高興行成績だとか。
やっぱりブラピ効果かしらね。
おバカな役でちょっと引いた演技、こういう見せ方はいいと思うわ。
さすがタラちゃん、使い方を心得てるわね。ニクい!

タランティーノ組がちょいちょい参加してる。
ナレーションは、サミュエル・L・ジャクソン、終盤ランダ大佐が無線で話すブラピの上官の声は、ハーヴェイ・カイテル。
ゲッペルスだかヒムラーだかの通訳兼愛人役にジュリー・ドレフュス(<キルビル>)
日本にいた時は「フランス語講座」とかに出てたよね

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尚、ショシャナが映画館を譲り受けた叔母は、マギー・チャンが演じ撮影を済ませたが、編集で全面カットとなった。見たかった・・・。

===
バスターズ側の面々はドイツ系いい男揃いで楽しめマス。
英国軍のヒコックスがかっちょいい。
と思ったら、ミヒャエル・ファスベンダーだったのねえ~ 
フランソワ・オゾン <エンジェル> の人。

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制服マジックだなあ・・・イイ男度5割増し


チロ的ツボのバスターズメンバーは、この人 ヒューゴ役 テイル・シュヴァイガー

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ingb08.jpg  ジャスト myタイプ☆

===
それと、バットでナチスを叩き潰す「ユダヤの熊」は、セリフを聞いているとどうやら熱烈レッドソックス・ファンのもよう(ヨロコビ~)
Imdbを見たら、演じたイーライ・ロスは、たしかにボストン生まれでした~!

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マイク・マイヤーズ(<オースティン・パワーズ>)がカメオで怪演してマス。
どこに出て来るかお楽しみ。

こんなにたくさんのナチスの軍服久しぶりに見たっていう作品でした。

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カギ十字とモノクロというだけで、頽廃ムードが漂う。
しかし、タラちゃん 顔デカ!

ヒストリーボーイズPageTop一緒ネ! その2

Comment

軍服素敵☆☆☆

>ゲッペルスだかヒムラーだかの通訳兼愛人役にジュリー・ドレフュス

へえ。まだ生きてたんだ!
そりゃ相当、寝技、きかせましたね(違)

ピカデリーは、今、METがかかってるから
通ってるよぉ~~~ん♪ 

でも、ブラは・・・ブラは・・・う~む、やっぱりナチ軍服には負けて見に行こう☆

■白みるくさん

> へえ。まだ生きてたんだ!
<キルビル>の時、そう思った!(笑)

> そりゃ相当、寝技、きかせましたね(違)
あはは! 日本語がしゃべれるってとこでキャスティングされたんでしょうがね。

> ピカデリーは、今、METがかかってるから
シネコンのスクリーンはデカすぎる!! といつも思うけど、
METなんかを見るのはいいね。大迫力で。
ポイントためるかのお、と思ったけど、我的に見たいものがなかなかかかんないよ、ここ。
METでどれくらいたまるのか楽しみね。

> でも、ブラは・・・ブラは・・・う~む、やっぱりナチ軍服には負けて見に行こう☆
うん、軍服ウオッチングしてきてくれ。
やっぱり、SSの軍服はステージが違うと実感・・・。

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ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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