カラヴァッジョ 天才画家の光と影

「カラヴァッジョ 天才画家の光と影」
(2006/イタリア=フランス=スペイン=ドイツ/CARAVAGGIO)


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16世紀イタリアバロック絵画の最大の巨匠・カラヴァッジョ。彼が存在しなければレンブラントもベラスケスも誕生しなかった。激しい愛を貫き、闘いながらキャンバスと向き合った39年の短い生涯を追いながら「聖マタイの召命」や「果物かごをもつ少年」ら数々の名画誕生の秘密に迫る。
才能がありながら悲運な道をたどった画家の愛と栄光、挫折を描く。


【2008年 イタリア映画祭 上映作品】

今年はカラヴァッジョ没後400年、メモリアルイヤーということで、ボルゲーゼ美術館展の展示開催など注目を集めております。
その生涯を描く映画、しかも撮影監督は、”あの” ヴィットリオ・ストラーロ というではないか。
これは押さえとかねーといかんでしょう。

この作品、2008年イタリア映画祭でプレミア上映された、というのが後でわかった。
→ それで字幕翻訳が 岡本太郎さん(映画祭デイレクター)だったのね。

この時、「2008年冬ロードショウ予定」 のはずがずれ込みました。

→ たみきさん情報によると、没後400年にあわせて今年公開することになったそうです。
なるほど、そりゃ正しいプロモーションですな。

15:50 @銀座テアトルシネマ

銀座テアトルシネマでのイタリア映画は、相変わらず高い年齢層の方々で盛況(シニア率8割超とみた)。
この回も早々に満席でした。もともとキャパが小さいせいもあるけど(150席)。


Calling of Saint Matthew

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ。
カラヴァッジョって地名だったのね。初めて知りました。
da=from という意味だそうです (たもたもが教えてくれました)。
カラヴァッジョのミケランジェロ・メリージ。
レオナルド・ダ・ヴィンチ : ヴィンチ村のレオナルドと同じですね。

幼い時、祖父と父をペストで亡くして以来、「死の影」にとりつかれたカラヴァッジョ、駆け足で彼の生涯を追う。

私の印象では、この人って 「生涯一貧乏」みたいなイメージだったけど、その才能をかわれ、貴族や枢機卿の庇護を受け、いい暮らしをしていた時期もあったのよね。
だけど、破滅型というか激情型というか、血の気が多くてケンカっ早く、殺人を犯して死刑宣告、逃亡・・・と彼の人生は暗転していく。

もう少し穏やかな日を送れないのかな
この激情が芸術作品を生み出すのかな
平穏な生活と芸術は両立しないのか?

見ながら何度も思った。
見ててハラハラしちゃう生き方なんだもん。

生き急いでいるというのかな。彼はマラリアにかかっていて、自分がそう長くないことはわかっていたんだよね。

これって、TV映画だったのね。だからかどうか、重厚感がいささか薄いんだけど、それをヴィットリオ・ストラーロのカメラが補っていた。

ストラーロは、ベルナルド・ベルトリッチとずっとコンビを組んでた人で、<暗殺のオペラ> <ラストタンゴ・イン・パリ> など一連のベルトリッチ作品の撮影を担当。
また、<地獄の黙示録> <レッズ> <ラストエンペラー> で3度のアカデミー賞撮影賞を受賞。
そのマエストロ ストラーロにとって、カラヴァッジョは特別な存在であるという。
映画学校で学んでいた20歳の頃、ローマ サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会で <聖マタイの召命> を見て衝撃を受けた。

――どの映画を撮る時も、あの時の記憶をたどりながら表現してきた


とインタビューで答えている。

この作品の中でストラーロは、まるでカラヴァッジョの絵画のような ”光と影”のシーンを作り出していた。

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聖マタイの召命
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ聖堂


イタリアのすごいところは、こういう絵画が教会に何気なくぽこっとかかってるとこだよね。
教会に来た人は誰でもタダで見ることが出来るというのも。


この作品、見どころはいくつかある。

第一はやはりストラーロのカメラで、第二は、カラヴァッジョ作品が誕生した時の背景を描いているところ。
代表作20数点のエピソードがわかりおもしろい。

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そして―― 
この作品には、いい男が出て来るのだ!!!
このところのイタリア映画祭、チロのチョイスが悪いのか、イケてるメンズにめったにお目にかかれない。
その点これはなかなか目の保養になりますた。

主役のアレッシオ・ボーニはチャーミングだし、

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友人 ロンギ役 ベンジャミン・サドラー もいいけど、チロ イチ押しは、なんといっても 
コロンナ公爵夫人の息子 ファブリッツイオ役 ルベン・リジェッロ。
イタリア男特有の鼻がステキ  アズーリ DF ジャンルカ・ザンブロッタの鼻にちょっと似てる。
マルタ騎士団の制服姿がまたステキだった。

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↓これはちょっとあべちゃんに似てる

cara02.jpg


===

尚、TV映画のせいなのかしらね、カラヴァッジョの男色部分は抑えて描かれているので、”そっち” 方面を期待していくとがっか~~りしちゃうかも。

===

カラヴァッジョを描いた映画といえば、デレク・ジャーマンの名作 <カラヴァッジオ> があります。
チロも大好きなんだけど、けっこ忘れちゃってて、今回新鮮な気持ちで見られました(笑)
忘却とは忘れ去ることなり。(意味なし)

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ジャーマンの方のハンサムな ナイジェル・テリーと今回のアレッシオ・ボーニ、二人は全然似てないんだけど、見ている内にナイジェルとアレッシオが重なって見えたから不思議。

こちらもおススメするッス。(こちらはデレク・ジャーマンなので男色の匂いはより濃い)

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このコ ほんとにカワイかった 
さすがデレク・ジャーマン ナイッスキャスティング!





霜花店(サンファジョム) 運命、その愛PageTop東京の休日

Comment

もう一度観たい

チロさん、観たんですねー。
私はイタリア映画祭のプレミアで観たんですけど、
もう一度観たいと思ってます。
なんせ、この作品観た後は、しばらくアレッシオ・ボーニに、ハマりましたからねw

■たみきさん

> 私はイタリア映画祭のプレミアで観たんですけど、もう一度観たいと思ってます。

今年見るとまた違った思いがするかもね。

>しばらくアレッシオ・ボーニに、ハマりましたからねw

うーーん、たみきさん、アツい!

この年の映画祭、<副王家の一族>も上映したんですね。
地道な映画祭効果か、このところイタリア映画がコンスタントにロードショウ公開されてるね。いいことだ!昨年岩波でもイタリア映画かかってたよね。

今年もおススメあったらおせーてくださ~い!


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ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
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尚、宣伝目的や記事に関連のないリンク・コメント・トラックバックなどはこちらで削除させて頂きますので、ご了承下さい。

追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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