しあわせの隠れ場所

[しあわせの隠れ場所]
(2009/THE BLIND SIDE)


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夫と子供たちと裕福に暮らすアンは、寒い真冬の夜、Tシャツ一枚で街を歩く黒人の少年、マイケルと出会う。アンは身寄りのないマイケルを憐れに思い家族として迎えるが、家や豊かな食事に感謝するマイケルから、幸せとは何かを教えられていく。やがて、マイケルはアメリカン・フットボールの選手として頭角を表すようになり…。
2009年にボルチモア・レイブンスに入団したマイケル・オアー選手の実話に基づいたノンフィクション小説を映画化


アカデミー賞前に候補作を押さえておこうと見たのだった。
サンドラ・ブロックは主演女優賞候補。
この時点ですでにゴールデン・グローブを取っている。

・・・泣けました・・・。

今年一番泣いた映画。

@新宿ピカデリー


泣くってすごく疲れる・・・というのがよくわかった日だった。

これ意外と劇場が限定されてるんだよね。宣伝もあまり打ってないし。
サンドラがオスカーを取ると踏んで、それから宣伝&劇場拡大するつもり?

→→ ご存じの通り、サンドラはアカデミー賞を受賞。
おめでとう!!!




ホームレスからアメフトのスター選手となった マイケル・オアーの半生を描く。
早い話が、貧しい黒人少年のシンデレラストーリー(いや、サクセスストーリーというのか)

金持ちのおばちゃんが黒人少年を拾い、家族として迎え入れる。
少年はやがてアメフトの才能を開花させていく。



母はコカイン中毒、父は自殺、出生届もない ”ホームレス高校生”のマイケル。

ほんとにかわいそうな身の上・・・。
涙線のユルさでは負けない自信があるチロであるが・・・、となりのおねーちゃん、この時点でバッグをごそごぞやり出し、鼻をすすり出した。
えっ!! いくらなんでもこの段階で!? 早すぎだろ!?
チロ、完敗です・・・。

この後からはずーーっと泣き通しのチロであったが、おねーちゃんもずっと泣いてました。


リー・アンはマイケルにベッドと食べ物と服を与え、才能に気づくとアメフトをやらせ、大学進学に学力が足りないといえば家庭教師をつける。
てってー的にやるのよね。(最後は養子にしちゃう)
ウソだろー!? つう話なのだが、これが実話だというではないか!?

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あらすじだけ読むとただの美談なんだけど、サンドラ・ブロック演じるリー・アンのキャラが立っているのだ。
彼女のような女性を言うのに、日本にはぴったりの言葉がある。

「肝っ玉かあちゃん」

リーアンは一度決めたら絶対譲らない。パワフルで行動力の人。
口で言うのは簡単だけど、実際やるのは違うよね。

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役所で1時間も待たされて、
「中のスタッフはコーヒー飲んでおしゃべりしてるじゃないの!」
クレームするかあちゃんに、胸がすっとするのです。



ただ、夫といい、娘と息子といい、あまりによくデキた人たちだ。
善意はあっても家族の理解と協力がなければ出来ることではない。それと金ね。

この家ほんとにリッチで、夫はハンバーガーショップなど85店持っていて、妻はやり手のインテリアコーディネーター。
金はある。(でもこればかりは金だけあってもダメなのよね)

リーアンという男前な女性、サンドラ・ブロックがぴったりはまっていた。
サンドラがホンモノのリーアンに会った時、そのすさまじいパワーに圧倒されたらしい。
演じる時は控え目にしたというが、それが良かったと思う。


絵本を読んでもらったことがないというマイケルの為に、リーアンは絵本を読み聞かせる。
その本が 「はなのすきなうし」 というお話なんだけど、それがまるでマイケルなんだよね。
「気は優しくて力持ち」 :体はデカいが気持ちのやさしいいい子。

こういうモチーフの使い方も良く、泣かせるツボになっている。

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(1954/01)
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マイケルは生まれ育ったところに染まらず、素直な性格であったのが良かったんだよね。
劇中でも才能がありながら、ギャングの抗争に巻き込まれ若くして死んでいった子たちが描かれる。
マイケルは本当に幸運だったのだが、その子たちを思うとやり切れない思いでいっぱいになる。

===
娘役 リリー・コリンズ かわいい☆
そしたらなんと、”あの” フィル・コリンズ の娘なんだと!
ぜんぜん似てないよ~ フィルコは好きだけど、似てない! カワイイ

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(2005/12/21)
フィル・コリンズ

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===
映画を見ていて、本物のマイケルやリーアンはどんな人たちなんだろう・・・と思っていたら、ラストに本物の画像が出るよ。

見たら HAPPY☆ になれる一作。文句なくおススメ。

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こちらホンモノ: リーアンかあちゃんとマイケル

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オスカーナイトの リーアンかあちゃん&とーちゃん(顔デカ!)
かあちゃん、おめかししてキレイですね



はなのすきなうしPageTop第82回アカデミー賞 2010 

Comment

いい話

あ、これか。
先日日生劇場で歌舞伎を見た時、後ろの席のおばちゃんがすっごく良かったわ~と連れに話してました(孫たちに面白いと言われて見た「アバータ」は全然面白くなかったとも)。
こういういい人がたくさん出てきて最後にハッピーになる映画見たいなー。ただし一人で見ないとダメだな。

いつも思うんですが、どうして日本のセレブは貧しい子供を引き取って育てよう・・・という発想がないんでしょうか。
宗教観の違い?
でも昔はもっと簡単に養子をとってたし、書生という制度もあったのに・・・。
子供手当もいいけどさ、金持ちは個人で奨学金を出すとかそういうことが当たり前になるといいのに。

■ゆっきー

>後ろの席のおばちゃんがすっごく良かったわ~と連れに話してました

そうそう、これ見終わったら、人にぜったい薦めたくなる作品です。
しかし、そのおばちゃん、アクティヴでアグレッシヴですね。
なかなか孫が勧めてくれませんし、勧めてもらっても行動に移せなかったり。
そういうマダムにわたしはなりたい。

> こういういい人がたくさん出てきて最後にハッピーになる映画見たいなー。ただし一人で見ないとダメだな。
ああ、見て良かった~~と思う一作。うん、独りでみ見た方がいいね。

> いつも思うんですが、どうして日本のセレブは貧しい子供を引き取って育てよう・・・という発想がないんでしょうか。

思うに、今の日本って寛容に欠ける社会なので、何かあったら困るという気持が先に立ってしまうのではないでしょうか。
自己責任とか、at your own risk みたいな精神とも縁の薄い社会ですね。
「とにかくやってみよう」「何かあったらその時考えよう」みたいな気持が持ちづらいですよね。

> でも昔はもっと簡単に養子をとってたし、書生という制度もあったのに・・・。

昔はもっと寛容であったと思う。
生きづらいです。

> 子供手当もいいけどさ、金持ちは個人で奨学金を出すとかそういうことが当たり前になるといいのに。
気持はあってもそういうシステムがなかなかないよね。
まだまだ後進国ってことなんでしょうか。

この映画、南部が舞台なので、貧しい&黒人に対する周りの目は厳しいです。
だけどリーアンはすっごく強い。スカーレット・オハラの南部の気概なのでしょうか。
そういうところもこの作品の魅力になっていると思います。


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ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
過去記事へのコメントも歓迎です。
尚、宣伝目的や記事に関連のないリンク・コメント・トラックバックなどはこちらで削除させて頂きますので、ご了承下さい。

追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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