抱擁のかけら

「抱擁のかけら」
(2009/SPAIN/LOS ABRAZOS ROTOS/BROKEN EMBRACES)



broken02.jpg


盲目の脚本家のハリー・ケインは新聞記事で実業家のエルネストが亡くなった事を知る。その後、エルネストの息子がハリーを訪ね、自分の監督作の脚本をハリーに依頼。それをきっかけに、ハリーは封印していた過去に向き合う。今から14年前、失明する前のハリーは、新進監督マテオとして活躍していた。ある日、マテオはオーディションにやってきた美しい女性レナに心奪われる。しかしレナは、実業家エルネストの愛人だった…。



ペドロ・アルモドヴァル 待望のの新作!!

この10日くらい前見にいったところ、満席で見られなかった。
えーーっ、そろそろ公開終了なのにぃ? 絶対楽勝と思ってた。

出直した甲斐がありました。

@新宿ピカデリー

2008年マドリード、事故で視力を失った脚本家 ハリー・ケイン。
彼には封印した過去があった。
ある男の死をきっかけにその過去と向き合うことに・・・。

1994年、ハリーは本名の マテオ・ブランコの名で映画監督だった。
ある日、オーディションに現れた富豪の愛人 レナと激しい恋に落ちる。
それを知った富豪は――


べドロ・アルモドヴァルらしい練られた複雑な脚本。2008年の現在と1994年の過去を行き来する。
あ、だからといって難解ってことはないのよ。ペドロだからわかりやすく見せてくれる。
だってほら、これはペドロが描く  ”大メロドラマ”  なんだもの。

例の如く話の展開が実に巧み。次はどうなるの? 次は? 
見る物を惹き付けるけど、先が全く読めないの。

欲望・金・嫉妬・裏切り・執着・憎悪・・・
はあ・・・通俗のドラマを、ペドロ、みごと ”一大愛憎劇ドラマ” に仕立て上げました。

broken01.jpg 


主役のペネロペが素晴らしいです。
アルモドヴァル映画のペネロペは特別ね。美しい。輝いてる。

富豪の愛人になってからのセレブ風マダムスタイルが ステキ 
衣装はシャネルなのでしょうか。
チロ的には、車椅子に乗って現れたレナが着ていた、いかにもシャネルな黒いワンピース&パールのネックレスが好き☆

broken04.jpg 
この赤いスーツもステキ☆だった



劇中劇の<謎の鞄と女たち>で、レナはピナという役を演じるわけだけど、これがオードリー・ヘプバーン風でとってもキュート 
ペネロペとオードリーなんて対極の女優と思うのに、え、そっくり☆びっくり!
やるなあ、ペドロ。

broken03.jpg


===
さて、この作品、「映画への愛」がそこここに感じられた。
ハリー・ケインって、どこかで聞いたような名前だけど・・・。
<市民ケーン>の チャールズ・ケーンと、<第三の男>のハリー・ライムを足した名前なのかしらね。(どちらもオーソン・ウエルズが演じた)
また、レナは高級娼婦の仕事をしていたことがあるのだが、その源氏名が ”セヴリーヌ”だった。
→ <昼 顔> でカトリーヌ・ドヌーヴが演じた役名
などなど。

市民ケーン [DVD] FRT-006市民ケーン [DVD] FRT-006
(2006/12/14)
オーソン・ウェルズ

商品詳細を見る


第三の男【淀川長治解説映像付き】 [DVD]第三の男【淀川長治解説映像付き】 [DVD]
(2009/03/19)
ジョセフ・コットンアリダ・ヴァリ

商品詳細を見る


いつもの アルモドヴァル・レッド も出て来ますよ~~
ピナが作るガスパチョのトマトの「赤」が印象的だった。→ガスパチョは睡眠薬入り☆

broken07.jpg あった、あった! この辺のシーン


===
エルネストJr役 ルベン・オチャンディアーノ(Ruben Ochandiano)
2008年は、小さなキアヌ・リーヴスってかんじなのに、1994年の役のあまりのギャップに唖然!

broken05.jpg ←1994年の男


ほんとはナイッスバデイのイケてるメンズみたいっすね。

broken06.jpg


===

今回もアルモドヴァル組の常連が顔を揃える。
*マテオの仕事上のパートナー&友人 ジュディット :ブランカ・ボルティージョ
→ <ボルベール>から引き続き参加。
*読唇術解読の人 : ローラ・ドゥエニャス 
→<ボルベール>ではペネロペのねーちゃん。昨年のL&G映画祭<シェフズ・スペシャル>にも出てた。
*ピナの不倫相手の妻 : ロッシ・デ・パロマ (ヘン顔女優)
*とぼけたばーさん  : チュス・ランプレアヴェ <シェフズ~>にも出てた。
 (なんかこのばーさん、気になっちゃうのよね。すっとぼけてて)


broken08.jpg
ペド美 顔デカ!


神経衰弱ぎりぎりの女たちPageTop8 1/2

Comment

Commentの投稿

 管理人だけに表示する

プロフィール

ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
過去記事へのコメントも歓迎です。
尚、宣伝目的や記事に関連のないリンク・コメント・トラックバックなどはこちらで削除させて頂きますので、ご了承下さい。

追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

リンク
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ(タブ)

最近のトラックバック
カテゴリ
カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ブログ内検索

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
QRコード

QRコード

RSSフィード