椿三十郎

「椿三十郎」(1961)

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(2000/06/16)
Toshirô MifuneTatsuya Nakadai

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ある藩のお家騒動に巻き込まれた三十郎が、腹黒い家老たちの不正を暴こうとする若侍たちを手助けして大活躍をする。

クロサワ作品の時代劇は、未見の作品がけっこあるのです。
今年はクロサワ生誕100周年、その記念として全30本が特別上映されました。
かねてより観たかった2作品を観てきました。

黒澤明生誕100周年記念 @TOHOシネマズシャンテ




藩の汚職事件を告発しようとする若き藩士たち九人。
たまたまそこに居合わせた 浪人 三十郎 は彼らを助けることになる。


はあああああ  脱力するくらいおもしろかった。

シリアスなお家騒動にも拘わらず、全体を覆うほんわかとしたユーモアセンス。
こんな映画って知らなかった。何度も大笑いした。


Sanjuro01.jpg


キャスティングの充実度に目を瞠ります。
若き藩士たち、軽率で思慮が浅く無鉄砲、だけど若くまっすぐ。
何の利害もない三十郎に、見捨てておけねーな、と思わせる何かがないとこの話は成り立たない。
それは観客に対してもそうで、彼らを応援したいと思わせる清廉な何かが彼らにはある。
リーダー格の加山雄三をはじめ、平田昭彦、田中邦衛、久保明、土屋嘉男、江原達怡(<若大将シリーズ>マネージャーですねっ)・・・。
特に加山雄三は育ちの良さが感じられていいなあ。

その他、悪役の人たち(清水将夫、志村喬、藤原釜足)も あっぱれ! 
仲代達也 この人は全く隙がない居ずまいがいい。

そしてやっぱり 三船敏郎!
クロサワ映画のミフネは特別だね。
強いオーラ、強い生命力を感じる。


三十郎に家老の奥方(入江たか子)は言う。

――あなたはギラギラしすぎているわね
抜き身の刀のよう
本当にいい刀というのは、鞘に収まっているものよ


名セリフだなあ。

こんなギラギラしたヤツがFWにいればなあ、日本代表も安泰なんだがな。

sanjuro04.jpg はあああ COOL!


sanjuro03.jpg
ふだんの脱力ぶりがまたいいんだよね


最後のミフネと仲代の有名な決闘シーン。
血潮が噴出するですよ。ハンバない量の血潮。
あまりに速い刀さばき! 刀が見えなかったもん。
時代劇にこんな表現方法なかったよね。
一度見たら忘れられないシーンなり。

一方、みょーに印象に残っているのは、三十郎のコ汚い着物。
衿や袖口がところどころ擦れていて、衿元がテカテカ光っている。
その昔、学生服がアイロンのあてすぎでテラテラになっていたのを思い出した。
そこにクロサワのリアリズムを見た。

若き藩士たちが三十郎に頭を下げるラストシーンは静かな感動でした・・・。

”文句なしの娯楽作” という一作。 超プッシュ!!!

sanjuro02.jpg
奥方と娘(団令子)が ナイッス!




隠し砦の三悪人PageTop神経衰弱ぎりぎりの女たち

Comment

私もこれ好きです。

>”文句なしの娯楽作”

本当にそうです。
痛快でドキドキな時代劇!。
手を抜かないキャスティング。

やっぱり、演技が上手い本物の俳優でがっちり固めた映画はいいです。座○市のリメイクをあの人がやるとか、どうして今の邦画はそういう事しちゃうのかなあ。

 >家老の奥方(入江たか子)
この方、元は貴族のお嬢様だけあって品のよさが出てましたねえ。

■アラスカさん

> 痛快でドキドキな時代劇!。
そうなんだよね。
緩急織り交ぜたスバラシイ配球。
剛速球が来るかと思えば、ウェイクフィールドばりのナックルボールで外されたり。
巧みな緊張と弛緩の連続に、飽きることがありません。

> やっぱり、演技が上手い本物の俳優でがっちり固めた映画はいいです。
そそ、そうなんだよね~ そのことは次の作品で言おうと思っていたことなんだけど。
さり気ない役:押し入れ侍の小林圭樹なんてうまかったよね。

>座○市のリメイクをあの人がやるとか、どうして今の邦画はそういう事しちゃうのかなあ。
見てもいないのに、ましてや映画も出来ていないのにとやかく言うのはナニだけど、まったこいかにも同感です。
リメイクもいいけれど、なんで時代劇なのかなあ。

>  >家老の奥方(入江たか子)
> この方、元は貴族のお嬢様だけあって品のよさが出てましたねえ。

このキャスティングは絶妙だったね。さすがの三十郎もやり込められてた。
あと、さんざんマヌケ面と言われた家老!
タメにタメを作って登場した時、爆笑だった!(あえて名を秘す)
え、こうキタか!? やられた!ってかんじ。
ああいう使い方もうまいよなあ。それに応える役者の力量も。

あああ たのしかったなあ~~

Re: 入江たか子は

子爵 東坊城家 なんですね。
子爵と付くと、おおおおっと思う。庶民なので。
この「坊城」というのは、やはり一時世間を騒がせた「坊城家」と関わりがあるんでしょうか?
坊城というのは、三島のご学友にもおりました。

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  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

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