大脱走

「大脱走」
(1963/THE GREAT ESCAPE)


大脱走 [DVD]大脱走 [DVD]
(2001/07/18)
スティーヴ・マックィーンジョン・スタージェス

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第二次大戦下、脱走不可能といわれていたドイツのスタラグ・ルフト北捕虜収容所から、連合軍将兵250人が集団脱走を計画、実行した!



[ 午前十時の映画祭 その3 ]


これ、コアなファンが多そう・・・熾烈なチケット争奪戦が繰り広げられると思われ。
マンを持して、オンラインチケット予約スタートの0時を待って予約!!
0:08には、すでに2/3が売れてました。恐るべし朝10!

@TOHOシネマズ六本木



前日にワールドカップが開幕し、観る前からヘロヘロだったけど、168分全く眠くなることもなく引き込まれて観たのだった。

ストーリーは今さら言うまでもなく 「大脱走」 する話。(そりゃそうだ!)
なのでまた勝手に私的感想を。

この作品、戦争映画ってこともあるけど、みごとに男だけ (これぞ 「マンだらけ」 )。
しかもその顔ぶれたるや渋いスターたちばかり。はあはあする。

男性に絶大な人気を誇る主役 スチーヴ・マクイーン。
かつてはチロ的には全く守備範囲外だったので完全スルーだったが・・・(金髪だし)。
最初にマクイーンが登場するシーン、オフホワイトのチノクロスパンツ、スウエットシャツにレザーブルゾン。
ほほーっ、立ってるだけでかっこいい・・・。
特に男前でもなし、それほど背も高くないけど、いかにも運動神経がよさそうでチャーミング。
今なら彼の魅力を純粋に評価できる。

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が、チロ的ポイントは、やはり チャールズ・ブロンソン。
この人の声って、「んー、マンダム」  以外で初めて聞いた気がする。
チロの中では、ブロンソンの声はすなわち、大塚周夫の声っすから。
やっぱり声似てる。
ブロンソン演じるダニーは寡黙な男で、ガタイがすばらしく良い。ステキ☆

この作品には ”萌え” 要素ありと見た。
何といっても ”萌え” は、ダニー(ブロンソン)と相棒ウイリー(ジョン・レイトン)であります。
(以下若干のネタバレ含む)


ダニーは脱出の為の 「トンネル掘り職人」 なのだが、実は閉所恐怖症で、脱出する際にパニックになる。
屈強な男がこどものように怯える。”バデイ” であるウイリーが彼を抱きしめ励ます。

――俺がついてる。俺がそばにいる。大丈夫だ


萌え~~~

そして脱出後、川岸のボートに乗り漕ぎだす二人。
チロには二人があたかもハネムーンに旅立つように見えました・・・ 

ダニーはポーランド、ウィリーは英国空軍だったのか。
国境を越えた愛・・・ 
萌え~~~

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一人マッスルを惜しげもなくさらし、果てはシャワーシーンまであり、ブロンソンはこの作品の  EYE CANDY : サービス部門担当なのか? と下衆の勘繰り。

escape04.jpg 男くさ~

escape05.jpg ナイッスマッスル!



デヴィット・マッカラムも出ていた。なつかすい~~
いかにも英国空軍らしくてステキ・・・ アシュレイという役名もなんかピッタリ!
彼が、リーダーであるロジャー(リチャード・アッテンボロー)を敬慕していることは、最初に二人が再開したシーンからよくわかる。
ロジャーを見るアシュレイの瞳はいつでも潤んでいるもの。萌え~~~
そしてそれは終盤に決定的になる。究極のラブ

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<0011ナポレオン・ソロ> のイリヤ・クリヤキン 
今思うとこの二人も萌えコンビでした。
この二人を見ると条件反射的に矢島正明と野沢那智の声が幻聴のように聞こえてきますな。

escape06.jpg

===
クエンティン・タランティーノが <イングロリアス・バスターズ> のインタビューでこう言っていた。

(<イングロリアス~>で 「言語」にこだわった理由について)
――ヨーロッパでは、姿かたちではどこの国の人かはわからない。
その人が話す言葉でわかる。
つまり言語を操れれば、どんな国の人にもなりすますことが出来る。
それがおもしろいと思った。


脱走した後逃げ延びようとする男たちを見ていて、このコメントを思い出した。
ある者はドイツ語を、ある者はフランス語を話し、敵の追及を逃れようとする。
全くタランティーノの言う通りの展開があった。
が、敵もさる者、トリッキーなプレイを仕掛けて来るところがスリリング!

===
さてこれを見る少し前に、NHK-BSで ドキュメンタリ <映画 ”大脱走” の真相>(2009) が放送された。
この脱走劇の裏には、実はアメリカ諜報組織の関与があった。
つまり、収容所にはスパイ訓練を受けた捕虜がいて、彼らが脱走を先導したというもの。
60年の歳月を経て、初公開の証言や証拠品が明らかに。

それを知ってから今作を見ると、うなずける点が多々あり。
250名の大脱走計画、いくらリーダー : ロジャー が優秀でも一人で計画、オーガナイズするのはムリがあるだろう。
更に実行する際の物資の調達。外部に協力者・組織がないと絶対ムリ。

なるほど、今明らかになった「大脱走の真相」を知った上で見直すと違ったところが見えて来るのだった。

自分の中では、大脱走作戦の痛快アクションドラマと思っていたのだが、改めて見ると違っていた。
脱走して終わり、という話でなく、脱走してから更に苦難のドラマが待っていたのだった。
今作は史実に基づいた実話であり、捕えられた50名は銃殺(国際法違反)、逃げ延びた者はたったの3名という重い歴史の一コマである。



真木栗ノ穴PageTopパトリックは1.5歳 @フィルムセンター

Comment

うう、なつかし~。
ただ若い頃には平気だった戦争映画は、年を取るごとに見るのが辛くなります。きっとこれも、私には見返すことが出来ないでしょう。

脱走したのに捉えられた人たちが、再度収容所に送られるかと思っていたら、その場で全員銃殺されるシーンがあるじゃない。あれをもう一度見る勇気が出ない・・・。

そしてチロさんの言うように、お馴染みのスターだらけの映画でしたねえ。

 

■スカージョ☆

自分としてはちゃんと見た気でいたけど、今回これを見て、実際はちゃんと見てなかった・・・ということに気づきました。
おそらく日曜洋画劇場とか、TVでいい加減に見ていたのね。
こんなヘビーな内容だと思わなかった。

> その場で全員銃殺されるシーンがあるじゃない。
アラスカさんは、細部までよく覚えているのね。えらい。

> きっとこれも、私には見返すことが出来ないでしょう。
私もこれが最後になると思います。

> そしてチロさんの言うように、お馴染みのスターだらけの映画でしたねえ。
ちゃらちゃらしていないスターたちばかりでした。実力派・個性派たち。ナイッスキャスティングだった。

収容所物といえば、わがビリー・ワイルダー作品 <第十七捕虜収容所> も大好き!

新たに観たらその視点w

私も先週観ました。
見事なまでに、女のカゲもない作品、最高でつ。

子供の頃から、ほぼ刷り込み状態でテレビで放映されるたんび観てたけど、マックイーンのバイクシーンしか記憶になかったんですよ。
テレビだからカットもされているし、もちろん。
で、数年前に一度リバイバル上映された時にどこかの劇場で観た以来となるんですが、
今回はまんま、チロさんと同じ視点で観ちゃったw
やはり「TLGFF」を観たりしてるから?(嘘)

確かに、ダニーとウィリー・・・あの二人の関係は「萌え」ですねw
マッチョで一匹狼的な感じなのに、暗闇でガタガタですから。
それを、金髪でどっちかって言うと弱そうなウィリーが
「俺が守る」的発言するんですからね~。

アシュレーもスマートでいい感じでした。
確かに、究極のラブですよね。

私は、ヘンドリー(ジェームズ・ガーナー)も好きですね。
後は、飄々としてスペインへ行っちゃった、ジェームズ・コバーン(誕生日がいっしょw)なんかも、本当にベスト配役だなあと。

マックイーンの脱走もの映画で、もう一つ朝10で「パピヨン」を観たんですが、あれは本当にやるせないというか、ひたすら辛い映画でした。独房も「大脱走」の独房のイメージとは全然違うし。

ところで、そのチロさんが観たドキュメンタリー観たかったなあ。

■たみきさん


> 今回はまんま、チロさんと同じ視点で観ちゃったw
> やはり「TLGFF」を観たりしてるから?(嘘)

やっぱりね・・・(笑)
同じ作品なのに、見る側の視点で全然違うものになるというのを実感。
え、これってそういう映画だったのお~~~

> 私は、ヘンドリー(ジェームズ・ガーナー)も好きですね。
捕虜側の一番エライ人もいかにも英国空軍ぽくてステキ☆おやじでした。

> マックイーンの脱走もの映画で、もう一つ朝10で「パピヨン」を観たんですが、

ワールドカップの過密スケジュールの中、たみきさん、えらいよ!ソンケー
<戦場にかける橋>も今見たら又違う見方があるのかも。どうでした?

こんにちは

テレビだとスルーしてしまう(もしかしたらカットされてしまうかもしれない)、個人的においしい場面が発見できるのが朝10のよさ??
(エデンの東にもあったけど)

せめてダニーとウィリーには幸せになってもらいたいと思ってしまいました。

なんだか見方がかわるよねぇ。

TBよろしく。

■アンソニーちん

> 個人的においしい場面が発見できるのが朝10のよさ??

ほんとにそう思うよ。
”映画は観る者によって変わる”
<セルロイド・クローゼット>に出て来たフレーズを思い出しました。
同じ自分でも、見方がこんなに変わるものかしらね。
朝10って、「え、こんな映画だった?」という新鮮な発見があるよね。

> せめてダニーとウィリーには幸せになってもらいたいと思ってしまいました。
あれから二人はずーっと一緒に暮らしました、と聞いても全然驚かないよ!(希望的観測☆

通りすがりの者です。レビュー拝読しました。
36歳・女です。

『イングロリアス・バスターズ』観た。
ちびりませんが。

マッチョが鞭打たれるあたりで、
『アラビアのロレンス』を思い出しました。
あっちは痩せ。鞭打つを命令した、
現地人(おっさん)は背後の部屋で観察。

『戦メリ』も、頬キッスシーンがあった。
コメディでは、『プロジェクトA』
シャワーシーンでは、笑ったね。

最近、サランラップCmもそれ調。

■エキストラさん

コメントありがとうございます。

> 『イングロリアス・バスターズ』
> マッチョが鞭打たれるあたりで、
> 『アラビアのロレンス』を思い出しました。

ロレンスのムチ打ちのシーンはいろいろ言われるシーンですよね。

> 『戦メリ』も、頬キッスシーンがあった。
そうか、戦場というのは「男の世界」だから、おっしゃるところの
「それ調」のものが多いですね。

> 最近、サランラップCmもそれ調。
サランラップのCMは、私もチェックしてました(笑)
最近このテのCMが多いですよね。
女子目線では楽しいけれど、男性にとってはどうなんだろか?
ま、サランラップに関しては、購買層は圧倒的に女性が多いからとりあえずいっか。

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ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
過去記事へのコメントも歓迎です。
尚、宣伝目的や記事に関連のないリンク・コメント・トラックバックなどはこちらで削除させて頂きますので、ご了承下さい。

追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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