舞台 真夜中のパーティー

 舞台 「真夜中のパーティー」

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相変わらずひどいピンボケ!(恥)


1968年にアメリカ・オフブロードウェイで上演されて以来、再演のたびに大きな話題を呼んでいる「真夜中のパーティー」。
ゲイの男たちが集う、一夜のパーティーの物語。
真正面からゲイを描いた衝撃の作品が、翻訳も新たに生まれ変わる!



年末に際し振り返ると記事をUPし損なったのがいくつかあり。
今年中ににUPしておきたいので、ずいぶんタイムラグがあるんだけど駆け込みであげます。


マート・クロウリーの脚本を '68年にオフブロードウエイで初演、'70年ウイリアム・フリードキンにより映画化された作品。
日本での再演は12年ぶりとか。
招待券を持っていたアンソニーちゃんが誘ってくれました。多謝。

7月7日 @パルコ劇場
(ちょうど世の中はワールドカップ真っ盛りの時でした・・・)


映画版を観たのはずいぶん前なので、ストーリーを全く覚えていなかった。

7人のゲイが、マイケル宅のハロルドの誕生パーティーに集まる。
そこにマイケルの大学時代の友人 アランが闖入する。
ストレートのアランを前に皆何とか取り繕うとするが・・・。


ゲイであることを隠そうとするドタバタぶりが笑いを誘うが、一転、マイケルが提案した 「真実ゲーム」 の為に、パーテイーは重苦しいものになって行く。

この作品は、<セルロイド・クローゼット> によると、

――全員生き残るのが新鮮だった

であった。
(当時の文学や映画では、性的に問題のある人は悲惨な最期が待ち受けている。ゲイなら最後は死で終わる)

たしかに誰も死にはしないが、内省的で重いテーマの作品である。
特に後半のゲームの件りは、それぞれの心の奥底にあるものをえぐり出すようだった。
ちょっとテネシー・ウイリアムズを想起させるような。

今回の舞台の印象は、全体的に若いなあ、と。
それはかつてのキャスティングの印象のせいかもしれない。
1983年上演の面子は、細川俊之 宝田明 奥田瑛二 村井国夫 篠田三郎 などなど・・・。
そーそーたる顔ぶれだな。もっとも当時は彼らも若かったんだろうけど。
(この辺りのことは、今市子 <萌えの死角> にも描かれている)

萌えの死角 (ニチブンコミックス)萌えの死角 (ニチブンコミックス)
(2008/12/27)
今 市子

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この作品は、これが書かれた時代、1968年頃のゲイを取り巻く情勢と深く関わっていると思う。
<セルロイド・クローゼット> で 脚本のマート・クロウリー自身がこう語っている。

――まだ同性愛は精神病だと考えられていた。
ゲイバーで逮捕されたり、手入れもあった。私も実際そんな目にあっている。
存在そのものを法律が取り締まっていた。


皆ゲイであることでつらい過去があり、クローゼットゲイのまま結婚し父親になっている者もいる。
重く苦しいものがこの舞台にはある。
(メインキャストのマイケルは精神的に不安定で、ドナルドは精神科に通っている)

この時から40年、ゲイを取り巻く環境は隔世の感があるだろう。
しかしその一方で、40年前と何も変わっていない部分もあるのかも知れない。
そこにこの舞台が再演される意義があるのだろう。

今回の舞台は、そのキモである、重く苦しい・・・苦悩のようなものを表現するには若すぎる、イケメンすぎるような・・・。
何かひとつ、ズンと腹に響くものが欲しかった。
もっとも今回の舞台は、「若くてイケメンを揃えたキャスティング」というのが ”売り” になっているのかな?
そういうマーケットを狙った、ということ?

アンソニーちん宅の記事によると、オリジナルキャストの多くがゲイで、5人が80年代~90年代にエイズで亡くなっているそうな。
重い・・・重すぎるよ。


ところで、
突然現れるカウボーイ、おネエのエモリーがハロルドの為に用意したサブライズ・プレゼントの ”男娼”。

「深夜0時に現れて、<真夜中のカウボーイ> よ! っていうはずだったのに、
こんなに早く来たら意味ないじゃないの!?」


つうのがチロ的ツボに入った!

このカウボーイというキャラはノー天気な若者で、彼だけは苦悩と無縁の存在。
そのガタイを活かしてこの役を演じた中村昌也は、印象に残った。24歳。192cm。
→ この人って、矢口真理(元モ○娘。)の身長差カレシだったねえ・・・。

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不明

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歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎PageTop用心棒

Comment

>ちょうど世の中はワールドカップ真っ盛りの時でした・・・

そうだった…
けっこうフラフラな状態で見たのだった…


>もっとも今回の舞台は、「若くてイケメンを揃えたキャスティング」というのが ”売り” になっているのかな?
そういうマーケットを狙った、ということ?

ファンの人多かったよね。
わたしたち、場違いな雰囲気だったかも。
出てきたときザワッとしてたの誰だったか……


TBありがと!!!

>この時から40年、ゲイを取り巻く環境は隔世の感があるだろう。

ところが同性愛が病気だと思っている人がまだいるんですね。都庁でいちばん偉い人。

■アンソニーちん

UPしそびれちまって・・・遅くなってごめんね。

> そうだった…
> けっこうフラフラな状態で見たのだった…
この前日見逃せないゲームがあったんだよ、たしか。
どこだか忘れちゃったけど。
見る前から意識モーローとしてた・・・。

> ファンの人多かったよね。
> わたしたち、場違いな雰囲気だったかも。
やっぱり今の世の中いろんなニーズがあるんだな・・・。

> 出てきたときザワッとしてたの誰だったか……
誰か来てたの?? わかんなかったよ。

■ゆっきー

> ところが同性愛が病気だと思っている人がまだいるんですね。都庁でいちばん偉い人。

ゆきのこねーさん、爆笑です!
「やっぱり何か足りない」・・・って、自分のことじゃねーのか!?
「何か足りない」どころじゃねーか。

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ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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