ミャオミャオ

「ミャオ ミャオ」
(2008/香港+台湾/渺渺 MiaoMiao)


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台湾の女子高生シャオアイのクラスに、日本からの留学生ミャオミャオが転校してきた。大好きなお菓子作りを通じて仲良くなったミャオミャオに、いつしか恋心を抱いてしまったシャオアイ。しかし、ミャオミャオはミステリアスなチェン・フェイに恋してしまい…。友情と恋愛の狭間に揺れる二人の結末は?台湾のさわやか青春ラブストーリー!

【第19回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(2010)上映作品】


台湾を舞台にした女子高生二人のさわやか青春ラブストーリー。
♀ × ♀ だけど、中国映画ファンとしては気になりますな。
と、観てみたら・・・
えーーーーーっ、マジっすか!? という展開が待っていた。

元気印女子高生 シャオアイは、日本から来た交換留学生 ミャオミャオと仲良くなる。
ミャオミャオは、中古CDショップの無口なオーナー フェイに恋をする。
フェイにアタックするミャオミャオだが、フェイは頑なだった。
彼は心に傷を抱えていたのだった――


前半は女子高生二人のスクールライフ、そしてミャオミャオの淡い初恋物語。
たしかにさわやか青春ラブストーリーだわな、と思っていたら・・・。

(以下ネタバレ含む)




フェイは実は一流のギタリストで、かつてバンドを組んでいた。
が、ボーカルのベイの死をきっかけに、バンドをやめ、音楽との関係を一切断つ。

フェイによる回想・・・
ベイはフェイのことが好きだった。(えーーっ、そういう展開!?
ある日、ベイはフェイに告白する。(それが二人で温泉につかっている時ですよ~ やばいよ~
フェイは考えさせてくれと答える。

その後、煮え切らない態度のフェイに業を煮やしたベイは答えを迫る。
フェイは、こんなことがバレたらまずい。このことは思い出にしよう、と言う。
フェイの言葉に傷ついたベイは、バイク事故で死んでしまう。

・・・

フェイの心の傷は、
ベイの死に対するもの?
ベイの思いに応えられなかったから?

本当は自分もベイが好きだったのに、それを受け入れる勇気がなかったからではないか。
心弱い自分を責め、ベイの喪失に心を閉ざすフェイ(泣)

さわやかビアン映画と思っていたら、とんだ隠し玉が!
この展開に、主役の女子高生二人のことは、どっかに飛んで行ってしまいました・・・(ごめんよ~

そか、これ、スタンリー・クワン がプロデューサーだったか! どーりでねー

スタンリー・クワンといえば、ゲイ映画の名作 <藍宇 ランユー> の監督であり、香港で初めてカミングアウトした監督と言われているとですよ。
ベイがふざけてするキスシーンとか自然なかんじでいいのよね~~

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フー・ジュンリィウ・イエ

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キャスティングもいいのよね。
フェイ役 范植偉(ファン・ジーウェイ) いかにも中国系の男らしい顔つきでグ~
日本の女子にはあんまりウケないだろうな。男子受けするタイプかしら。

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な~んて言ってたら、この人、台湾の噂のゲイドラマシリーズ <孽子 ニエズ> の主役だった!(ますます観たいぞ、ニエズ)
片や、ベイは今どきのイケメンです。
<ニエズ>に関しては、yesasia のページ ご参照。これ昨年日本版がリリースされるって話だったのに、出てないみたい・・・。

女子高生二人もかわいい。
シャオアイ役のコは、台湾人ぽくないと思ったら、フランス+台湾のハーフなんですね。
→ 張榕容 (チャン・ロンロン/サンドリーナ・ピナ)
ミャオミャオ役のコも清楚でかわいかった。

生きることは出会いと別れの繰り返し、悲しくても寂しくても人は前に進まなければならない。
生への光を感じさせてくれるポジティヴな一作。

こういう作品と出会えるから、この映画祭はやめられない。


ハリウッド・ジュテームPageTopシングルマン @東京国際L&G映画祭

Comment

おおー!!
そういう隠し玉か・・・。
フェイの過去はBLっぽいじゃないですか。
中国・台湾映画、去年誘っていただいたアジアンクイア映画祭でも見ましたが、なんかスゴイナーと思います。
いつか見られる機会がありますように・・・。

■ゆっきー

> おおー!! そういう隠し玉か・・・。
この作品は、ビアン映画とかゲイ映画という枠を超えて、ひとつの作品として良く出来ているのです。

> フェイの過去はBLっぽいじゃないですか。
そうそう、まさにそうですね。

> 中国・台湾映画
この後にUP予定のボーイズ短編の韓国映画しかり、作り手も資本も役者も自由で前向きな思いが感じられます。それにつけてもわが同胞は・・・。
がつんとした日本映画見せてくれい!

> いつか見られる機会がありますように・・・。
この作品はこれからどこかの映画祭でかかる気がします。(いや根拠はないですが)

はじめまして

ナンシー・チロさん、こんにちは。はじめまして。

何度かお邪魔しているのですが、コメントする勇気がなくて、初めてコメントさせていただきます。

私も今年の映画祭に行き、ミャオミャオ観てきました。
ほろにが、さわやか・・・そんなすてきな映画でした。
「ニエズ」のファン・ジーウェイが出ているとは全く知らなかったので、それはウレシイ驚きでした。
(そして”隠し球 ”(^o^))

こちらのブログ私のツボな映画のことがいっぱい書いてあって読んでいてうれしくなりました。
トラバ送らせていただきました。よろしくお願いします。

■マチルダさん

コメントありがとうございます。嬉しいです。

> ほろにが、さわやか・・・そんなすてきな映画でした。
いい映画でしたよね。

> 「ニエズ」のファン・ジーウェイ
マチルダさんは「ニエズ」を既に見ているんですね。いいなあ。
UPされてた予告編を見てきました。
予告編を見ただけでわくわく! ジョセフ・チャンも出てるんですよね。

> こちらのブログ私のツボな映画のことがいっぱい書いてあって読んでいてうれしくなりました。
私もマチルダさんちへ先ほどお邪魔してきました。あとでコメントしま~す。
しかし、映画祭日帰りで一日四本って・・・スパルタの戦士よりタフですよ!!ソンケー
A to Z cafe は私も行ったことがあります。地元にはこんな店絶対ない・・・。

> トラバ送らせていただきました。よろしくお願いします。
TB届いてない・・・。こちらのブログのTBの調子が今イチで届かないことがしばしばあるんです。
お手数ですが再度送っていただけますか。よろしくお願いします。

チロルさん、こんにちは。

年末も押し迫ってきましたが、年賀状の宛て名書きしなくちゃ!
でも、BL的動画サーフィンは、やめられない、止まらない、○○○えびせん。

「ミャオ ミャオ」に似た感じの作品がありました。ストーリーが似ているのではなく、大枠のストーリーの中にサブストーリーとしてBL風味というかゲイ風味のストーリーが収まっているという点が似ているのです。その予告編の台湾の動画が、「帶我去遠方 深情版預告」(https://www.youtube.com/watch?v=qIUL0r732j8)というものです。「帶我去遠方」という映画のタイトルは「私を遠くへ連れてって」という意味らしいですが。

台湾の南部(高雄?)に仲のいい男女の子供のいとこ同士がいる。年下の女の子は色覚異常で、ハンディを背負っているのだが、いつもお兄ちゃん(男のいとこ)が「僕が大きくなったら、色覚が異常だって幸せに住める遠くの島国へ連れて行ってあげるよ」と元気づけてくれる。そんなお兄ちゃんを女の子は大好きだ。
お兄ちゃんが高校低学年のある夏、日本からやってきたバックパッカーの森賢一という青年のガイドを務めているうちに森青年を好きになってしまい、告白もするがひと夏の経験に終わってしまう。
何年かのち、お兄ちゃんはレスキュー隊員(オレンジ色の制服を着ている)の隊員とカップルだったのだが、手ひどく振られてしまい、悲嘆のあまり自殺を図ってしまい意識が戻らない。チューブにつながれたまま横たわるお兄ちゃんを見て「私を遠くへ連れて行ってくれる約束じゃない!」と、悲しさがこみ上げる、という話だと思います。

面白いのは主人公の少年の初恋の相手が日本人青年という設定になっていることです。日本人青年役は台湾の俳優で、声だけ台湾在住の日本人に頼んだそうで
す。

では、よいお年を、でいいのかな。

■フロイントさん

こんにちはァ。
またおもしろそうな動画の紹介、ありがとうございます。
本編を見たくなるような予告編ですね。
森賢一がかっこよく、やっぱり台湾の俳優さんはすてきです。
ここは無理して日本の役者にしなくてよかったんじゃないかな。
泣かせるお話ですね。
台湾は自然な形でLGBTをモチーフにした映画がたくさんありますよね。
うらやまです。

どうぞ、よいお年を。

范植偉出演のニエズ流用MV

こんにちは、チロルさん。

范植偉(ファン・チーウェイ)と<孽子 ニエズ>つながりで、多分チロルさんはご存じだろうと思うのですが、こんなMVがあるんですね。「周華健 Wakin Chau【傷心的歌 A sad song 】Official Music Video(劇情版) 」(https://www.youtube.com/watch?v=IQqc0wtNmAU)というものですが、MVの監督を「ニエズ」の監督さんの曹瑞原さんに依頼して、「ニエズ」のシーンをところどころ使い、「ニエズ」の出演俳優(といっても主役の阿青(アチン)を演じた范植偉と彼と相思相愛になる同級生の趙英(ジャオイン)を演じた楊祐寧(トニー・ヤン=映画「棒の恋、彼の秘密」)だけですが)に出演してもらって新しいシーンを撮って加えた作品です(力作なので作品と呼びたい)。

ニエズは台湾の公共放送である公共電視台(日本のNHKに相当する)で2003年に放映された全20話の連続テレビドラマですが、ゲイが重要なテーマになっています。舞台は1974年の台北で、蔣介石が総統の国民党政府が支配していて大陸(中華人民共和国)に反攻するということが国是であり、戒厳令が敷かれていたが(夜10時以降は許可証なく外出すると逮捕された)、ゲイの人々は台北の新公園に夜な夜な集まり相手を探していた……という背景の知識は必要かもしれません。

阿青と趙英は同級生だが、夜、理科実験室かなにかでキスをしてもっと進もうとしていた時に警備員にみつかり、破廉恥行為を行ったというかどで阿青は退学になり父親から家から追い出され、父親が市会議員だったかの趙英は停学からアメリカへの留学を強いられることになる二人が2003年に1974年の服装のまま出てきたりします。

海辺で二人が犬と戯れるシーンはこのMV独自の新規シーンです。古本屋のシーンでは、ボーダーのTシャツに半袖シャツをはおっている趙英のシーンは新規で、赤い長そでシャツの阿青のシーンは「ニエズ」のシーンです。久しぶりに会った阿青を趙英は抱きしめて「対不起(ドゥイブチーと聞こえる)」(ごめんよという意味)と言って去っていく少し切ない感じのシーンです。

台湾のMVではこの「傷心的歌」のMVを使ったファン制作のMV的ファンビデオ(オフィシャルMVではないということです)が、少なくとも2本(2曲)あります(「逃避你」と「勞斯萊斯」)。報われない愛といえば台湾では「ニエズ」なのでしょうか。

では、また。

■フロイントさん

こんにちはァ
またおもしろい動画をご紹介してくださりありがとうございます。
すご~くよかったです。
最初に出て来たトニー・ヤンが、ああ、やっぱりキュート☆
と思っていたら、次に出て来たファン・チーウェイが超イケメンで
はあはあしてしまいました。

この「ミャオミャオ」を見たのはずいぶん前だったので、
正直ファン・チーウェイの顔を忘れていたんですよね。
顔もイケてるけど、表情とかがすっごくいいです。
なんかせつない顔がたまらんとです。
俳優さんって、ゲイ役やると6割増しくらいよく見えちゃう。

「ニエズ」のことよく知らないので、勉強になりました。
この二人が主役カプだったらたまらんなあ。
自分の中で勝手にジョセフ・チャンが主役だと思ってました(汗

しかしこのMV,映像の為の曲なのか、曲の為の映像なのか
もはやわからなくなってきました。
完成度の高いMVでした。多謝

ニエズについて補足説明

チロルさん、こんにちは。

僕の書き方がまずくて、チロルさんに誤解を与えてしまったようなので、補足説明を書きたいと思います。

>この二人が主役カプだったらたまらんなあ。
主役で毎回ストーリーに出てくるのは、阿青(アチン=范植偉(ファン・チーウェイ))だけで、趙英(ジャオイン=楊祐寧(トニー・ヤン))は3話くらいにしか出てきません。

主たるストーリーは、家を追い出された阿青が新公園のゲイの少年たちや導き手である楊教頭(本職は占い師)たちの助けなども借りながら生きていき、新たな恋に落ち、別れを経験し、苦しんだり、悲しんだり、歓喜も知ったりしながら成長していく青春群像ドラマなのです。その辺は予告編(https://www.youtube.com/watch?v=p8mvpthFd7M)を観ていただくとストーリーが整理されると思います。以下、少しずつネタバレがあります。

新公園の少年たちの一人が小敏(シャオミン=張孝全(チャンシャオチュアン))で、図体はでかくて逞しいが、純情で乙女君な少年、もう一人が小玉(シャオユイ=金勤(キング・チン))は背が高くて柳腰でちょっと仕草が女性っぽいが、年上を快くさせ貢がせる話術の持ち主でジジ転がしの名手、そしてもう一人老鼠(ラオシュ=呉懐中(ウー・ホァイチョン))は背が低くて人懐こい笑顔の持ち主だが手癖が悪く、女衒をやっている兄貴からいつも暴力を振るわれていて、少数民族の15歳にもならない少女が娼婦デビューのその日、勇気を奮って彼女を逃がし、兄から半殺しの暴力を受ける。

母からあなたのお父さんは日本人よという話を聞いて育った小玉はいつか日本に渡りお父さんを探し再会する夢を持っている。それでとうとう日本に密入国をするために船に料理人として乗る(老鼠からはネギとニラの見分けがつかない奴が料理人かよと皮肉られるが)という前日、楊教頭の経営していたゲイバーで開かれた送別会のシーンです(「孽子 小玉唱《瀬戸の花嫁》」 (https://www.youtube.com/watch?v=KaUV6IDiQFM))。

長くなりましたので、この辺で失礼します。HuluやらNetflixやらAbemaTVやらで配信すればいいのにと思うのですが(日本語版ぼDVDを輸入・販売していたドラゴンCDという会社は廃業したみたいだし、後を継いだ山武という会社は映像ソフト販売の会社ではないみたいだし)。では、また。

■フロイントさん

こんにチワワ!
すいません、全然理解してなかったですね。
補足説明ありがとうございます。
なるほど~ 群像劇なんですね。
教えていただいた予告編は、予想ガ~イに日本版でびっくり!
わかりやすかったです。
すっかり見た気になっちゃいました。
そして、フロイントさんの教えてくれたあらすじを読み終わって、
小玉の瀬戸の花嫁を見ると、マジ泣けます。
平尾先生は天国に行っちゃったけど、あらためて名曲だと思いました。
「ニエズ」Netflixでやってくれたらいいのになあ。

といえば、昨日Netflixで 「GF*BF」を久しぶりに見たのよね。
こういう時の流れの銀河(?)秀作ドラマにクイア要素を入れて来る
台湾ってほんと素晴らしいと思いました。

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プロフィール

ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
過去記事へのコメントも歓迎です。
尚、宣伝目的や記事に関連のないリンク・コメント・トラックバックなどはこちらで削除させて頂きますので、ご了承下さい。

追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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