LUCIFER NIGHT @原美術館

「LUCIFER NIGHT @原美術館」

hara03.jpg

なにも展示してない原美術館の休館日に行われる音楽と映像とパフォーマンスといったクロス・カルチャーイベント『BLANK MUSEUM』。
8月26日から4日間の『BLANK MUSEUM』、初日はわがケネス・アンガー・ナイトということで行ってキタ。
ちなみに翌日は、デレク・ジャーマン。

こんな美術館があるなんて、全然知らんやったとです。
現代美術かぁ。あんまり縁がないからな。
宮島達男、森村泰昌、奈良美智など現代アーティストたちの常設展示作品も見ることができます。
おデートに使うのによさそう。


品川駅から歩くこと15分、御殿山裏の閑静な住宅街に原美術館はある。
Googleの地図ってわかりづらくね?
地図で場所を確認して出かけたにもかかわらず、途中女の人二人、〆に御殿山交番のおまわりさんにまで道を聞いちゃったよ~(恥)

やっとたどり着く。
ここは、1938年に建てられた邸宅(いわゆる洋館ですね)を改装したもの。いいかんじ。


アンダーグラウンド映画の系譜の中で最も影響力を持つインディーズ映画作家、ケネス・アンガー。
デレク・ジャーマン、デヴィッド・リンチから現代のミュージック・ビデオ、CMにまで大きな影響を与えたアンガーの呪術的イメージの集大成『マジック・ランタン・サイクル』全作品+2000年以降に製作された2 作品を館内で上映。



さて、会場は、1階に2ヶ所、2階に3ヶ所あり、そこで数本ずつ上映される。
会場と言っても、ふだんは展示に使われている何もない四角くて白い部屋、おのおの床に勝手に座って観るスタイルもちょっと新鮮。

とりあえず一番好きな <SCORPIO RISING> を観る。
大きなスクリーンで観るのは何年ぶりか? 25年くらい? じーーーん・・・
最後に観たのはたぶんまだ四谷にあった 「イメージフォーラム」 だと思う。

LUCIFFER01.jpg シビれるぅ~~


その後、会場を移動して特にお気に入りの作品だけつまみ食い。→ <花火>(’47)などなど

◆ <KKK>(=<Kustom Kar Kommandos>('65)
3分の小品だが、実にケネス・アンガーらしい作品と言えましょう。
’50っぽい PARIS SISTERS の歌う 「Dream Lover」 にのせて、男がクラシックカーの手入れをするだけのストーリー。
「だから何!?」と多くの人は憤るかもしれません。

これはフェティシズムの映画。
「フェティシズム」 を音楽と映像で3分以内に表現するとこうなる、という作品。
ふわふわのファーのパフが車を滑って行くところはなんともエロティック・・・。

DVDに付いていた解説を読むと、この車は彼の ”愛人” だそうな。なるほどね。

LUCIFFER02.jpg



◆ <わが悪魔の兄弟の呪文>(’69)

この作品は、ミック・ジャガーが音楽を担当したということで有名な一作。
これはとにかく修正が入りまくった作品で、今回オリジナルをやっと観ることが出来た。
修正箇所を見ると、な~んだ他愛ない。薄暗い部屋に男たちがたむろして、ソファにゼンラの若い男たちが横たわっている。
ただそれだけのこと。しかも画面は暗くよく見えないし、この映像になぜ画面が白くなるほど修正を入れる必要があったのか・・・。
(あ、これは修正シーンのところで、ただ横たわっているだけの映画ではありません。為念)


他、今回お目当ての2000年以降の2作品(未見)

◆ <THE MAN WE WANT TO HANG>('02)

・・・不思議な作品・・・(無言)
プリミティヴなかんじの画たちを延々と映すだけ。
14分の短編だけど、えら~く長くかんじたわあ。

さっきDVDの解説を読んだら、意味がわかった!
この画は、「クロウリー・エキシビジョン」の作品で、アンガーが盲信するアレイスタ・クロウリー自身が描いたもの、もしくはクロウリーをモチーフに描かれたものだった。
*アレイスタ・クロウリーについては、拙ブログ <偉大な英国人100人> ご参照。


◆ <MOUSE HEAVEN>('04)

これまた不思議な作品・・・(無言)
クラシックでアンティークなミッキーマウスのフィギュアやおもちゃを使っての作品。
アンガーとミッキーマウス??? アンガーも年を取ったということなのか?
ここからエロスを読み取るのはむずかしい。


上映終了後は中庭で、灰野敬二 + ジム・オルーク のライブパフォーマンス (誰ですかあ?)
芝生の上で、蚊取り線香と草の匂いをかぎながら座っているのは心地よかったのだが、なんとも前衛的な音楽についていけず、会場を早々に失礼したチロであった。

今回驚いたのは、若い人がたくさん来ていたことですよ。
一体どういうところでアンガーを知ったのかな?? 

===
帰って家でDVDが観たくなった。#1は持っているのだが、後から出た#2を買いそびれてた。
ネットで見たら、#1&2セットのコンプリート版が出ていた!!
#1だけで30ドルくらいしたのに、2ケセットで同じ値段って どゆことぉ!?
ま、いいや。早速注文。二日で届いた。

Complete Magick Lantern Cycle (2pc) (B&W Dol) [DVD] [Import]Complete Magick Lantern Cycle (2pc) (B&W Dol) [DVD] [Import]
(2010/04/06)
Kenneth AngerBobby Beausoleil

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DVDの解説は、なんと マーティン・スコセッシ が書いとるとですよ。
初めて <SCORPIO RISING> を観た時の衝撃を語ってマス。

「アンガー作品の素晴らしさは、映像と音楽の融合にある」

そうだべ、それだ! うまいこと言うねえ。

「いつ見ても全く古臭くない」
そうなんだよねえ。今回それを痛感した。
20年後、30年後、アンガー作品は生き続けるだろうと。

最後にスコセッシは言う。

アンガーは疑いの余地なく、偉大なアーティストの一人だ。



ああああああ、最後はなんだかアンガー信者の暑苦しい記事になっちゃってごめんちゃ。
すまんこってすたい。by 左門豊作


アンティーク~西洋骨董洋菓子店~PageTopアラフォー♀オン・ザ・ビーチ

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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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