眺めのいい部屋

「眺めのいい部屋」
(1985/A ROOM WITH A VIEW)


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ジェームズ・アイヴォリー監督が、E・M・フォスターの原作を映画化したラブロマンス。
20世紀初頭のイギリス。良家の令嬢・ルーシーは、旅先のフィレンツェで知り合った労働者階級の青年・ジョージに強く惹かれていくのだが…。


[ 午前十時の映画祭 その4 ]


先に朝10で見ていた アンソニーちゃん宅 で、ムダに長い水浴びシーン(無修正)ありと聞き、うーむ、記憶にない・・・気になる・・・やっぱりもう一度見るべ!と行ってキタ。

これ、大好きな作品  なんだも~ん。
(だったら覚えてろっつーの)


例によって、内容をすっかり忘れていた(恥)
<眺めのいい部屋> といえば、フィレンツエ という印象だったけど、実際にはフィレンツェにいるのはほんの数日、後はイギリスだったのねえ。
フィレンツェでのシーンがキョーレツな印象を残した。
シニョーリア広場を閉鎖しての撮影はみごとだ。
ジュデイ・デンチも出てたのね~ 当時はジュデイ・デンチのことなんて知らなかったもんね。

問題の水浴びシーン、見たら思い出した。
ジュリアン・サンズとルパート・グレイヴスの若くて美形二人のヌードはウエルカムだけど、牧師さんは脱がなくていいよぉ~と当時も今も思ったのだった。

当時は修正が入っていたんだよね、きっと。
これこそ修正なんか全然必要ないシーン。男三人が森の水場で水かけ合ったり、追いかけっこしたり、微笑ましくも他愛ない。
そしてたしかにムダに長い(笑)


ところで、チロにとって <眺めのいい部屋> といえば、ダニエル・デイ・ルイス であります。
ダニエルDを最初に見たのは <マイ・ビューティフル・ランドレット>、ここでダニエルDは、パンクなチンピラゲイ青年を演じた。
続いて程なくこの作品が公開され、ここにもダニエルDが出ていると聞き、チロはすっごく楽しみにしていたのだった。
しかし、映画を観終わって・・・

ダニエルD、出とらんやったねえ。どこに出とったと?
ちょい役だったっちゃろぅか?

と、ともだちと話したのだった。
(注: 当時九州弁で会話したわけではありまっしぇん。為念)

後日、ルーシーのフィアンセ;いやったらしい貴族(?)の青年がそれだったと知った時、
えええええええーーーーー!!! だった。

ダニエルD、これはタダ者ではないと実感。

Imdbにも同じようなエピソードが載っていた。
――1986年、NYではこの二作品が同日に公開された。
全く異なる役を演じたダニエル・デイ・ルイスの恐るべき才能を、NYの観客と批評家は認めることとなった。


この後、<マイ・レフトフット>(’89) <ゼア・ウイルビー・ブラッド> (’07) でオスカーを受賞した。

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すっかり騙されました・・・。(だましてないって)


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この、アンコンのジャケットのこなれ感が素敵だった・・・。


===
さてこの作品は、E・M・フォスター原作だが、同じジェイムズ・アイヴォリー監督作品 <モーリス> もフォスター原作だったよねえ・・・と調べてみたら、<ハワーズ・エンド> <インドへの道> もそうだったのか・・・知らなかった。

アイヴォリーが、というより、プロデューサーだったイズマイル・マーチャントと ”二人で” フォスターに心酔していたのだな。
アイヴォリー作品は、インド系のイズマイル・マーチャントと(一見イギリス人)アメリカ人 ジェイムズ・アイヴォリー二人のプロダクション 「マーチャント・アイヴォリー」で製作してきた。
ちょっと不思議な取り合わせだなとずーーっと思ってたら、アンソニーちん宅の記事で、二人は公私にわたるパートナーだったと知り、
えええええーーーーーっ!!!!! (またか)
だから、E・M・フォスターが好きだったのか・・・。

先の水浴びシーンは、ある示唆がある。
この世には二種類の人間がいる。
水場を前にした時、躊躇なく裸になり水に入る人間とそうでない人間。
三人の男たちは前者であり、ヒロイン ルーシーのフィアンセは後者であると。
そして、ルーシーは前者なのだった。

その他、さまざまな示唆に富んだフォスターの原作は素晴らしい。
脚本もいい。→ ルース・プラワー・ジャブヴァーラ
この人は一貫して、マーチャント・アイヴォリー組の人だよね。

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マーチャント&アイヴォリーと。
イズマイル・マーチャントってハンサムだったな。
ルースって、インド系だけどドイツ生まれなのね



この作品は、1987年アカデミー賞 脚色賞、衣装賞、美術賞の3部門を受賞した。
ルースはこの後、<ハワーズ・エンド>で2度目のオスカーを受賞。

やっぱり ラブ っていいわあ・・・ と心から思える一作。
アイヴォリー作品の中ではこの作品が一番好き。
(完成度からいったら <ハワーズ・エンド> かな)
「眺めのいい部屋」という邦題もいいやね。


尚、夜会のピアノ演奏を聴く客として本作のオーディションに落ちたジェームズ・ウィルビーがカメオ出演している。(uncredit)
続く<モーリス> には当初ジュリアン・サンズが予定されていたが、彼が降りたことによりウイルビーが主演することになったそうな。
ジュリアン・サンズがやっていたら、また別の <モーリス> になっていたよな。

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関連記事 :【午前十時の映画祭】
「大脱走」
「ウエストサイドストーリー」
「ローマの休日」

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Comment

こんにちは

こんにちは!
眺めのいい部屋 好きです~♪

アナカン、モーリス・・・あの流れの映画がとても好きでした。「イギリスの貴公子たち」(^o^)みんな美しかったですね。
私もジョニーボーイでダニエルDにはまったクチなのですが、眺めのいい部屋では別人だったのでびっくりでした。
まさに「カメレオン俳優」ですね!
ジョージ(ジュリアン・サンズ)とルーシーの弟くん(ルパード・グレーブス)が、妙に気があっていて、この2人のモーリス×アレックだったらどんなだったかな?と思ったりもします。

イギリス男優

イギリスの美しか男優さんたちは、脱ぎっぷりよろしかですね~。ムダに長い(笑)水浴びシーン、見たかぁ~。

ダニエルDの只者ではない感じは、写真を見た感じでもわかりますわ。

それにしてもチロさんの九州弁の上達振り!ムダにウマいです(笑)

>出とらんやったねえ

これ、「かったねえ」でもありなんですが、「やったねえ」とするところなんか、やや佐賀よりでグッドです(笑)

昨日同じく「朝10」で観てきました~。実を言うと、これは観るリストに入ってなかったんだけど、チロさんが「好きな作品」というのを聞いてたので、観てみたくなったの。オープニングの作り方からおしゃれな雰囲気でいい感じでした。
ヘレナ・ボナム・カーターもまだ可愛らしくて(笑)ヒロイン役が似合ってたし、マギー・スミスが若いし、あ、ジュディ・デンチもね。

私もあの水浴びシーン、長いなあと思った(笑)本当にムダに。
なんのサービス?って思ったよ。

広場のシーンの死んだイタリア人がカッコ良かったw
あと、御者のイタリア人も。
やっぱり私はイギリス系よりイタリア系が好きなんだわ、きっと。

ダニエルD、私はそんなに彼の出演作見てはいないんだけど、
確かにこれは雰囲気が違うかな。
あのやたらと演技かかった動きが面白かった。

チロさんの一言がなければ、見逃していた良作。
ありがとでしたー。観て良かった!

こんにちは

ランドレットと同日公開!!!

それは誰だって驚くよね。
同じ人には絶対に見えない。

どっちを先に観たかで随分印象も違ってくるのか。
まったくおそるべしです。

■マチルダさん

> アナカン、モーリス・・・「イギリスの貴公子たち」
空前の正統派イギリス美青年ブームがありましたね。
ああいう流れはもう来ないんでしょうか(悲)

> まさに「カメレオン俳優」ですね!
<マイレフトフット>では、障害のある役だったよね。

> ジョージ(ジュリアン・サンズ)とルーシーの弟くん(ルパード・グレーブス)が、妙に気があっていて、
そうそう! すごい仲良しさんなんだよね(笑)

>この2人のモーリス×アレックだったらどんなだったかな?と思ったりもします。
その前に、サンズ&ヒュー・グラント というカプリングがあるよね。
フィジカル(?)的にはそれほどからまないけど、ヒューとサンズじゃバランスが悪い気はするな。

■りおこさん

> イギリスの美しか男優さんたちは、脱ぎっぷりよろしかですね~。
そういえば、日本の俳優はさすがにこういうのはないね、まだ。

> ダニエルDの只者ではない感じは、写真を見た感じでもわかりますわ。
わかります?
それにしても、全く気づかなかったかね、当時の自分!

> ムダにウマいです(笑)
師匠! ありがたきお言葉、いたみいります。
「ムダに」というところが、何より光栄です。

> やや佐賀よりでグッドです(笑)
あ、佐賀よりなんですね、自分では全くわからんやったとです(笑)
よし、これから「佐賀より」を目指そう!

■tamikiさん

> これは観るリストに入ってなかったんだけど、チロさんが「好きな作品」というのを聞いてたので、
あ、そう言ってもらうとうれしいな。
私もこれは見るリストの△マークにしてた(笑)
アンソニーちんの、水浴びシーン発言がなければパスしてたかも。

>オープニングの作り方からおしゃれな雰囲気でいい感じでした。
あそこいいよね。すっかり忘れてて、ああ、いいなあと思った。
なんかセンスがいいよね。

> ヘレナ・ボナム・カーターもまだ可愛らしくて(笑)
うん!記事に書かなかったけど、この時は「まともな人間」だったよね。
20年後あんなんになってるとは誰も予想しなかったでありましょう。

> 私もあの水浴びシーン、長いなあと思った(笑)本当にムダに。
> なんのサービス?って思ったよ。
ぎゃはは!! サービスって・・・。
監督がゲイだと、不必要なシャワーシーンとかありがちだったりするけど。
これは必然性のシーンということにして・・・いいのかにゃ?

> 広場のシーンの死んだイタリア人がカッコ良かったw
> あと、御者のイタリア人も。
え、そこに反応?!(笑)

> あのやたらと演技かかった動きが面白かった。
うん、思い切り役を楽しんでるかんじがしたね。

> チロさんの一言がなければ、見逃していた良作。
> ありがとでしたー。観て良かった!
いえいえ、こちらこそ~ またファンが増えてよかったでした~ 多謝

■アンソニーちん

またまた勝手にリンクをはらしてもらいました~

> ランドレットと同日公開!!!
やっぱそこだよね!! 同日公開ってすごい話だよね。

> どっちを先に観たかで随分印象も違ってくるのか。
あ、それはあるね。
<マイビューティフル~>はそれほどメジャー作品じゃなかったし、
ダニエルDもこの時はまだ無名だったもんね。
やっぱりリアルタイムで見られてラッキーだったよ。
あの衝撃は今となっては貴重な体験となりました。

TBお願いしますだおかだ。

TBお願いします!

チロさんはどちらも公開時に見たのだよね。
それってほんとにすごいことです。
特に<マイビューティフル~>

TBよろしく。

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ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
過去記事へのコメントも歓迎です。
尚、宣伝目的や記事に関連のないリンク・コメント・トラックバックなどはこちらで削除させて頂きますので、ご了承下さい。

追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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