映画 ゲゲゲの女房

「ゲゲゲの女房」 (2010)
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「ゲゲゲの鬼太郎」などで日本を代表する漫画家・水木しげるを、妻として支えてきた布枝夫人の自伝を映画化。お見合いをして5日後に結婚した水木しげると布枝夫人が、貧乏時代を経て、人気漫画家となるまでの半生がつづられる。


文子サマ祭りの途中ですが、ちょっこし休憩。(祭りはまだまだ続く・・・)

今年もっとも国民に愛されたTVドラマ <ゲゲゲの女房>、その余勢をかって映画版がいよいよ公開。
11月20日の公開に先駆けて、試写に行ってキタ。

@よみうりホール
(イケメンが出ないせいか、席には若干余裕あり・・・)

実際は映画の方が先行していて、撮影はドラマが始まる前に終っていたらしい。(←クドカンが言ってた)



見る前の印象では、
なんか貧乏くさいなあ・・・
実際見てみると、その貧乏くささにみょーなリアリテイがあって良かったッス。
映画なので、TVドラマのセットと違い、調布の武良家のオンボロ加減とかが超リアル。
冬の家の中の寒さや薄暗い照明など、リアリズモを感じた。

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                            ↑ 布枝さん フキゲン


全体として 「現代の日本映画」らしい作りになってるかんじ。
淡々としているというか、テンションの低さというか。

映画ならではのトリッキーなプレイ : 時代背景は昭和なのに、街は現在=平成のまま使っていたり。
布枝が降り立つ東京駅は、今現在修復中のものだし、当時あったはずの中央郵便局も工事の幕で覆われている。
調布の駅前も、今のワンマンカーバスが走り、近代的な駅ビルの風景、という具合。
ね、そんなところが 「現代の日本映画」っぽくて斬新でしょ。
NHKの朝の連ドラでは出来ないっしょ。怒りの電話が殺到しそう。
あと、鬼太郎や悪魔くんの原画がコマ送りになって動き出し、アニメーションになるのも楽しかった。

さて、キャスティング :
クドカンの水木先生、ありです。
クドカン自身の持つ芸術家(クリエイター)特有の空気や破天荒さ、とぼけた雰囲気はイケメンの役者にはけして出せない。
クドカンならでは。

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吹石一恵の地味さはいい。それはいいのだが、この布枝さんは、終始フキゲンでめったに笑わず、時にカンシャクを起こす。これは演出上の問題で、彼女に非はない。
チロは原作を読んでいないんだけど、<ゲゲゲの女房> の魅力は、布枝さんの大らかさにあると思うのよね。
その大らかさが感じられない為、見ている側は共感できない。
いや、この監督さんは、「別に共感させたいわけじゃないし」という意図だったのかも知れないが。
だけどさ、ちょっと共感したいじゃないのよおぉ。

その他、TV版のメンバーが(なぜか)何人か出演している。
ふみちゃんの幼なじみだった 平岩紙 は、兄嫁役、菅ちゃん:柄本佑は「少年マガジン」編集。
質屋のオヤジ:徳井優は、ハゲちゃびんのじーさんで、なに?と思ってたら、エンドクレジットで 「ぬらりひょん」だとわかった。
尚、商店街の貸本屋のオヤジは、鈴木慶一(音楽も担当)。

あの長いストーリーをどうまとめたのか。
見合いから「悪魔くん」掲載まで。
ベタな展開を嫌ったのか、成功のカタルシスはないままさり気なく終わる。
「夫婦の絆」 を描いたというより、チロには、「テーマ:貧乏」ってかんじがしたとです。

武良布枝著 <ゲゲゲの女房> をTVドラマとは全く別の切り口で描いた作品。
そこんとこを心して見ないと、映画も観客も不幸なことになる。


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映画 瘋癲老人日記PageTop家庭の事情

Comment

なるほど

>実際は映画の方が先行していて、撮影はドラマが始まる前に終っていたらしい。(←クドカンが言ってた)

そうだったんだ。。。

>実際見てみると、その貧乏くささにみょーなリアリテイがあって良かったッス。

うん、写真見る限りでもそうだね。やっぱりTVのセットは安っぽい感じだもんね。

>クドカン自身の持つ芸術家(クリエイター)特有の空気や破天荒さ、とぼけた雰囲気はイケメンの役者にはけして出せない。

うんうん、こっちのほうが、本物の水木さんに近いんだろうね。

しかし毎日ドラマで見るにはやはりイケメンがいいね・・・(笑)

>この布枝さんは、終始フキゲンでめったに笑わず、時にカンシャクを起こす。

ドラマではふみえさんの明るさに救われるところがあったから、それがないとなると、ちょっとツライね。

■りおこさん

> うんうん、こっちのほうが、本物の水木さんに近いんだろうね。
> しかし毎日ドラマで見るにはやはりイケメンがいいね・・・(笑)

うまい! 正論!! クドカン=水木だと毎日はキツいかもなあ・・・(笑)

> ドラマではふみえさんの明るさに救われるところがあったから、それがないとなると、ちょっとツライね。

そうか、そうだったね。あの、のほほ~んとした空気があったから貧乏を毎日見ていてもくら~い気持ちにならなかったんだね。

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追記・その他

  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

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