歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎

「歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎」


18世紀後半、安永・天明・寛政期の江戸には、浮世絵の喜多川歌麿、東洲斎写楽、戯作の山東京伝、狂歌の大田南畝(なんぽ)といった江戸文化を彩る花形スターが登場する。このスターたちの作品を巧みに売り出し、江戸文化の最先端を演出・創造したのが、版元の蔦屋重三郎。この名プロデューサー「蔦重」の出版物を通して、多様な“江戸メディア文化”の華を紹介。

前回の催し 「鍋島展」 に続き、またサントリー美術館の催しに行ってキタ。
今回はチロがチケットをもらったので、たもたもを誘ったのだった。

この日は先にTOHOシネマズ六本木にて <ロビン・フッド> を観たのち、速やかに東京ミッドタウンに移動しサントリー美術館にて鑑賞、とかんぺきプラニングしていたら――

ががーーーーん!!!!!!

行ってみたらサントリー美術館はお休みだった・・・。がっくし
ここは火曜休館です。みなさん、おぼえておきましょうね。(つーかふつーチェックするだろ)
→ もう会期も終り間近でどうしようかと思いながら、最終日にむりくり出直して見てキタ!

@サントリー美術館 東京ミッドタウン

tsutaya01.jpg ← チラシです



蔦屋重三郎 = 「蔦重」 は、江戸の吉原に生まれた。
「吉原細見」 という定期刊行のガイドブックを発行、吉原の行事などを魅力的に宣伝。これが大いに受けた。
又、吉原に集う文化人と交流を持ち人脈を広げ、版元の 「ブランド力」 を高めて行く。
その一方、斬新なアイデアで歌麿を売り出し、写楽を発掘、馬琴や十返舎一九の面倒を見た。


歌麿や写楽、山東京伝の陰に名プロデューサーがいたなんて、ちぇんちぇん知りませんでした。
歌麿の美人大首絵、写楽の役者絵などの大ヒット商品は、蔦重がいなければ生まれなかったわけで。
そんなこともこの企画展を見て初めて知ることが出来ました。

前半は遊女をモデルにした作品群で、特におもしろかったのは、
歌麿 「青楼 十二時 続」 (せいろう じゅうにとき つづき)
吉原の遊女の24時間を2時間刻みに描いた続きもので、遊女の日常がよくわかります。
隣にいたおばちゃまが 「あら、ハードスケジュールねえ」 と言ってた(笑)
ほんとにね!
朝は8時ごろ泊まり客の送り出し、一休みするかしないかで昼見世の時間、夜には夜見世と、まあ大変。
それでも客が来ない暇な時間には遊女同士のんびりしたりという風景もある。興味深い。
→ こちら でその一部が見られます

その他江戸の風俗を描いた作品や役者絵などの中に、「虫けら」 を描いた連作が。
せみ・へび・かえる・はさみ虫などと野菜や植物が描かれ、心惹かれました。和みました。
なんとこれも歌麿作。ほえ~、こういうのも描いていたのか・・・。
『画本虫撰』 (えほん むしえらみ) 宿屋飯盛撰
こちら で見られるでしょうか
→ 著名な狂歌師の狂歌と歌麿の絵のコラボレーションという、これも蔦重のアイデアだそうな。


今回チロが一番喜んだのは、木版画の製作工程を再現したコーナー。
写楽の役者絵を例に、いくつもの色や柄を重ねて行くワザに感心することしきり。
10工程くらいあった。( hpでその工程 が見られます)
チロは小さい時から職人さんの仕事を見るのが好きだったけど、これは誰が見ても絶対おもしろいと思う。
前回の 「鍋島展」でもこうした彩色の工程を見せたコーナーがあった。


今回もサントリー美術館の ”見せ方”に感心しました。
ディスプレイのガラスは透明度が高く、ガラスの存在をしばしば忘れるほど。
抑えた照明のおかげっていうのもあるか。
とにかくここはほど良く薄暗くて落ち着きます。

これでまたチロのサントリー美術館株は上がったのだった。
入ってすぐロッカーがあり(リターン式)、荷物を預けられるのもいいし (ロッカーくらいはどこにでもあるんだけどさ、入口にどかんとあるのがいいのよ)、その後エレベータで一つ上の階に移動して会場に入るのも、日常から切り離されるようでいい。

週末の最終日、さすがに混んでいたけど、国立博物館などの殺人的混雑の比ではなく、思ったより見やすかったです。
でもやっぱり平日の午後、静かな空間でゆったり見るのがここの良さを一番満喫出来るな。

次回の催しは、「マイセン磁器の300年 壮大なる創造と進化」 です。


蔦屋重三郎の仕事 (別冊太陽 日本のこころ 89)蔦屋重三郎の仕事 (別冊太陽 日本のこころ 89)
(1995/04)
不明

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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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