白日夢

「白日夢」(1964)

白日夢(64年) [DVD]白日夢(64年) [DVD]
(2007/12/21)
路加奈子、石浜朗 他

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(「Oricon」データベースより)
谷崎潤一郎が戦前発表した戯曲を、武智鉄二が映画化した野心作!
歯の治療に来た青年が、居合わせたナイトクラブの歌手に恋焦がれ、治療中に失神して夢の中で医師と歌手の異常な情事を見るという“性”の問題を描く。



<文豪と女優とエロスの風景> その2 @神保町シアター


<白日夢> といえば、愛染恭子&佐藤慶サンの印象が強いが、1964年に武智鉄二が既に撮っていたのは知らなかった。
そうか・・・原作 谷崎だったのか・・・。

え、これDVD出てるの!?


うーーむ、 エロス・・・。

映画の冒頭、この作品に寄せた谷崎のコメントが映し出される。
武智鉄二がこの作品を映画化したいと訪ねて来たのは10年ほど前で、当初はミュージカル化したいと言っていた。(え、ミュージカルって・・・マジっすか?)
作り手の苦悩の末、彼が書いたシナリオは、私の考えにほぼ近い云々と賛辞を寄せる。

谷崎がそういうなら、こりゃ期待していいのだろうか?

本編の冒頭、歯科の治療室から始まる。
コップから溢れる水、鈍い光を放つ器具・・・エロチックだ。
そして歯を削る機械音がなにやら不安をかき立てる。
この機械音の使い方が、さながら実験映画や前衛映画のように感じる。

青年画家 倉橋は、歯の治療で歯科医院にやって来る。
麻酔を打たれた倉橋は、となりの台で治療を受けていた妙齢の女性 千枝子が昏倒した後、看護婦や歯科医によって凌辱されているのを見る。
それが夢なのか現(うつつ)なのか・・・。
麻酔が効いてきたところで淫夢の世界に入り込むのだった・・・。

ワイセツか芸術か? 物議をかもした問題作というのもうなずけるわね。
この時代(1964年)にこういう作品を撮っちゃうって・・・。
いや、この時代だから作れたのかもね。

倉橋は気がつくとそこはクラブで、千枝子が歌っている。千枝子は歌手なのだ。
千枝子はマネージャーに淫らな関係を強要されホテルに連れ込まれる。
そのマネージャーはあの歯科医なのだった。
千枝子を助けようと後を追う倉橋だが、ホテルの部屋の窓にはカギがかかっている。
倉橋の目の前で千枝子は縄で縛られ吊るされいたぶられた後、「電流ごっこ」(?)をやられたりする。
苦痛に悶え歪む顔・・・。
次には二人はデパートにいる。倉橋は千枝子にしばらく隠れているように言うが、ドクトルが現れ、千枝子はなぜかゼンラで閉店した売り場を逃げ回るのだった・・・。

「白日夢」=夢だからさ、とにかくとりとめがないわけよ。なので見ているこちらも何度か意識モーローとなった・・・。

ところで主役の 路加奈子 という人はどういう人なのでしょう。
少なくとも映画女優っていう顔じゃないのよね。
美人女優じゃないところが劣情をそそるような。
しかしこの役、映画女優は引き受けないでしょう。
大口を開けて白眼をむいて身悶えながらよだれまみれになってるんだから(歯科治療のシーン:DVDのパッケージがまさにそのシーンの一つ)

レコードを何枚か出してますね。本職が歌手だったのね。

hakujitumu01.jpg


この後1981年同じ武智監督でリメイク。
これが愛染恭子版、ドクトル=佐藤慶サン。
2009年、愛染恭子は自分で監督した作品も作っている。


ヨーロッパ前衛の匂いもする、作家性の強いヴィザールな一作。
しかし、一番エロチックだったのは、処理していない路加奈子さんのわき毛かも。

この作品が書かれたのは1926年(昭和元年)、
(何度でも言おう) 谷崎 グレート!!!



第83回アカデミー賞 2011PageTop痴人の愛

Comment

エロス。。。

’81 藍染恭子と佐藤慶を見に行ったのね、たぶん映画館
佐藤慶のニヒル(死語?)な感じのエロスを見たかったのよ
しかし、だらだらと萌えない前技が続くし、変な能面みたいのが出てくるしで、笑っちゃったわよ
愛染恭子と本番とセンセーショナルだったけど、、、
どんだけのもん見せてくれるかと期待してたけど、おっさん喜び目線のただのエロエロポルノ映画だったぜ
ごめんなさい、愛染恭子だったからだな、期待するわいが悪い
谷崎潤一郎先生に失礼じゃないのさ
耽美的な情痴を期待して行ったのにね。。。

■けんちゃん

> 佐藤慶のニヒル(死語?)な感じのエロスを見たかったのよ
ニヒルって言葉、久しぶりに聞いた!(笑)
佐藤慶にぴったりだよね。現代ではこの言葉にはまる俳優はいなくなった。

> しかし、だらだらと萌えない前技が続くし、変な能面みたいのが出てくるしで、笑っちゃったわよ
あはは!
あれ?チロル見てなかったかな?記憶が定かでない・・・と思ったら、思い出した!
問題シーンで、佐藤慶のおケツがみょーな動きをするのを。

> 愛染恭子と本番とセンセーショナルだったけど、、、
> どんだけのもん見せてくれるかと期待してたけど、おっさん喜び目線のただのエロエロポルノ映画だったぜ
それを考えるとやっぱり’64年作品のこれはずっと傑作だと思うよ。(途中で意識失ったけどなw)
映画が製作されてから、20年後、30年後に見てどうなのか?
リアルタイムでは話題になったけど、愛染のはどう評価されるのか?
ずーっと後で意外にマニアックなファンがついたりしてな。

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ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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