映画 肉体の学校 (フランス版)

「肉体の学校」
(1998/フランス+ルクセンブルク+ベルギー/L'ecole de la chair)


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パリ。ドミニクは高級オートクチュールを経営する独身女性。すでに離婚し、優雅な独身生活を送っている。彼女はある夜ゲイバーで、バーテンダーのカンタンと出会った。粗野だが美貌のカンタンに、彼女は惹かれる。ふたりはすぐに情熱的な関係に陥っていった。

【現代フランス映画の肖像/ユニフランス寄贈フィルム・コレクションより】 
 その3 @京橋フィルムセンター 


1月から2月にかけて上映されたこの特集、実はもう一本あったのだった。

この特集上映のラインナップをざーっと見た時、三島由紀夫原作のこの作品が目についた。
ほえ~~、フランスで映画化されていたのね。

原作の方はたしか十代の頃に読んだのですっかり内容を忘れてしまった。



冒頭、若い男がボクシングの練習をしている。
練習を終えた男、ジムからの帰路、とあるカフェに知った顔を見つける。

「ボンジュール!」


声をかけられたリッチなオヤジはこれを無視する。

「俺と話したくないってこと?」

このやりとりだけで、二人の間にはなにやら ”かぐわしいかほり”  が感じられる・・・。

あれ? そんな話だったっけ? ぐふぐふ


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カンタンの 元”パパ” : 
フランソワーズ・ベルレアン (<オーケストラ!> <トランスポーター>)って ピッタリ!



ブチックを経営する裕福なバツイチマダム ドミニクは、友人とたまたま入ったゲイバーで、若く魅力的なバーテンに一目惚れする。
この男が冒頭の男 カンタン (=Quentin クエンティンのことなのか)

このキャラクターが立っている。
まさに三島由紀夫の愛する 「魂と肉体だけの男」

主導権を握ったはずが、年下の男 ― 金も地位も名誉もない ― に次第にのめり込み振り回されて行くドミニク。
(金も地位も名誉もないからこそ愛したとも言えるのだが)

「私はこんな女じゃない」 と思いながら、”こんな女” になった今の自分を愛しく思ったりする。
ゆれるオカマゴコロ・・・じゃなかった ゆれるオンナゴコロ・・・。

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しっかしミステリアスな男だよ、カンタン!
一緒に暮らしてもいいと引っ越してきたと思ったら家に寄りつかず、こづかいはいらないと言いながら、体を売って稼いでいたり。
ドミニクは心穏やかではいられない。そんなつかみどころのなさがドミニクにはたまらない。

なにをやらかすかわからないカンタンのおかげもあり、どこにどう着地するのかわからないワクワク感があった。(原作の内容を忘れていたからな)
見ごたえあった。秀作。

===
この小説を映像化する際、カンタンのキャスティングが重要になると思われ。
今回カンタンを演じたのは ヴァンサン・マルティネス。
ナイッスキャスティングだった。

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女たらし オリヴィエ・マルティネスの弟。
ほえ~、こんな弟がいたなんて知らなかったよ。似てない兄弟だわね。
兄 オリヴィエの方が男前だけど、ヴァンサンは現代風なデルモ顔。

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  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

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