「アバウト・ア・ボーイ」
(2002/ABOUT A BOY) ウィル・フリーマン。38歳、無職、独身。ノース・ロンドンに住み、亡き父がクリスマス・ソングを一発ヒットさせたおかげでお気楽な印税生活を送っていた。ある日、ウィルは12歳の少年マーカスと出会う。マーカスはシングルマザーの母親フィオナのひどい鬱病に悩んでいた。そんな矢先、フィオナが自殺を図る。フィオナはウィルの素早い対応で事なきを得るが、マーカスは母をこれ以上一人にしておけないと考え、ウィルと母のデートをセッティングする。そうこうしてるうち、次第にウィルのアパートに入り浸るようになるマーカス。生活のリズムを狂わされ困惑するウィルだったが…。
<シングルマン> の美青年 ニコラス・ホルトくんの子役時代が拝めると、気になっていた作品。やっと見た。
少年とシングル男が仲良くなって、やがてママと・・・というベタな展開だと思っていた。
ヒュー・グラントが出るとついラブゴメ

と思っちゃうじゃないのお。
よく考えたら、これ、UKの製作じゃねーか。
そんなベタな話のわけなかったか!?
主人公ウィルは父親の印税で生活している。無職。38歳。
子持ち女はあとくされなくていいと、子持ちのふりをして同情を誘い「シングルペアレントの会」でナンパするというサイテー男。
そんなある日、マーカスという少年と知り合う・・・。
前半はとにかくウィルがいかにサイテーのキン○マ野郎かということが描かれる。
不実なダメ男を演じさせたら、この人の右に出るものなし。ヒュー・グラントよ。
母子家庭(これってPC的にOK?) であるマーカスんちのママは、ウイル言うところの 「イカれたヒッピー女」 で、色気もないし、この二人にロマンスが生まれるとはとーてー思えず。
マーカスのママは独自のライフスタイルがあり、ヴェジタリアンで家にCDプレイヤーもない。
世俗と無縁のマーカスは当然学校でもイジメられている。
マーカスにとって放課後に寄るウィルの家は、ひとつの ”居場所” になって行く。
マーカス少年が健気で見てて泣けてきちゃう。
ママはうつで自殺未遂、またいつやるかわからない。ママを守ってあげたいけど、自分は無力だ。
ママのセンスはダサくていやだけど、ママを愛してる。
少年の心の葛藤やゆらぎがせつない。
一方他者との関わりを避けて来たウィルが、マーカスとのふれあいを通して少しずつ変わって行く。
そして心から愛する女性とめぐり合い、からっぽの生活の自分と向き合うことになるが・・・。
終盤になってレイチェル・ワイズが登場、やっと上等感が出て来る。
彼女とのラブは!? ウィルの明日はどっちだ!?
とはいえ、この作品のテーマはラブではない。
ABOUT A BOY ・・・ 心がどこか少年のまま大人になり切れなかったおっさんと一人の少年の物語である。
UKらしいひねりが利いているのに心がほっこりする一作。
レイチェル上等!いやしかし、子ブタちゃんのようなニコラス少年が、成長してかような美しい青年になるとは、誰が想像できただろうか。
人間の成長とは計り知れないものなり。
子ブタからへんし~ん!
だれかからもらった試写会で見た記憶あり。
クリスマスソングだけで喰ってるしょ~もねえ野郎だっけ>き○んたま君w
ところで、子ブタちゃん、ちょっと三郎入ってるね♪♪♪
さて今日も、おっかないニュースは封鎖して(できねえけど)癒しの三郎探しに行ってくるわ。最近露出少なくて寂しいのよ。