フォロー・ミー

「フォロー・ミー」
(1972/UK/FOLLOW ME!/THE PUBLIC EYE(USA)


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 会計士のチャールズは、妻のベリンダの行動に疑問を抱いていた。彼は私立探偵のクリストフォローに、妻の行動を探るように依頼する。ベリンダはただ単に、日常の倦怠を散歩によって紛らわせていただけだったのだが、クリストフォローの尾行に気づいて以来、次第に探偵自身に好意を抱いていく……。


昨年の朝十映画祭(シリーズ1)で見逃した一本。
見て来たたみきさんが絶賛していたので、次絶対行こう!と思ってた。

@みゆき座

今年みゆき座では、昨年のシリーズ1を ”終日”上映しています。
(朝十ではない!)

映画が始まるのを座席に座って待っている時、ふと、みょーな不安に襲われた。

これ、ほんとにおもしろいのかな?

主演がミア・ファローということだけしか知らない。
いやいや、そこは朝十映画祭のチョイスとたみきさんを信じよう。
と思っていたら、オープニングクレジットに、監督 キャロル・リード とある。
なあ~~んだ! そうか、それならおもしろくないわけない。
安心して見始めたが・・・。


映画が終わってしばらく椅子から立ち上がれなかった。
超感動作!! という作品ではなく、
大ハッピーエンド! というお話でもなく。
心の柔らかい部分に入り込んで来た、というか、じわじわと水が沁み込むような感動がこの映画にはあった。


ロンドンの会計士チャールズは、最近の妻の行動に不審を抱く。
妻べリンダは浮気をしているのではないか?
探偵に妻の素行調査を依頼するが・・・。


妻は浮気をしているのかどうなのか? 前半は謎めいた展開。
これが 「起」 で、妻を尾行する探偵が 「承」、そして物語は突然「転」に。
それまで単なる 「黒子」だった探偵がここから突然舞台中央に踊り出る。
このストーリー展開が実にみごと! 拍手!! 
そして物語は帰結する。

舞台は1972年のロンドン、今見ると最初は少し古臭く感じる。
しかしこの物語のテーマは永遠普遍だ。
40年経った今見ても共感して感動する。
また、20年、30年後の人々もきっと同じだと思う。
名画というのはそういうものだ。

大人の為の寓話である。
大人になってから見た方が、この映画の良さがわかる気がするよ。

ミア・ファローがとってもチャーミング。
他の女優がやっていたら別の映画になっていたかも。
それくらい役にはまっていた。
探偵役トポルが芸達者ぶりを見せる。

妻の不思議な外出先がおもしろい。
ハマー社 (ドラキュラやフランケンシュタイン物の製作会社) の怪奇映画2本立てをハシゴするのがいい!
今でもロンドンにはこういった怪奇映画専門館があるのだろうか?
ロンドンならあり! だろうなあ。


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キャロル・リードの遺作という。
歳を取ってこんな作品が撮れるなんて・・・スバラシイ
大予算をかけなくとも、大スターを揃えなくとも、
いい映画は作れるというお手本のような一作。


キャロル・リードといえば、この作品だけど、
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↑ これ、淀川さんの解説付きだって。ゴイス!


これもおもしろかったよ。手堅いな。

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キャロル・リードって こんな人 だったんだ・・・。188cmもある人なのね。
(隣りはサー・アレック・ギネス=オビワン・ケノビ in STAR WARS)


バレンタイン・デーPageTopDavid's Birthday

Comment

これは隠れた名作♪

おお、チロさん!ご覧になったのねー。
よかった~信じてもらえて(笑)

「午前十時の映画祭」は選ばずに全作品を観ることにしたからこそ出会ったとも言える作品です。
地味に隠れた名作だと思う。
チロさんの「じわじわくる」って表現ぴったり!

ファンタジーな恋愛映画よね。
ミアのファッションも可愛いし、なによりトポルが面白くてチャーミング。お気に入りになった1作です。

この映画いいですよね~。若い頃見ても良かったから、きっと今見るとほろっとしちゃいそう。
昔、某名古屋の映画館が、会員専用のお奨め映画上映会を毎月開催していて、それで見たかも。ビデオのない時代だからこそ、採算がとれたのでしょう。

■たみきさん

> よかった~信じてもらえて(笑)
はい、たみきさんを信じて良かったです(笑)

> これは隠れた名作♪
ほんにその通り!

> 「午前十時の映画祭」は選ばずに全作品を観ることにしたからこそ出会ったとも言える作品です。
> 地味に隠れた名作だと思う。
いやいやいや、まさに地味に隠れてるよね。
これを映画祭にかけてくれた朝十、エラい!

■アラスカさん

> 昔、某名古屋の映画館が、会員専用のお奨め映画上映会を毎月開催していて、

スバラシイ企画ですね。それに参加していたアラスカさんもスバラシイ!

この作品、ほんと考えさせられることが多く、うなりっぱなし。
この夫と妻は生まれも育ちも、やっぱり違いすぎる。
探偵と妻の方が、価値観が同じで似た者同士、この二人の方がうまく行くはず。
でもラブってそいうものじゃないんだよね。
違うからこそうまく行くってこともあるし、価値観が同じでもダメって場合もある。
人生の不条理、人生の妙を教えてもらいました。

イケメンの世界

若者のみで成り立つトーリーではないようですね。

下記の彼は欧州の財界人ですが、ドイツ語で演じるなら最適だと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=1C3oYSLTbhM

■通行人さん


> 下記の彼は欧州の財界人ですが、ドイツ語で演じるなら最適だと思います。

チャーミングですね。
日本にはなぜ、政治家も財界人も魅力的な人材が出ないのでしょうか。

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  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

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