ゲゲゲの女房

「ゲゲゲの女房」 武良 布枝

ゲゲゲの女房ゲゲゲの女房
(2008/03/07)
武良 布枝

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巨人・水木しげると連れ添って半世紀。赤貧の時代、人気マンガ家の時代、妖怪研究者の時代、そして幸福とは何かを語る現在…常に誰よりも身近に寄り添っていた妻がはじめて明かす、生きる伝説「水木サン」の真実! 布枝夫人にとって、夫と歩んだ人生とは、どんなものだったのか…!?
水木しげる夫人が、夫婦の半生を綴った初エッセイ。


昨年、NHK朝の連ドラで人気を博した <ゲゲゲの女房> の原作本。

今ごろやっと読みました。


これを読むと、ドラマの脚本は、原作からずいぶん話をふくらませてドラマチック (ドラマだからあたり前なんだけどさ) に書かれていたのがわかる。
原作本は、山あり谷ありの半生を実に淡々と書いている。
それがまた布枝さんらしく、読んでいて好感が持てる。

第4章 「来るべきときが来た!」
水木しげるが講談社児童漫画賞をもらう件りは、やっぱり泣ける・・・。


つげ義春についての件がおもしろい。

「お父ちゃん、つげさんって、仙人みたいな人だね
「うん、霞を食って生きているのかもしれん。実際、ものもそれほど食わないし
「仕事は熱心なの?
「熱心とまではいえないな。あの人が座ったところに座ると、オレも仕事を
 やる気がうせてしまうんだ。でも絵はとてつもなくうまい!


このつげ義春をテレビドラマでは、イケメンの斉藤工くんを配したキャスティングに拍手!


しかし、本書を読んだ人の多くがもっとも心に残ったのは、「あとがきにかえて」 の件ではないだろうか。

――なんだかいまは 「家庭環境」 「結婚」 「就職」 など、人生の入口でどれだけ幸運をつかむかでその後のすべてが決まってしまうかのように思い込んでしまう人が多いと聞きます。(中略)
どんな生き方を選んだとしても、最初から最後まで順風満帆の人生なんてあり得ないのではないでしょうか。
人生は入口で決まるのではなく、選んだ道で 「どう生きていくか」 なんだろうと私は思います。


布枝さんの口から語られると深イイ!!


「なまけ者になりなさい」
「がんばるなかれ」
「のんきに暮らしなさい」


水木先生の ”教え” も深イイのだった。



キッズ・オールライトPageTop台北の朝、僕は恋をする

Comment

そのうちきっと

>人生は入口で決まるのではなく、選んだ道で「どう生きていくか」なんだろうと私は思います。

ほんとにそうだ。
その通りですね。
さすがに苦労してる人はわかっていらっしゃる。

いいことも悪いことも、人生。

今は日本中みんなへこんでるけど、そのうちきっといいことがあるさ、と思わなきゃね。

■ゆっきー

> ほんとにそうだ。
> その通りですね。
> さすがに苦労してる人はわかっていらっしゃる。

まったこいかにもおっしゃる通り。
しごくまっとうな言葉ゆえ、心にすとんと落ちました。

> 今は日本中みんなへこんでるけど、そのうちきっといいことがあるさ、と思わなきゃね。
うん、この本って読んでいてなんだか元気になれたり、明るい明日が見えるような本でした。

私もあとがきのその部分が一番印象に残っています。この人だからこその説得力。

苦労話の本なのに誇張や過剰な自己主張がなく、大変だった事を淡々と綴るという奥ゆかしさに、読者は古い時代の日本人の良さを感じたのかも。

■アラスカさん

> この人だからこその説得力。
そうなんですよね。説教臭い顔で言われると、ふん、ってかんじだけど、
布枝さんから言われるとうなずいてしまうんですよね。

> 苦労話の本なのに誇張や過剰な自己主張がなく、大変だった事を淡々と綴るという奥ゆかしさに、読者は古い時代の日本人の良さを感じたのかも。

こういう生き方もあるんだ・・・というのがある意味新鮮に感じた。
ドラマと違って、姑に対してや、常に身内を一番に思う水木先生に ”思う所もある”という率直な気持も垣間見えて良かったです。
あんまりきれいごとばかり並べられてもね。
そんなところも含めてまるっと良か本でした。

こんにちは。連ドラを知っていましたが、最近映画版を借りて見ました。
駆け出しの苦労時代に笑える場所があったりしました。
本編のあと、対談を見ましたが、映画付きで長かったです。

その後原作のエッセイも借りて読みました。
しげるのカットもあり、途中でしたが、プラモデル作りは仲がよさそうでした。

■エキストラさん

コメントありがとうございます。

> こんにちは。連ドラを知っていましたが、最近映画版を借りて見ました。
> 本編のあと、対談を見ましたが、映画付きで長かったです。

長かったんですね(笑)
既読かもしれませんが、映画版の記事もあるのでよかったらどうぞ。
http://agorass424.blog43.fc2.com/blog-entry-514.html

> その後原作のエッセイも借りて読みました。
> しげるのカットもあり、途中でしたが、プラモデル作りは仲がよさそうでした。

TVドラマ、映画、原作エッセイとそれぞれの切り口、持ち味があったと思います。
それにしても、水木先生は物語になる最強キャラでした。

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ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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