A LOVE TO HIDE

[A LOVE TO HIDE]
(2005/FRANCE/Un amour à taire )


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1942年ナチス占領下のパリを舞台に、一組のゲイカップルを取り巻く愛・信頼・怖れ・裏切りを描く。

日本未発売のDVDをお借りしました。フランス映画です。

<しあわせの雨傘> でスウィートな魅力をふりまいた ジェレミー・レニエ主演という以外深く考えずに見始めたとです。



1942年ナチス占領下のパリ、両親も兄弟も殺され一人逃げ延びたサラは、幼なじみジャンの元へ。
ジャンは、”友人” フィリップにサラをかくまってくれるよう頼む。サラはユダヤ人だった。
心優しいジャンは毎日フィリップの家に寄りサラに会いに来る。
ジャンの訪問を喜ぶサラ。実はサラはずっとジャンのことが好きだったのだ。
しかしある日サラは、ジャンとフィリップがただの ”友人”   でないことを知るのだった。 


ええええーーーーっ!!!!!

そういう映画だったとですか!?
ニュートラルな状態で観ただけにウレしさバクハツ!

とにかく前半のジェレミー・レニエはきらきらしていて輝いてます。

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フィリップともらぶらぶ 

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フィリップはジャンにめろんめろんで、サラのことにやきもちを焼いたりします。

――彼女のことは好きだよ。
でもそれは君を愛しているのとは違う意味だよ。


と言われてデレデレ 


レジスタンス活動をしているフィリップのおかげで、サラは新しい身分を得る。
そして二人の仲を認めた上でジャンのそばにいることを選ぶ。

と、この辺までは ハッピー! ハッピー! なのだが・・・。


時代が時代ゆえ、このまま終わるわけがなく・・・。


ある晩、二人は行きつけのゲイクラブ 「グラフ」 に行く。
そこでジャンは ”ママ” から、
「ドイツの将校さんと踊って差し上げて。
この店が開けていられるのも彼のおかげなのよ」

と頼まれる。

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 左がママです。


いかにもナチスの上級将校っぽいステキ☆おやじ

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で、ジャンは一曲だけ彼と踊る。
ただそれだけのことなのに、ただそれだけのことなのに、このことが後に悲劇の一端となる。

一方ジャンには不肖の弟がいた。
ちょうどその頃、弟ジャックが刑務所から出所して来る。

ジャンは誰にでも親切で正義感に溢れ、両親の信頼も厚い。
ジャックにとって兄ジャンはコンプレクスであり、理想でもあった。
ところがある日ジャックは、ジャンとフィリップの関係   を知ってしまう。
兄が同性愛者・・・という事実に混乱するジャック。
また美しく成長したサラを愛し始めたジャックは、ジャンに対して複雑な思いを募らせる。

そしてジャックの浅はかな思いつきが思いもよらぬ悲劇に・・・。



ここから先は語りたくないの・・・。


あまりにも悲しくて、早送りしちゃおうかと思った。



でも、語らないと記事にならないので・・・
(以下ネタバレあり)



ジャックはコネのある、ある警察関係者にジャンを逮捕してくれと言う。
そして翌日には釈放してくれるように。
自分の力を誇示したい、兄にいい顔がしたいといったこどもじみた思いつき。
ところがジャンがかつてナチの上級将校と ”関係” していたという容疑がかけられ、ゲシュタポが介入。
(無実を知る将校は既に自殺)
拷問の末、強制収容所へと送られる。その後さらに ”ダッハウ”へ移送。
終戦の後帰還したジャンは、”再教育” を拒んだ為、ロボトミー手術され廃人になっていた。
家に戻り、サラや家族に囲まれたジャンはまもなく息を引き取る。



石切り場での強制労働、次々と人が死んで行く。バックにはワーグナーが大音量で流れている。
狂気としか言えない世界。

なぜこんな残酷なことが出来るのか。
人間を狂気に駆り立てる戦争というものの恐ろしさよ。

哀しくてつらいけど、この悲劇は後に語り継がねばなりません。


最後にテロップが流れる。

ドイツの同性愛者に対する迫害は、1933年ナチスの台頭と共に始まり、やがて占領国等に広がる。
THE US HOLOCAUST MEMORIAL によると、1933年から1945年の間に 10万人の同性愛者が逮捕され、その内 1万から1万5千人が収容所で亡くなった・・・。


これ、 「テレビ映画」 だそうな。
こういうテーマを扱った作品を  「テレビ映画」 として製作するフランスはさすがだよなあ。
(「テレビ映画」 ということのせいかどうか、ジャンとフィリップのラブの部分はきれいに(抑え目に)描かれいている)

良く出来た作品でした。日本でも是非DVD発売して欲しい。

===
ジェレミー・レニエの相手役 ブルーノ・トデスキーニ
劣化した ルパート・エヴァレットみたいだったけど、お似合いなかんじで良いわ~☆
(ジェレミーとは10歳くらい歳が違うのね)
あ、この現代の顔はステキですね。

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===

ロブ・エプスタイン作品 <刑法175条> を思い出した。 ご参考まで。


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  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

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