おばさん未満

「おばさん未満」 酒井順子

おばさん未満 (集英社文庫)おばさん未満 (集英社文庫)
(2011/03/18)
酒井 順子

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いつまで若者? いつからおばさん?
まだまだ若いつもりでいたけれど、気づけば老化の兆しがあちこちに! 髪、声、腹、服などなど、40代からの女性の変化に鋭くつっこみ、「痛くない」年のとり方を明るく提案するエッセイ集。


日頃、エッセイ本はまず読まない。

名著 <負け犬の遠吠え> :酒井順子の新刊ということでひとつ。

負け犬の遠吠え (講談社文庫)負け犬の遠吠え (講談社文庫)
(2006/10/14)
酒井 順子

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まだおばさんではないけれど、もう若者ともいえない・・・。


1966年生まれ。酒井順子も45歳か。

「おばさん未満」

この辺の目のつけドコロはさすがうまいわね。


いくつかの章に分かれている。

第1章:「痛い」

昔は使わなかったけど、イマドキ言葉としておもしろいよなあ、と常々思っていた言葉である。

―― 十年ほど前であれば、「痛い」 とは肉体的な苦を表現する言葉だったはずです。


ところが昨今、「あの人、痛いよね」 は、
「何だかあの人、無理してますよね。でもって、他人はその無理に気づいてるけど、本人はバレてないと思ってますよね」
という意味になる。

自分の実年齢にそぐわない格好をしている人、実年齢よりも若い言葉遣いをする人、その 「相応でない感じ」 こそが痛さというもの。

著者は、この 「あの人、痛いよね」 という言われ方が目立つようになったのは、大学時代に 「JJ」 を読んだ '80年代女子大生ブームに乗った世代が30~40代になってから、と解く。

これには膝を打った。

人間というのは、「自分が一番良かった時のままで」 感覚がとどまりがちなもの。
20代と同じヘアスタイル、メイク、ファッションを30代・40代でも続けてしまう。
この自覚のなさ イコール 「痛い」 でありましょう。

読みながら、あー、コワい、コワい 気をつけないとな、と何度も思ったり。

―― 一方で若さを保とうとしつつ、もう一方で痛くはならないようにするというのは非常に難しいことです。


ほんとにそうだよね、とうなずいたのだった。

しかしさ、「年相応」 って私は素晴らしいことだと思う。
テレビなどで最近 「若見え奥様」 とかいう企画をやっているけど、テレビの発想の貧困以外の何物でもない。
娘の服を借りて着ちゃいます、とか自慢げに言うことか?
若さに過剰な価値観を置く日本の悪しき面だな。
三十代には三十代の、四十代には四十代の良さというのがあると思うけど。


「恐さ」 の章 :
いつの間にか自分が若者から恐がられる年代になった、ということを書いています。
レストランで若い男のコにサービスを受けた時、「あ、ありがと」と、いつのまにか上から目線で言ってるな、自分。

「友だち」 の章 :

大人になった今、様々な人生の曲面ごとに友だちの種類は増える。
仕事をしている時は、「キャリ友」、子育て中は 「ママ友」、親の介護を同じ時に経験した 「カイ友」・・・
しまいには、同じ時に夫を亡くした 「ミボ友」 なんてのまであり、この辺のネーミングセンスには笑ってしまった。

 「○○友」 というのは便利な言葉だわね。
腐女子仲間だったら、「腐友」、リオ・ファーデイナンドファンつながりは 「リオ友」。
いくらでも作れる。
人それぞれいろんな 「○○友」 がいることでしょう。

たしかに女の友情というのは、男の友情よりずっと柔軟でフレキシブルかも知れない。

<負け犬の遠吠え> ほどの 「キレ」 はないが、おもしろく読んだ。

ちょうどこの本を読んでいる時、先日の 「三島由紀夫祭り」@角川シネマ で酒井順子嬢と遭遇。
たしか、<剣> の日だったか。サインでももらえばよかった。


京番茶PageTopブラック・スワン

Comment

水森亜土のファンなんですよ

表紙画を水森先生(と呼ぶことにします)が描いておられると、手に取って「中身はどんなんだろうか」とつい読んでしまうほどのファンです。

追伸:今回紹介するのはバルト三国某国出身のイケメンです。

http://www.youtube.com/watch?v=7UwXHI2B1iE
http://www.youtube.com/watch?v=NEuknOymlkQ

■通行人さん

>水森亜土のファンなんですよ
へぇ~、そうなんですか。なんか意外なかんじ。
グッズも集めているのでしょうか?

ところで、今回の「痛い」に続いて、気になっている言葉に「フツーに」というのがあります。
以前は、「フツーにうまい」というのは、「可もなく不可もなく」 まあ、ほめてはいません。
ところが最近は、「けっこー、かなりうまい」という意味だというからおったまげます。

> 追伸:今回紹介するのはバルト三国某国出身のイケメンです。
さすがヨーロッパのオトコマエというかんじでした。
あの表情の作り方といい、日本人にはなかなか真似できません。
声がまた不思議ですね。

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ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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