短篇集B ~僕の想いは・・・

「短篇集B ~僕の想いは・・・」

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<アニバーサリー>


今年のこの映画祭、とにかく短編集が多かった。
短編集だけで5つ。ショートフィルム流行り?

この作品集は、バラエティに富んだラインナップで、しかもレベルが高かった。
とても満足。

【第3回 アジアン・クイア映画祭(2011)上映作品】


1・プレイネーム/PLAY NAME (2009/タイ+アメリカ/13min.)
舞台はバンコク。ちょっとおネエなポンはバーでNYから来たジェイムズと知り合う。
ポンの猛アタックでホテルまで行くのだが・・・。


劇中でポンは、アメリカはゲイが自由でうらやましい、と言う。
タイはダメ。親にも言えない・・・っていうけど、ポンを見ればママは十分わかってると思うよ。
アメリカよりタイの方が、ゲイに対してはずっと寛容に思うけど、当事者にしたら違うのかしらね。
しょっぱいエンディング。


2・愛の価値/LOVE IS WORTH IT(2009/USA/10min.)

イラク戦争にも従軍した有能な軍人 ダン・チョイ中尉は、2009年3月全米テレビで突然カムアウト。
その後軍を解雇される。
米軍の同性愛者軍務禁止規定撤廃に向けて活動するダン・チョイを追う。


10分のドキュメンタリ、見応えがあった。
見ているだけでダン・チョイがいかに優秀な軍人であるかわかる。
米軍の同性愛者軍務禁止規定は、[DON'T ASK,DON'T TELL] と言われ、「ゲイであるかどうか尋ねたり、表明したりするな」 ということ。
では、自分を偽り、周囲をだましているという思いはどうしたらいいのか?
ダン・チョイのカミングアウトは、愛する恋人の存在ゆえ。
カレシも登場してラブラブ 
ダンチョイはpolicyの撤廃と、自身の軍務復職を訴えている。
ダン・チョイの戦いは続く。がんばれ、ダン・チョイ!

shortB01.jpg ダン・チョイ かっこいい!


[ 追記 : 2011/08/08 ]

7月末にオバマ大統領は、[DON'T ASK,DON'T TELL] policy の repeal (取り消し) を決めた。
これで同性愛者が公然と軍務に就くことが出来るようになる。

→ ダンチョイの復職も叶えられますね。 ブラーボ!


3・スパイスラブ/YOU CAN'T CURRY LOVE (2009/アメリカ+インド/23min.)

オーストラリア国籍でインド系のヴィカスは、ロンドンの会社で働いている。
ある日インド担当を命じられる。


――えーーっ! あんな病原菌がうようよなところ行きたくないよ~~
インド系なのに、祖国に全く思い入れのないヴィカスが笑えるのだ。
いよいよインドに出張。チェックインにしたホテルで、ハンサムなスニルに出会いそのままベッドイン。
スニルのガイドであちこち巡る内、ヴィカスのインドに対する思いも変わって来る。
が、やがてロンドンに帰国する日が近づき・・・。

この短編集には、バッドエンディングとハッピーエンディングの作品がある。
これはそのハッピーな方。
その国を理解するには、その国の恋人を作ること、と言いますが・・・。
「旅先での恋人はその場限りのもの、本気になっちゃダメ!」
ヴィカスの親友(♀)の言う事は正論だけどね。
インドの風景が、旅行気分でなんだかわくわくしちゃった
ラストの出演者たちが踊るポリウッドのダンスナンバーも楽しかった。
テンポもセンスもいい一作。

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4・アニバーサリー/ANNIVERSARY (2009/シンガポール/20min.)

ワイキットとジャスティンは、一緒に暮らし始めて1周年のお祝いをしようとしていたが、突然ワイキットが理由も言わずに家を出て行ってしまう・・・。

大学生のワイキットに、ジャスティン(ビジネスマン)はメロメロ。
二人はジャスティンの実家で暮らしていて、ジャスティンママもワイキットによくしてくれる。
(ジャスティンの家はかなりリッチなもよう)
ワイキットにとってジャスティンはデキすぎた相手だと思っている。
ある日、ワイキットに友人(成宮くん風のキュートなコ)から連絡が来る。
自分はHIV+ だと。ワイキットにも検査を受けるように言う。
ジャスティンと知り合う前に、ワイキットはかなり遊んでいたのだ。
そして検査の結果は・・・。

コワかったです。これ、エイズキャンペーンのプロモビデオに使えるよ。
印象に残っている言葉 : キュートボーイが言う。
「僕は二十歳だけど、死ぬまで毎日薬を飲み続けなかればいけないんだ」
なんだかずしんと来た。死ぬまで毎日・・・。

ジャスティンがちょっとテレンスに似ていてmyタイプ 
ワイキットのどこがいいんだろう?と思うが、ゲイ受けするタイプなのかも知れないわね。
(ワイキットはなんだかやたらモテモテくんなのだ)
シンガポール映画界期待のロイストン・タンの監督作。

shortB03.jpg ジャスティン・・・ラブ


5・マサラ・ママ/MASALA MAMA (2010/シンガポール/9min.)
廃品回収業のこどもと雑貨店店主(おネエ系)の交流を描く。
中国系のコとインド系が共存している街、シンガポールらしい光景であった。



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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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