逃走のレクイエム

「逃走のレクイエム」
(2000/Argentina+Spain+France+Uruguay/PLATA QUEMADA / BURNT MONKEY)


Burnt Money [Import]Burnt Money [Import]
()
Leonardo Sbaraglia、Eduardo Noriega (II) 他

商品詳細を見る


1965年9月28日、ブエノスアイレスにて現金輸送車の襲撃強盗事件発生。犯人の男3人組は警護の警官を殺害し巨額の現金と武器を奪ってウルグアイのモンテビデオへ逃走。そのうち2人はホモセクシャルの関係にあると見られ...。
実際に起こった事件をもとにして作られた。



【第10回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(2001)上映作品】

スケジュールの関係で私はパスしたこの作品、ともだちのちとせちゃんが見て、「良かったよ~」と絶賛。
ずっと見たいと思っていた。
(もっともちとせちゃんは、エドゥアルド・ノリエガ のファンだったっけ)

この邦題、うまくつけたよなあ。ナイッス!!
映画祭公式サイトのページは こちら → 「上映作品」 からたどってみてネ


この年印象に残った作品は、
<ブロークンハーツクラブ> <サイコ・ビーチ・パーテイ> ・・・
<夏の終わり> はちょっと哀しくてせつなくて好きな作品。
主役の男の子二人がとってもきれいで忘れられない。
と思ったら、これ、<ワイルドサイド> のセバスチャン・リフシッツ監督だったのねえ。



ブエノスアイレス、ネネとアンヘルは、ハッテン場の公衆便所で知り合い(TOP画像DVDのジャケットご参照)、ずっと一緒に暮らしていた。
 「双子」 と言われるほど仲が良かった。
二人は現金強奪計画に加わるが、アンヘルが負傷、一行は現金と共にウルグアイに逃げるのだが――



燃える紙幣をバックに哀愁のあるタンゴのメロデイが流れるオープニングクレジットからかっちょいい。
現金強奪現場に、スーツにステンカラーのコートを着て行く男たちがかっちょいい。
どこかフィルムノアールの匂いもする。かっちょいい。

burnt04.jpg


ウルグアイの隠れ家でリーダーのフォンタナは皆に、おとなしくしていろ、と言う。
しかし若者たちはおとなしくしていられるわけがない。

アンヘルはスピリチュアルなものに取り憑かれていて、いつも頭の中で何かの声がすると言う。
その ”スピリチュアルな” 理由で、アンヘルはネネと寝るのを拒絶する。
(ここのところは今ひとつ理解不能なような・・・)

満たされないネネは夜な夜な町に出て男を漁る。
ハッテン場の映画館、公衆便所・・・。
この公衆便所のシーンの演出が鮮烈であります。

便所に入って行くネネ、同じ時間アンヘルは教会に入って行く。
ネネが見つめる先には見知らぬ男、アンヘルが見つめる先にはマリア像。
ネネは男にひざまずき、ジッパーに手をかける。アンヘルはマリア像にひざまずき祈る。
二人の行動はシンクロし、聖と俗、俗と聖とに対比を見せる。

男漁りの終いに、ネネは町で知り合った女ヒセルと深い仲になる。
なぜ? なぜ女? 
あんなに男のピー が好きなネネが?? (その答えは後でわかるのだが)


ある夜ヒセルの家で激しくピー するネネ、一方アンヘルは隠れ家のベッドの上でシンクロしてネネの不実を悟る。
絶望したアンヘルは手首を切る。
朝帰りして彼をみつけたネネはアンヘルを抱きしめる。
しかし、次にヒセルに会った時ネネは、「一緒に逃げよう」 と言うのだった。

魂の片割れともいうべき二人のはずが・・・。
ネネの裏切りに見ていてつらかったとです。
なぜ? なぜなぜ??

===
隠れ家を警察にかぎつかれ、男たちはヒセルの家へ向かう。
そこで逃亡用のヒセルのトランクをみつけたアンヘルは逆上しネネを詰る。
そして、ヒセルもネネに 「どちらかを選んで」 と迫る。
ネネよ、どうするよ?? と思っていると・・・


ヒセルを家から追い出すネネ。
ネネは逃亡用にヒセルの家を手に入れる為彼女を利用したのだった。

とんだどんでん返し!!!

幸せいっぱいのアンヘル、ネネ、なんて残酷な男。
しかし女を敵に回してうまくいくわけがないじゃあないの。
ヒセルは警察にタレ込み、やがてアパートは包囲され銃撃戦が始まる。

まさに、「俺たちに明日はない」、しかしアンヘルの心は晴れ晴れとしている。

――今はもう頭の中の声は何も聞こえない。
どっかに行っちゃった。
すごく静かだ


警察隊が突入した時、抱き合った二人の男のなきがらと燃やされた札束があったのだった。

burnt22a.jpg

===

男の映画だなあ。


この当時ノリエガは、<オープンユアアイズ> も公開されて、注目のイケメン俳優だった。


オープン・ユア・アイズ [DVD]オープン・ユア・アイズ [DVD]
(2004/01/21)
エドゥアルド・ノリエガ、ペネロペ・クルス 他

商品詳細を見る


だけど今見てみると、ネネ役 レオナルド・スバラグリアがいいです。


すごく好きなシーンがあるんだけど。

ヒセルとの寝物語にネネは、”双子の弟” の話をする。

――アンヘルというんだ。いつも俺の後をついて来る。
やっかいなヤツだけど、
あいつの為なら何でもしてやりたい、何でも

――愛してるのね

―― ・・・ ・・・


アンヘルのことを語るネネの顔はまるでとろけるよう。
アンヘルが可愛くて愛しくて、メロンメロンという顔。
この時のレオナルド (なんていい名前☆) の表情がすごくいいのだ。

burnt23a.jpg

そしてヒセルはいつもネネの心を見透かしたようなことを言う。
その言葉に無言になるネネ。
(初めて会った時、「あなた、ほんとは男が好きなんでしょ」と言われてた(笑)
→ しかし、終わってみたら、ネネ、アンヘルの為にはほんとーに何でも出来るんだな。
女とだって・・・利用する為なら・・・アンヘルの為に。アンヘル命。

burnt24a.jpg


しかし、このイケメン二人がつるんで町を歩いていたら、目立ってしょうがないでしょう、ヤバいでしょう、指名手配中なのに・・・と見ていてハラハラしたリンダなのであった。


burnt011.jpg
↑ 劇中ナレーションも務めている エドゥアルド・ノリエガ。


burnt07.jpg


ユートピアPageTopスキトモ

Comment

Commentの投稿

 管理人だけに表示する

プロフィール

ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
過去記事へのコメントも歓迎です。
尚、宣伝目的や記事に関連のないリンク・コメント・トラックバックなどはこちらで削除させて頂きますので、ご了承下さい。

追記・その他

  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

リンク
最近の記事
最近のコメント
月別アーカイブ(タブ)

最近のトラックバック
カテゴリ
カレンダー

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

ブログ内検索

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

FC2カウンター
QRコード

QRコード

RSSフィード