ヘレン・オブ・トロイ

「ヘレン・オブ・トロイ」
(1956/Helen of Troy)


ヘレン・オブ・トロイ [DVD]ヘレン・オブ・トロイ [DVD]
(2006/12/08)
ロッサナ・ポデスタ、サー・セドリック・ハードウィック 他

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"ロバート・ワイズが監督を手掛ける壮大な歴史劇。紀元前1100年、巨大都市・トロイを舞台に、伝説のトロイ戦争を描く。


「トロイ」 つながりで観てみた。

<ウエストサイドストーリー> の名匠ロバート・ワイズ監督作品。

<トロイ> がトロイ戦争全体を描いているのに対して、こちらはタイトル通りヘレン主体の物語。切り口が全然違う。
ストーリーが、良く言えばわかりやすく、はっきり言えば ベタ!
キャラクターやストーリーが都合よく脚色されてます。

トロイの一行は和平協定の為スパルタに向かうが、途中嵐に会いパリス一人遭難、たどり着いた浜で一人の美女に助けられる。
二人は一瞬で恋に落ちるのだった。


二人はただの ”男と女” として出会うのよ。
トロイの王子とスパルタの王妃なんて知らなかったんだもの。
ピュア☆ラブのはじまりなのよ。


スパルタ王メネラオスは、非情で横暴な男だった。
ヘレンの結婚生活は不幸だった。


夫はひどい男なの、ヘレンがかわいそう。

はいはい、わかりましたよ。
これでもか、これでもかと、二人のラブを正当化するベタな展開。

helen04.jpg


二人はトロイへ。
ヘレンを連れて帰ったパリスに父母は冷たい。
戦争が始まると兄ヘクトルは、「おまえが指揮を執って勝手にやれ」と突き放す。
民衆までパリスに罵声を浴びせ石を投げる始末。

私のせいだわ、私がいけないのよ、私さえいなければ・・・

自分を責めるヘレンに、

君は悪くない、愛してる

とひたすらいちゃこらこく二人。

helen02.jpg


ここでのパリスは、<トロイ> で描かれたパリス像とは全く違う。
拳闘の名手で知恵も勇気もある勇士。ダメ男なんてとんでもない!
反してヘクトルの影は薄い。


21世紀の超大作 <トロイ> を見てからこちらを見ると隔世の感がある。
50年の間に映画ってこんなに変わるのね。

いかにもスタジオセットな宮殿、戦闘シーンはスピード感がなくのんびりしている。
ただCGを使わない1万人のモブシーンは人海戦術の迫力あり。
<ベンハー> の例もあるように、撮影中に一人や二人、犠牲者が出たんじゃないの?

時はシネマスコープの時代、当時ワーナーの社運を賭けた大作だったらしい。

===

その美貌が戦争まで起こした世紀の不倫妻ヘレン : ロッサナ・ポデスタ

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パリス : ジャック・セルナス
(この人は フェリーニ <甘い生活> にも出てるのね)

アキレス役は スタンリー・ベイカー(ウエールズ出身)

helen05.jpg


ヘレンの侍女役でブリジット・バルドーが出ていた。キュート 

helen01.jpg

パリスの妹カッサンドラ(巫女) : ジャネット・スコット
<ロッキーホラーショー> の歌にも出て来るジャネット・スコットは、この後'60年代B級SF映画で活躍。

helen24.jpg

===
さてこちらの結末は、<トロイ> と大きく違う。
<トロイ> では、スパルタ王メネラオスはヘクトルに殺されてしまうが、こちらでは生き延び、パリスは死んでヘレンを連れスパルタに帰るのだった。

映画はここで終りだが、<トロイ> の記事で前述した <図解雑学 ギリシャ神話> によると、ヘレンは再びスパルタ王妃として君臨し、晩年は幸せに暮らしたのだった。(諸説あり)

また、トロイ戦争がなぜ10年も続いたかというと、増加しすぎた人口を調節する為ゼウスが長引かせたのだった。
なんだかなあ、ってとこだよな。

===
あらためてトロイ戦争を見ると、コンピューターウイルス「トロイの木馬」って言い得て妙なネーミングだなとつくづく思う。
なんということはない木馬を自分の陣地に引き入れた途端、木馬から敵がわらわらと出て来てトロイは一夜にして陥落するという。
いやこんなとこで感心してちゃいけないんだけど。

尚、この映画では、「トロイの木馬」を考えたのは、オデュッセウスではなくユリシーズになっていた。

===
このDVD、字幕の言語がいっぱいあったのにおどりゃーた。
英語、日本語はいいとして、中文、スペイン語、ポルトガル語、
インドネシア語、アラビア語 まであった。
この題材って普遍なのかな。



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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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