ブラック・サンデー

「ブラック・サンデー」
(1977/BLACK SUNDAY)


ブラック・サンデー [DVD]ブラック・サンデー [DVD]
(2007/04/27)
ロバート・ショウ、ブルース・ダーン 他

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ベイルートのテロ組織 “黒い9月” は、マイアミで開催されるスーパーボウルの襲撃を計画。そのことを知ったイスラエル特殊部隊カバコフ少佐 (ロバート・ショー) は組織のアジトを急襲するが…。

久しぶりの朝10です。

この作品は1977年日本公開直前、「上映したら劇場に爆弾を仕掛ける」 という脅迫があり公開が見送られた。
その後ビデオは発売されたが、劇場での一般上映は今回が初といういわくつきの作品。

@TOHOシネマズ六本木


ベトナム復員兵マイケルとパレスチナのテロ組織 ”黒い9月” のメンバー ダリアは、1月スーパーボウルの会場で600キロの爆弾を爆発させ8万人を殺傷する計画を目論む。
それを阻止しようとするイスラエル側カバコフ大佐との対決を描く。



厳重な警備の中、一体どうやって爆弾を仕掛けるのか? というところがミソ。
600キロの爆弾は、テレビ中継用の飛行船にくくりつけられたのだった。
クライマックスの、飛行船がスタジアムに現れる件りはハラハラドキドキ。
空に浮かぶ飛行船をどう止めるのか!?

bsundy01.jpg


'70年代に活躍した俳優陣、マルト・ケラー、ブルース・ダーン、ロバート・ショウの面々に遠い目・・・。
それを言ったら、監督ジョン・フランケンハイマーもだけど。

ロバート・ショウの見せ場満載!! 
カバコフ大佐の超人的活躍!
ロバート・ショウファンは見なくちゃダメダメよ。

学生時代筋金入りのアスリートだったというキャリアを活かし、ずーたいのデカいおっさんが走る!走る!
クリス・エヴァンスか!? つうくらい走りまくる。おっさんなのに。

信じられないくらいのスーパーヒーローぶりなのだけれど、大佐ならやってくれそう という説得力のあるキャスティングなのだった。

bsunday02.jpg

ロバート・ショウってすんごくおっさんくさいんだけど、この時まだ50歳なのよね。
翌1978年、51歳で亡くなった。早すぎる。合掌。


もともとこの荒唐無稽な計画は、ひとりの男、マイケルが考え出した事だった。
ベトナムで捕虜になり6年、心身ともに傷ついて帰国すると妻には新しい男がいた。
絶望したマイケルは、軍隊時代飛行船のパイロットだったキャリアと爆弾の知識を活かし、”祖国” アメリカを呪い復讐しようとする。
その計画を知ったダリアは、爆弾の提供を持ちかけそれに便乗する。
ダリアはパレスチナ内戦で過酷な人生を生きて来た。そして ”黒い9月” の女闘士となったのだった。

8万人を殺傷するという悪魔の計画なのだけれど、二人のバックグラウンドがきっちり描かれていて、ただの ”悪人” とも言えない複雑な気持ちになる。
1977年、まだベトナム戦争の傷が癒えておらず、パレスチナ問題も激化していた時だったんだ・・・とまたも遠い目。
この時代を知らない若い観客は、これを見て、感覚としてわかるのだろうか。

原作は、”あの” トーマス・ハリス (<羊たちの沈黙>)。
こういう作品も書いてたのね。ゴイス。

音楽は、”あの” ジョン・ウイリアムス。
言うまでもなく、後に <ET> <スターウオーズ> <ハリポタシリーズ> を手掛けた巨匠。

上映時間 148分。ちょっと長い。
今だったらこの手の作品はもう少し尺を詰めるのでは?

CGのない時代、ここ、どう撮影したんだろ? などと考えたり。
観終わってダーリンが 「そうか、ケータイなんかなかったんだよな」
うん、'77年だからね。

時代は進化したけれど、「大義」 の名の下、テロという殺人が繰り返される構図だけは全く変わっていないのだった。

===
マルト・ケラーといえば、わがビリー・ワイルダーの遺作 【註】 <悲愁> がなつかしい・・・。 
お、DVD化されてる。いつのまにかタイトルが ”ビリー・ワイルダーの” になってる。
これ、映画としてよく出来てる、おもしろかった! という鮮烈な印象あり。

ビリー・ワイルダーの悲愁 [DVD]ビリー・ワイルダーの悲愁 [DVD]
(2005/01/22)
マルト・ケラー、ウィリアム・ホールデン 他

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【註 ・訂正】
<悲愁>('79) は遺作でなく、この後 <バデイ・バデイ>(’81) を撮っていた。
ずーっと <悲愁> が遺作だと思い込んでいた。
内容も遺作にふさわしいかんじだったので、とんだ思い込み。



===
今年のスーパーボウルは、2月6日。
ジゼル・ブンチェン (デカプーの元カノ) のダンナ、ブレイデイ率いるペイトリオッツが絶好調のようです。
<しあわせの隠れ場所> のオリジナルモデル、マイケル・オアーのいるレーベンズも快調だけど、オアーは去年今年と実績を残せていませんね。ケガなのだろうか。
1月23日に、ペイトリオッツとレーベンズが直接対決。


若草物語PageTop宇宙人ポール

Comment

「悲愁」は大昔に小さな名画座で見ました。全く予備知識を持たずに鑑賞したから、先の読めない展開に驚きの連続でした。マイケル・ヨークも出てましたねえ。
チロさんも好きな作品だなんて嬉しいです。

ロバート・ショウ

「スティング」の悪役イメージが強かったので、
この映画でヒーローってのに最初とても戸惑ったw 
でももう大活躍過ぎて、最後には納得しかなかったけど。

CGとかない時代にこの迫力は凄いなあと。
原作読みたいけど、絶版なのよね。

■アラスカさん

> 「悲愁」は大昔に小さな名画座で見ました。
ワイルダーの 「七年目の浮気」 や 「お熱いのがお好き」 を見ている人は
たくさんいるでしょうが、「悲愁」 を見た人がどれだけいるのだろう・・・(さびしい)
と思ってました。よかったよかった。うれしいです。

>全く予備知識を持たずに鑑賞したから、先の読めない展開に驚きの連続でした。
ほんとその通り。
終盤は、えーーっ!? えーーーっ!? の連続でした。
逆転の発想ともいえる ”真相” には、マイッタ! 脱帽

>マイケル・ヨークも出てましたねえ。
そうだったか。記憶があやふや。
Imdbを見たら、マイケル・ヨークやヘンリー・フォンダがhimselfで出てる。
大女優の葬式に集まる俳優仲間って役どころだったっけ?

>チロさんも好きな作品だなんて嬉しいです。
ビリー・ワイルダーの後年の作品は今一つのものが(我的に)多いんだけど、
これは快心の一作でした。

■たみきさん

> 「スティング」の悪役イメージが強かったので、
> この映画でヒーローってのに最初とても戸惑ったw 

そうそう、最初、「この人 いい人?悪い人?」 って思っちゃうよね。
UKの人なのに、カバコフという名前といい、一体出自はどこの人か得体の知れない
かんじがよかったです。

> でももう大活躍過ぎて、最後には納得しかなかったけど。
ジェームズ・ボンドか、イーサン・ハントか?つう活躍でした(笑)

> 原作読みたいけど、絶版なのよね。
あ、そうなんだ。
ハリスは他にもとんだ作品を書いていそう。

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  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

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