ショート・バス

「ショート・バス」
(2006/SHORTBUS)


ショートバス [DVD]ショートバス [DVD]
(2010/08/27)
スックイン・リー

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ニューヨークを舞台に、人とのつながりや愛を求めてさまよう男女7人の姿を見つめたヒューマンドラマ。監督は前作『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』が大絶賛されたジョン・キャメロン・ミッチェル。

クイア映画ランキングに常にランクインしている作品。
ずっと気になっていた。
まつじんさんおススメの一作。

今日は観られるとこまでとりあえず観てみっか、と夜10時ごろからお気楽に観始めたのだが、あっちゅーまに一気見してしまった。



冒頭、自宅でヤリまくる夫婦、
ゲイのカップル、カレシの留守にマスターべションにふける男。
しかもアクロバティックなポジションを次々に繰り出す。(ヨガの行者か!?)
それを向かいのビルから盗撮している男・・・。

と文章でさらっと書いたけど、超カゲキな描写で、この時点でかなり腰が引けました。
(DVDのパッケージに貼ってある 「R-18」 のシールもとーぜんなりよ)
ジョン・キャメロン・ミッチェルにいきなりかまされてしまった。
が、この後はちょっと違った展開になるのだった。

冒頭の夫婦の妻、ソフィアは恋愛カウンセラー。そこに冒頭のゲイのカップル:ジェイミーとジェイムズが訪れる。

ジェイミーが言う。
――僕たちの関係はもう5年目で、ジェイムズが僕たちも 
”オープンな関係” にしようと言うんです。


おお、<ボクらのはっちゃけウイークエンド> にも出て来た、”オープン・リレーションシップ”!!
だけどジェイミーは大いに抵抗があるもよう。二人はワケあり風。
ガ然おもしろくなってキタ!

カウンセリングのプロ ソフィア自身も実は夫婦間の悩みを抱えていた。
ジェイミーとジェイムズの勧めで、ブルックリンのアンダーグラウンドなサロン 「ショートバス」 に行ってみると・・・。

sbus02.jpg


「ショートバス」 に集う人々を描く。
ソフィア、ジェイミーとジェイムズをはじめ、モデルのセス、SMの女王セヴェリン・・・群像劇であります。

9・11以降、ニューヨークの人々は他者とつながることを求めるようになった。
その一方で孤独であることがいや増す。
この作品は、9・11後のニューヨークの 孤独な 「魂」 と 「性」 を描いたとも言える。

ジェイムズはジェイミーには言えない ”深い心の闇” を抱えている。
なぜジェイムズは、 ”オープンな関係” を言いだしたのか?
なぜセスを交えた3Pを主張するのか?

彼が何を考えているのかなかなかわからない。
が次第にジェイムズが抱える ”悲しみ” に、観ている側はせつなくなるのだった。

sbus04.jpg


終わってみれば、ソフィアもジェイムズもひとり 「ショートバス」 に乗り、自分を見つめる旅に出たということか。
夫のロブもジェイミーも無用で、ひとりで行かなければならなかったのだ。
しかし、その旅は 「ショートバス」 の仲間に助けられてのものだった・・・というお話かな。


ソフィア役 スックイン・リー 中国系カナダ人 アジア系の彼女を起用したというキャスティングはちょっとおもしろい。彼女がブスすぎるというブーイングもあるようで。

ジェイミー&ジェイムズ役の PJ・デボイとポール・ドーソンは、実生活でもパートナーとのこと。

sbus012.jpg


ストーカー男 ケイレブ役 ピーター・スティクルス は、この映画に出演後カミングアウトした。

sbus01.jpg
後列 (左) ケイレブ (右) セス 

↑このケイレブという役は、後でなかなか重要な役割を果たすのだ。


しかしセンセーショナルな作品だよ。
ここまで描く必要があるのだろうかとも思う。
修正絶対反対の立場だけど、現段階で、これはさすがに修正が入っても已む無しか。
YouTube の映像は軒並み 「削除」 されている。


「ショートバス」 とは通常のスクールバスより ”短い” バス=特殊学級のこどもたち用のバスを指すらしい。
「ショートバス」 の ”女” 主人が、「少し変わった子たちが集まって来るの」
というのはそういうことか。

sbus03.jpg  ”女” 主人



ショートバス内 「戦争反対とセックスの間」 にいたその他大勢 (乱交中) に ジョン・キャメロン・ミッチェルが (uncredit)  右です、為念。

sbus011.jpg





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Comment

観てくれて、ありがとうございます。

私は、SMの女王さまの子にもちょっと感情移入してしまった次第です。

また、お邪魔しますね。

■まつじんさん

おススメいただきありがとうございます。

> 私は、SMの女王さまの子にもちょっと感情移入してしまった次第です。
「SMの女王なんてほんとはやりたくない。
ちいさなおうちに住んで、かわいいねこを飼いたい」
泣かせる名セリフでした・・・。

あと、女王様が撮ったポラロイドにひとこと書くのもいいなと思った。

セスの弾き語りも良かった。
歌がうまかったよね。シンガーなのかな。
この作品の出演者たちはプロの役者が少ないので、
調べてもデータがあまり出て来なかったです。

> また、お邪魔しますね。
うん、また来てネ☆

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ナンシー☆チロ

Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
サッカーも好き☆
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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