ねじれた愛

「ねじれた愛」
(1998/FRANCE/L’HOMME EST UNE FEMME COMME LES AUTRES/
MAN IS A WOMAN )


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敬虔なユダヤ教徒のロザリー(E・ジルベルシュタイン)が恋に落ちたのは、家族にもユダヤの教えにも背を向けてしまったゲイのシモン(A・ドゥ・コーヌ)だった。美しい音色に彩られたラブコメディ。『シンドラーのリスト』(1993年)の音楽で知られるユダヤ系の名クラリネット奏者ジオラ・ファイドマンによるソロ演奏も堪能できる。

【現代フランス映画の肖像2/ユニフランス寄贈フィルム・コレクションより】 
 その1 @京橋フィルムセンター 


フランス映画の海外普及を促進する機関 「ユニフランス」 から、「フランス映画祭」 で上映された日本で未配給の作品がフィルムセンターに寄贈された。、その中から1993~2005年製作の60作品が上映される企画。
昨年に続いての開催です。

今年もクイアテイストな作品を中心にいくつか見る予定でおます。

フィルムセンターのサイトは こちら。


ハッテンサウナのシーンから始まる。
腰にタオルを巻いたハンサムな男。鍛えられたマッスルもほど良い。
各部屋を物色して回るが、お目当てはみつからず。
ロッカールームで服を着始める。
ドレスシャツ、ボウタイ・・・
向かう先は結婚式会場だった――

という流れは、さすがフランス映画    気が利いてるよな、というかんじ。

ハッテンサウナの男はシモン、クラリネット奏者。
いとこのダヴィドの式に出席したのだった。
式の翌日、資産家の叔父がやって来て、
「このままだと一族の血が絶える。おまえが結婚したら金と億ションをやろう」
と持ちかける。
叔父はシモンがゲイだとわかっていて言ってるのだ。

式でシモンはクラリネットを演奏。
会場にいたロザリー(職業:ソプラノ歌手) は、その ”音楽性” に一目惚れ。
シモンへ猛烈アタックの開始!
ロザリーのアタックをスルーしていたシモンだが、家賃滞納でアパートを追い出されロザリーの家に転がり込む。
シモンの母は、「結婚してお金をもらったら離婚すればいいじゃない」 と息子をけしかける。
ここからいつの間にかロザリーと結婚するという流れになるのだった。

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ゲイの偽装結婚というのは、ままあるモチーフではある。
李安 (アン・リー) <ウエディング・バンケット> とか。

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(2006/09/22)
ウィンストン・チャオ、ミッチェル・リヒテンシュタイン 他

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↑ これってウインストン・チャオ (孫文俳優!!) だったっけ


しかし、<ウエディング~> は、結婚してグリーンカードが欲しい相手の女性も納得ずくのもの、見ている側も納得できる。
だけど今回のはその辺が全然すっきりしない。

そもそも最初に、自分はゲイで、この結婚は偽装ということをシモンははっきりロザリーに言っていない。

相手のロザリーは厳格なユダヤ教一家に育った。
結婚まで純潔を守る主義。ゆえに (けっこーいい年なのに) 未だ ”清い” まま。
そういうお嬢さんをだまくらかしていいのかな? と見る側はもやもや。

ロザリーの家にあいさつに行くシモンと恐ろしげなユダヤ教の一家との対決が笑いのシーンになっているのだが、なんだか笑えなかった。
何も知らず娘の結婚を喜んでいる一家を見てチロルは笑えないわよ。
ただ一点、ロザリーの末弟が、ボクはゲイなんだ、とシモンに告白するくだりは笑った。

と、あれよあれよと結婚式の日を迎える。


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え、こんなことでいいの??? ともやもや。

そして初夜に突入。
→ TOP画像 DVDのジャケットがそれ


・・・

・・・

結婚式の後、二人の住まいにいとこのダヴィドがやって来る。
妻と離婚すると言う。 はやっ!
シモンとダヴィドの関係もなんだかよくわからなかった。
ダヴィドの結婚式の当日、新郎のダヴィドをシモンが口説くシーンがある。
二人はかつて関係があったのか?
それともシモンが一方的に口説いているだけなのか?
ダヴィドの離婚は、彼の性指向に問題があったのか?
え、わからなかったのはチロルだけ??

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途中シモンが 「結婚というのは4人が結ばれること」 と言う。
人間は誰にも 「男性 ”性”」 と 「女性 ”性”」 を持っている、ということ。
原題 「L’HOMME EST UNE FEMME COMME LES AUTRES」 
英語タイトル 「MAN IS A WOMAN」 は、そのシモンの言葉から来ているのだろう。
それがテーマになるのかな? と思っていると、それも消化不良気味。不発。


1998年製作。今見るとテーマの捉え方がちょっと古い気がした。
今同じテーマで作ったら、もう少し趣の違った作品が出来るのではないか。

冒頭のサウナにいるメンツが、みなナイッスバデイでレベルが高かった。
さすがフランス映画  

シモン役 アントワーヌ・ドゥ・コーヌ
ハンサムでセクシー。 
この時45歳、とても見えない。若々しい。
自分が魅力的ということをよくわかっているタイプ。
フランス男のイヤ汁がちょっと・・・(むにゃむにゃ)



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  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

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