宇宙主夫日記

「宇宙主夫日記」 山崎大地


宇宙主夫日記 妻と娘と夢を追いかけて!宇宙主夫日記 妻と娘と夢を追いかけて!
(2010/02/25)
山崎 大地

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結婚以来、宇宙飛行士の妻を支え、育児と介護に追われ続けた…。自分の夢をいったんガマンして「主夫」になった。そんな元管制官が明かす“宇宙一家”の物語。



いわゆるひとつの ”ママさん宇宙飛行士” といわれる山崎直子の旦那さんが綴る日記。

山崎直子が宇宙に旅立つ時、地上から娘と見送った山崎直子の夫。
その姿は当時何度もメディアで目にした。
自分の仕事をやめ ”主夫” になり、家事・育児をこなし妻をサポートした。

一体どういう人なのだろうか?と気になっていた。

高校3年の時、映画 <アポロ13> を観て感激し、突如フライトコントローラー(管制官=エド・ハリスがやった役ね) になると決意、”進学校でない高校” から2浪して希望の大学に。
その後宇宙関係の仕事の民間会社に就職。夢の実現を目指す。
ある会合で、美人でエリートの直子サンに一目惚れ。
一度断られたものの、押して押して押しまくり、2歳年上の直子サンと結婚。

「ママさん宇宙飛行士になること」
「管制官になること」
互いの夢の実現に協力し合うと誓う。
そして計画通り直子サンが妊娠・出産。

だが 「宇宙夫婦」 は甘くなかった。
同時期に実家の父が認知症に、母は衰弱。
仕事・介護・育児に追われる中、妻は仕事に復帰して行く。

結局仕事を辞め一人娘を連れてアメリカに渡るが、「宇宙飛行士の夫」 という立場でしかない自分にアイデンティテイ崩壊、うつになっていく・・・そして離婚調停へ。

予想以上に波乱万丈の人生だった。
が、まあ、いろいろ大変だったのねえ、と誰かに言ってもらいたくてこの本を書いたのかなあ、とも思った。

前半、山﨑大地(やまざきたいち) という人はとにかくドリーマーだ。そしてロマンチスト。
プロポーズの件など読んでてつらかったッス(笑)
でも ”ドリーム”(=夢・仕事・結婚) の為に猛進して行くパワーは感心する。

後半はひたすらぐるぐると愚痴が続く。
それは夫婦間の問題で、公にされてもなあ。
ここまで赤裸々に書く必要があるのか。

どう考えても修復不可能と思った夫婦仲だが、突如離婚調停を取り下げ元サヤに・・・というところでこの本は終わっている。
(この本が出版された(2010年)後、二人目のこどもも出来る。しかしその後結局離婚に至る)

なんにせよ宇宙飛行士の家族の話を、”きれいごとでなく” 知る機会というのはなかなかないので、その点で興味深く読んだ。
しかしこの本を読んだ人はみな直子サン側の話も聞いてみたいと思うに違いない。(一方的に語られた本なので)
が、賢明な直子サンはけして多くを語らないだろう。

著者の 「家族」 (=こどもや親) に対する愛情深さは、しばしば話をややこしくする。
イタリア人みたいだわねえ。
でもイタリア人は、仕事も介護も育児も全部一人でやろうなんてきっと思わないよね。

「ママさん宇宙飛行士になる」 という夢を実現した直子サン、今後もこうした女性が次々と出て来ることを願う。
今年は五輪イヤー、とりあえず、妻になって金、ママになって金!
ママになってワールドカップっていうのもいいな。
世界中の全ての女性が自分の可能性を実現できますように。

この後さらにもう一冊本を出していた。
この上何を書くことがあるの?

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初戀 Hatsu-KoiPageTop11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち

Comment

 >いろいろ大変だったのねえ、と誰かに言ってもらいたくてこの本を書いたのかなあ

もうその一言に尽きる気がします。
そんなに修羅場をやって憎んだ妻なのに、その妻を支えた苦労話の講演依頼をいまだHPで受け付けているのも不思議。

 >でもイタリア人は、仕事も介護も育児も全部一人でやろうなんてきっと思わないよね。

そうそう。ちょっと柔軟性のない人だなあと何度か感じました。

■アラスカさん

興味深い本を紹介していただいてありがとうございます。
こういう機会がないと、まず読まなかった本でありましょう。

とにかく最初から最後までツッコミどころ満載でした。
一番思ったのは、娘を深く愛し娘の成長に寄り添いたい、
ということで仕事も辞め夢も半ばであきらめ、アメリカに渡ったわけで。
妻は自分の夢を追いかけ実現し、その為に自分は夢をあきらめた
なんてことは絶対言っちゃいけないと思う。
自分で下した決断なのだから、他の人のせいにして欲しくない。

> そんなに修羅場をやって憎んだ妻なのに、その妻を支えた苦労話の講演依頼をいまだHPで受け付けているのも不思議。

ええーっ、そうなの?
とにかくこの人のいい評判はききませんね。
自分が大好きな人だよね。
離婚したのに、講演依頼がまだあるっていうのもフシギだよ。

> そうそう。ちょっと柔軟性のない人だなあと何度か感じました。
そうなんだよね、もう少し柔軟性があったら良かったのにね。
夫婦で仕事を続けるなら、他人の手を借りるとか、
手段や方法はひとつじゃないと思うんだ。

直子さんって、なんて恵まれた人なんだろう、
と当時ニュースをみていて思ったけれど、
この本を読んで、そうでもあり、そうでもなし、
いろいろ大変だったんだなあとわかりました。

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  (2015/8/24) 「怒り」に追記あり。

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