「ゾンビ革命」
(2011/スペイン+キューバ/Juan de los muertos)
[ ラテンビート映画祭 2012] この作品は、今年9月に開催されたラテンビート映画祭上映作品でした。
キューバ発ゾンビ映画!
どんなもんじゃらほい、と気になってた。
秋に一般公開されるというので、そっちで観ようと。
行ってキタ。
@新宿武蔵野館レイトショー 最終日
なかなかの入りだったわ~ (断然男性率高し!)
キューバ革命から50年。
キューバ史上初のゾンビ映画がついに日本解禁!!首都ハバナにゾンビが大量出現!
ファンは親友ラサロとその息子カリフォルニア、そしてファンの愛娘カミーラと四人でゾンビビジネスを始める。

かつてキューバ映画って観たことあったっけ?
ハバナの街並みも、俳優たちも、何もかもが新鮮に感じる。
街には、「革命か、死か!?」 なんていうスローガンがあり、革命から50年がたった今も、ほんとにこういう光景があるのだろうか?
一方街はのんびりまったりしており、まさにラテンビート。
ゾンビにはもっとも不似合いな国の一つと言えましょう。
まったり・・・かつて
<ゾンビランド> で、「ゾンビと戦うには銃が必須」 と書いたけど、キューバには銃が出回ってないのかしら?
素手だったり、バットだったり。銃がなくてもOKなのね。
ファンは、かつてアンゴラ内戦に従軍し、忍者からマーシャルアーツを習得。ブルース・リーを敬愛する中年男。つうのも笑える。
キューバ政府がゾンビを 「資本主義アメリカが送り込んだ反体制分子」 と言うところは大笑いだ。
彼らのご近所、チナとプリモ。
チナはおネエでプリモはマッチョ。
後半にはモーホネタの展開もある。
キューバという国の ”許容範囲” はどれだけなんじゃろか?
左から プリモ、チナかなりブラックな笑いもあり、けっこ自由なのかな。
しかし、この作品のテンポや笑いのセンスは独特で、これがキューバ映画のノリなのだろうか?
的外れな見解のキューバ政府は全くあてにならず、事態は悪化するばかり。
なので国外脱出を決めた一行だが・・・。
ゾンビ映画にはいくつかのセオリーがある。
ゾンビが発生した原因は何か?
それが明らかになると解決方法が見えて来る。
ところが今作は、そこは完全スルー。
ではゾンビは何かを象徴しているのか?
みるみる増殖し、やがてキューバを侵食していく、というのはそれこそ 「資本主義」 なのかなとも思うけど。ちょっと直球すぎるよね。
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この作品の唯一のイケメン枠、カリフォルニア役 アンドロス・ペルゴリーア。

プロフィールを見てみたら、なんと、父はホルヘ・ペルゴリーア。
<苺とチョコレート> でゲイ役を演じたイケメンではないか!?
ということは、過去にキューバ映画は観ていたってことね。
(厳密にはこの作品の製作は、キューバ、メキシコ、スペイン)

ホルヘはベニチオ・デル・トロがゲバラを演じた <チェ> にも出演。
こういう発見がブログをやってる醍醐味であります。
この作品は見たことはございませんが ブログ感想をみてると 作品のコンセプトは なかなか 面白い。
でも ボクごときが こんな生意気な事をいうのはどうかと思ったのですが・・・・撮影が決定されたときは ちゃんと キューバの立役者のチェゲバラの墓前に報告しないとネ(^~゜)v(たぶん しただろうね)
>キューバという国の ”許容範囲” はどれだけなんじゃろか?
それだけ キューバが昔と比べて明るくなり 開けてきたといえると思いますよ。
昔なんか ひどかったですよ。革命以前のキューバは フルヘンシオ・バティスタ大統領による独裁体制で国民の生活は苦しくなるばかりでしたもんね。
ラテンのノリで ゾンビやっつけてキューバじゅう笑いの渦にしちゃえ~
でも・・・・舞台が(もとい "部隊")キューバはいいケド 南米ボリビアはやめよう・・・
チロさんは 何を意味するか わかりますよね。