バッド・エデュケーション

[バッド・エデュケーション]
(2004/SPAIN/La Mala Educación/Bad Education)


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ペドロ・アルモドヴァル作品。

なんとなくリピート鑑賞。
超おもろかった!!!!

例によって見たはずなのにすっかり記憶が欠落。新鮮な気持ちでわくわくどきどき楽しめました。


これまたペドロらしい複雑な脚本構成。だけど見ている間は全く混乱せずすんなりストーリーに入って行けるのよね。
① 映画監督エンリケの元に元同級生が訪ねて来る。
今は俳優をしているというイグナシオは仕事を探しており、自分が書いた脚本を置いていく。
それは二人の少年時代の遠い記憶だった・・・。

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② ここからイグナシオの脚本「訪れ」がドラマ化して描かれる。
サハラという”女性”が母校を訪れ、マノロ神父に会う。
かつて神父が少年の自分にしたことについて恐喝する為だった。

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(「メキシコのジュリア・ロバーツみたいでしょ」とペドロ)

→ 少年時代の回想シーンへ・・・。
神父の少年愛、性的虐待、イグナシオ少年と同級生エンリケとの初恋。
ストーリーはイグナシオの半生そのものだった。

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脚本を読み終わったエンリケは、これの映画化を決める。
エンリケはイグナシオに、主役に起用するかわりに自分と寝るよう言う。

彼が本当に”あの”イグナシオか疑念を抱いたエンリケは、イグナシオの実家にたどり着く。
迎えてくれた母親は、イグナシオは3年前に死んでいると言い、飾られた家族の写真から、イグナシオを名乗っていた男は弟フアンだとわかる。

撮影は順調に進みクランクアップを迎える。
(この撮影現場のシーンを見て初めて観客は②のドラマが、エンリケが撮った映画作品だったことに気づく)
そこに一人の男が訪ねて来る。
男はかつてのマノロ神父で、今はベレングエルと名乗り編集者になっていた。
彼はエンリケに3年前のイグナシオの死の真相について語り始める。
③ 時は3年前に遡り、三つ目のストーリーが始まる。
・・・


DVDには特典のペドロ自身のコメンタリがついている。
監督自身が解説してくれるなんて、なんてぜいたくなの!
DVDでのリピート鑑賞の楽しみの一つはこれね。
アルモドヴァル作品はシーンのひとつひとつが美しく、それはカメラのホセ・ルイス・アルカイネの手腕に負うところ大なのだが、音楽の使い方といいペドロの美意識がすみずみまで感じられ心地よい。

印象的なこのシーンは、バレンシアのミュジアムで名所のひとつ。

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ビリー・ワイルダー <深夜の告白> へのオマージュとペドロは言う。
悪事の後バーバラ・スタンウイックが大きなサングラスをかけ、スーパーマーケットを共犯の愛人と歩くシーンになぞられているそうな。
そうか!この映画を画像検索すると、なぜバーバラ・スタンウイックの画像が出て来るのかやっとわかった!


Double IndemnityDouble Indemnity
(2000/12/04)
Billy Wilder、Raymond Chandler 他

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キャスティング:
ガエル・ガルシア・ベルナルはこの映画の中で一体何役演じたのか?
イグナシオとして登場し、ドラマの中ではサハラに、そしてテイーンエイジャーのフアン、と役者冥利に尽きるわね。
ガエルは小柄だけどがっしりしてて男好きするタイプだよなあ。

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このドレス、総ビーズで下の方にはヘアの形で茶色いビーズがあしらってある。
いかにもゴルチエらしいデザイン。

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エンリケ役フェレ・マルチネスがとってもとってもステキだった。
イグナシオが初恋の時からずっと思いを寄せていたのも納得できちゃう。
リオ・ファーディナンド似だし、すっかりファンになりました。うっとり~~
ペドロは彼に自分を投影させたわけで、な、なんてナルシストなの、ペドロ!

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スレンダーに見えて、フェレはすごい体鍛えてた。

イグナシオ少年はナチョ・ペレス、マジ美少年でこんなにカワイイあなたがいけないわ!
ペドロのコメンタリによると、少年と神父のシーンは問題が多いので非常に気を使ったと。

その他アルモドヴァル組おなじみの面々
サハラのおネエ友だち ハビエル・カマラ (<トーク・トゥ・ハー>)
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撮影現場の衣装係 レオノーラ・ワトリング(<トーク・トゥ・ハー>)
ベレングエル    ルイス・オマール  (<抱擁のかけら>
↑ ベレングエル=マノロ神父 美少年に取りつかれた男の悲劇。
ルイス・オマール&ダニエル・ヒメネス・カチョどちらも熱演だった。
かつて伊藤文学が書いていた「少年愛は罪なのか?」という文章を思い出してしまった。

===
終わってみたら、哀しくせつない物語だった。
ペドロ作品の中でもキョーレツにゲイ要素の濃い作品。
ゲイの監督は、ケツのバックショットが好きなのかな。
(トム・フォードも好きだった)
美尻が何コも出て来ますわよ。お楽しみに☆

===
アルモドヴァル組のカメラ、ホセ・ルイス・アルカイネが気になってチェック入れてしまった。
ペド美から連想して、鬼瓦みたいなおっさんを想像していたら全然違ってた!!
やさしそうなステキ☆おやじでねーの!? ぐへぐへ

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1938年生まれだから今年75歳。職人は若々しいねえ~

いやいや、ほんとにおもしろかった!!
お正月、ペド美からお年玉をもらった気分です。
ペド美、ありがとう!!



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Author:ナンシー☆チロ
映画と本のつれづれ日記。
マイナー路線でごめんなさい。
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追記・その他

  (2017/07/15) 「FATHERS」に追記あり。 プーン役のAsda Panichkulは元MTVアジアの人気VJで東南アジアでは有名人。 ユク役のNat Sakdatornはタイのタレント発掘番組で優勝した実力派シンガーソングライター。

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